クラウン１０万キロ突破

高速道路上で突破しました。クルーズコントロールで走行中に、実に地味に。

これまで油脂やタイヤ等の当たり前の消耗品以外、維持にお金が掛かる事も無く、しいて言えば純正のブレーキパッドAndローターをフロントだけ社外に替えただけ。トラブルらしいトラブルはちょっと前に起きたリアダンパーが油漏れしただけで、これは保証修理が効きました。

生涯燃費はリッター１１ｋｍ。これを良いとするかどうかは、判断が難しいところですが、エコカーとしては特筆するものではない数値ですが３５０馬力級のEセグメントカーとすると優れていると思われます。

これまで足で乗った車ではぶっちぎって手間も金も掛からない車です。

そして、ぶっちぎってツマラン車でもあります。

前車アウディS5、その前のボルボV70T6、その前はオールロード４．２ｑ、その前はA4の３．２ｑ・・・間にE46の３２０やE65の７５０などが密接に関連していますが、とにかくそれら車と比べると異質なまでに「つまらない」車です。

過去の車を思い返すと、あの時あんな運転をしていて、凄い気持ちよかった、とか、あの時のショーウィンドーに映った俺の車は半端なくカッコ良かった・・・みたいな記憶が蘇ってきます。

クラウンは無い。挙動を考察したり、構造を考察することはあれども、ふと鮮烈な印象が入ってきたり、はっと驚く様な感動は全くないのです。どっか旅行にいっても、旅先の記憶があったり道の記憶があるだけで車の印象が極端に少ないのです。

経験上、ボルボV70T6がそれに近いのですが、それでも長距離運転の後に疲れが少なかったり、何かしら印象は残っています。クラウンはそれさえもない。運転している意識が飛ぶこともあるし、とにかく何も考えずに動いている感じが強いんです。

だから、凄く「つまんない」

カッコだって別に好きじゃない。リアのオーバーハングがメチャ長く見えて、なんか変なバランスに見えます。構造を掘り下げると超手抜きな部分が垣間見えて「こんなもん新車で買えるか」とも思います。ドアノブがきゃしゃすぎて、初めてショールームで見た時は「俺、これに乗らなきゃならんのか・・・」と思ったもんです。

凄いネガな文章です。

が、これまでの車歴で唯一無二の「完璧なる移動体」なのです。まず、稼働率は９９％くらいを誇っていますし、どこで何か不都合であったことはなく、動力性能も問題ないどころか相当に速く、蔑まされることも無ければ恨まれるような妬みも買わない。出しゃばらない。

やっぱり前書いた通り、これは「女房」です。たまにギャルとかセレブ嬢とかにふらつく俺を、何も言わずに迎えてくれる「女房」です。

クラウンは日本の女房、これこそ自分なりの最大の賛辞です。次の１０万キロも宜しくね。