昨日は朝から藤井聡太七段と永瀬拓矢二冠との棋聖戦挑戦者決定戦を観戦していました。今はAbemaTVで生で見られるのですから良い時代になりました。結果は 藤井聡太七段の勝ちでした。一進一退の好勝負で永瀬拓矢2冠のわずかなミスを見逃さず勝ちきりました。渡辺明棋聖とのタイトル戦は6月8日(月)から始まります。屋敷伸之九段が持っていたタイトル挑戦の最年少記録を31年ぶりに更新することになりました。朝のニュースでも各局で放送されていましたね。
今回の勝負はタイトル挑戦の最年少記録がかかっていたので注目されていたのですが、それ以上に藤井聡太七段が初めてタイトル戦に登場したことに意味があると思います。同じではないかと思う人もいると思いますが、実は違うのです。
藤井聡太七段は14歳2か月での四段昇段という最年少棋士記録を62年ぶりに更新して以来数多くの最年少記録を更新しています。全棋士参加棋戦である朝日杯将棋オープン戦にも優勝しています。8割を超える勝率で勝ちまくっています。わずか17歳でトップ棋士の仲間入りをしました。しかし現在の将棋界のトップはというと豊島将之 竜王・名人であり渡辺明三冠(棋王・王将・棋聖)です。次に続くのが永瀬拓矢二冠(叡王・王座)であり木村一基王位です。タイトル保持者が評価されるのです。タイトル戦に挑戦するチャンスは一年に一度だけです。そのチャンスを掴んで番勝負に勝ったものだけがタイトル保持者になるわけです。藤井聡太七段にもチャンスがありました。昨年11月に広瀬章人八段(当時竜王)王将戦の挑戦者が決まる対局があったのですが敗れてしまったのです。チャンスは一年に一度だけなのです。
それにしても藤井聡太七段は将棋を指すために生まれてきたとしか思えません。2017年に『将棋ソフト不正使用疑惑騒動』で将棋界が大揺れの時に彗星のごとく現れたのが藤井聡太四段でした。あれよあれよと勝ち続け、29連勝という歴代最多連勝記録を更新してしまいいました。将棋指しはもう将棋ソフトには勝てないなどの世間からのマイナスのイメージを一気に覆してくれました。藤井聡太君は将棋界の救世主なのです。そして今回もコロナ禍の暗い世相を吹き飛ばしてくれたのも藤井聡太七段の勝利でした。藤井聡太君は将棋の申し子なんですね。
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Posted at
2020/06/05 09:37:28