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2022年04月05日 イイね!

映画の中のSaab 900

映画の中のSaab 900村上春樹原作の映画はどういうわけか必ず観ていて、山川直人監督の「100%の女の子 / パン屋襲撃」はDVDまで持っていたりします。本棚でホコリかぶっていますが。

かつては免許もなく、「僕は車の運転というものをしないし、また車という物体にもさして興味が持てない」(「村上朝日堂の逆襲」新潮社1986年)と語っていた村上氏。その後、海外生活中のイタリアで人生初のクルマにランチア・デルタ1600GTie(「遠い太鼓」講談社1990年)を選び、クルマはマニュアルで乗るものとすっかりマニアックな車好きになってしまったのでした。

「クルマの運転は、僕ね、必要で始めたわけですよ。東京に住んでいるうちはクルマってまったく運転しなかったですね。免許もってなかったし。でも外国にいくようになって、クルマないとどうしようもないんですよね。必要にかられて、クルマをはじめたんだけど。なんせ最初に買ったのがランチアだから、これはそっち方面にいかざるをえない(笑)。」(「NAVI」二玄社2001年6月号)

そんな今やクルマ好き村上氏原作の映画「ドライブ・マイ・カー」を観に行ってきました。しかも日曜日の朝の9時に。劇中、大きな役割を担うのが、今はなきSaabの赤い多摩ナンバーの初代900、3ドアハッチバックです。原作は黄色いマニュアルのコンバーチブルですが、日本でマニュアルの900はほぼ流通していないはずなので、映画でオートマなのは致し方ないところです。ほとんど舞台は広島なんですけど、3時間という長い上映時間のほんの終わりに北海道の場面があって、わりと家から近いので、ロケ地巡りをしました。alt
「ドライブ・マイ・カー」で2人が乗る赤いSaab900が発進した場所

その上十二滝村、当初原作では中頓別町(後の修正で上十二滝町)という実際のまちで、タバコのポイ捨て場面で「たぶん中頓別町ではみんなが普通にやっていることなのだろう」などと書くものだから、町議会議員からクレームが来てちょっとした騒動になりました。(週刊朝日/アエラドット2014/02/20 11:30)

映画の中でSaab900が使われるのは、「ドライブ・マイ・カー」だけではなくて、英国のベストセラー作家ニック・ホーンビィ原作で、熱心なファンのジョン・キューザックが脚本と主演を務める映画「ハイ・フィデリティ(2000年)」にも出てきます。『シカゴで小さな中古レコード・ショップ<チャンピオンシップ・ヴァイナル>を経営している、音楽オタクで、30代、独身男のロブ・ゴードン。ある日突然、同棲中の恋人ローラが理由も告げずに出て行ってしまう。「なぜ?」「もしかして、自分には恋愛相手として何か重大な欠点が?」ふと思い出したのは、過去に自分が経験した辛い失恋トップ5。昔の彼女たちに「自分の何が問題だったか」を問いただし、ローラの本当の気持ちを理解しようとするが・・・。』(DVDジャケットより)
黒いSaab900は恋人のローラが乗るクルマで、劇中でも色々と役に立っています。
alt

初代Saab900というクルマは、バブル期に日本でも人気を集めたそうです。その頃僕は小・中学生だったので背景はよく知りませんでしたが、街中でよく見かけました。長めの前後オーバーハング、立ったフロントウィンドー、下がったお尻と、何にも似ていない強烈な個性のあるクルマですよね。こういうクルマをマニュアルで乗りこなすカッコイイ爺さんになりたいものです。
(GQJapan「サーブ 900(初代)を普段使いする!」)

・追伸
原作通りの黄色い900コンバーチブルが売りに出ていました。価格は恐怖の「応談」ですが、ご興味ある方はぜひ。「900Sカブリオレ ワンオーナー 禁煙車 900クラシック ターボ 1992年モデル イエローコンバーティブル 左ハンドル純正アルミホイール オーナーズマニュアル 点検整備記録簿完備 ETC  ドライブマイカー」
Posted at 2022/04/05 11:40:25 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ
2022年03月18日 イイね!

ウィリアム・ハート

ウィリアム・ハート俳優のウイリアム・ハートが亡くなりました。「愛は静けさの中に」や「ブロードキャスト・ニュース」はテレビで観た記憶がありますし、DVDを購入したほど大好きな映画の1つ、ウェイン・ワン監督の「スモーク」(1995年)の中では、ポール・ベンジャミンという作家の役で出演しています。控えめに知性を醸し出す稀有な役者だと僕は思っています。RIP

そういえばヴィム・ベンダース監督「ベルリン・天使の詩」主演のブルーノ・ガンツも、「パリ・テキサス」主演ハリー・ディーン・スタントンもとっくに亡くなり、若かりし頃の思い出の映画の出演者たちは1人、また1人とこの世を去っていきます。なんせナスターシャ・キンスキーが気が付いたら61歳ですもんね。僕も歳を取りました。

ポール・ベンジャミンは、作家ポール・オースターのペンネームで、映画「スモーク」はオースターの短編、「オーギー・レンのクリスマス・ストーリー」をもとに、オースター自身が内容を膨らませて脚本を書いています。

DVDの紹介にはこうあります。『1990年ブルックリン―。 14年間毎日同じ時間に同じ場所で写真を撮り続けるタバコ屋の店主、オーギー(ハーヴェイ・カイテル)。 最愛の妻を事故で亡くして以来書けなくなった作家、ポール(ウィリアム・ハート)。 18年前にオーギーを裏切り昔の男と結婚した恋人、ルビー(ストッカード・チャニング)。 強盗が落とした大金を拾ったために命を狙われる黒人少年、ラシード(ハロルド・ペリノー)。 それぞれの人生が織りなす糸のように絡み合い、そして感動のクライマックスへと向かっていく……。』

「スモーク」は有名なのでご覧になった方も多いと思いますが、原作に興味あれば、「スモーク&ブルー・イン・ザ・フェイス 」(新潮文庫) に脚本と共に収録されているんですけど、絶版のためアマゾンでもとんでもない値段になっているので、「翻訳夜話」 (文春新書)がおすすめです。柴田元幸、村上春樹の両翻訳で読める上に原文も収録されているのでお得です。

「スモーク」のブルーレイ、出たんですよね。欲しい・・・けどDVD持ってるでしょと家人から言われそうです。TTにもお金かかるし。お金をかけない方向で、個人的なウィリアム・ハート映画祭を続けようと思います。でもブルーレイ、全然画質違いますよね。うちには4K有機EL(モニター)があるのに・・・
Posted at 2022/03/18 05:46:30 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画 | 音楽/映画/テレビ
2022年03月06日 イイね!

Sモードとローンチコントロール

Sモードとローンチコントロール3月に入り最高気温がプラスになると、ようやく道路のアスファルトが見えるようになってきました。我が家にTTが来たのは昨年10月で降雪も間近。急いでインチダウンしスタッドレスに取り替えたので、全開加速はしたことがありませんでしたし、やり方も分かっていませんでした。雪に閉ざされた冬の間、色々と調べると、シフトレバー左下のボタンを押しスポーツモードをオンにして、シフトポジションを一番手前のSに切り替えると、本領発揮することがわかりました。さらにESPをオフにして左足でブレーキを踏み、右足でアクセルを踏んで3200回転をキープし、ブレーキを離すと、ローンチコントロールが働くようです。
The launch control sequence is child’s play. Disable ESP, put the gear lever into S, step on the brake pedal and simultaneously squeeze the throttle completely.The Audi TT RS will hold the engine revs steady at 3200rpm, then you release the brakes and the car rushes towards the horizon. (https://www.torque.com.sg/reviews/audi-tt-rs-review/)

リアウイングも直したし、アスファルトが出てきた今、試さない手はないと思いました。スタッドレスなので家人には内緒ですが。V84.2ℓのR8をしのぐ0−100キロ加速はいかに。
Audi has slotted its 7-speed S tronic into the TT RS, creating a coupe that is even quicker than the V8 R8 from standstill to 100km/h – 4.3 seconds versus 4.6 seconds.

スポーツモードオン、シフトをSにすると、タコメーターが2000回転以上落ち込まないようになり、シフトアップも早くなります。圧倒的にやる気モードで、シフトダウンすると「フォン」とブリッピングします。車好きの小中高生か元小中高生を乗せる、あるいは人里離れた場所で1人で乗る以外、日常で使う場面はないなと思います。このモードで信号が青になって少し踏むと、後続の車はすぐに見えなくなりますし、前の車集団に追いついてしまいます。ローンチコントロールを試すと、軽くホイールスピンをしながら、脳みそが置いていかれるような猛加速をします。「すげー」とニヤつく自分がいます。100km/h加速4.3秒は伊達ではありません。APRやrevoのECUチューニングだとstage1で8Jでも400馬力を超えるようですが、公道では持て余しますね。個人的にはもうこれ以上速い車は必要ないと感じましたが、サーキットへ行ったら考えが変わるかもしれません。
Posted at 2022/03/08 13:35:56 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2021年10月07日 イイね!

全天候型スポーツカー

流れに乗るペースで走るとそこそこ燃費がよく、でもひとたび鞭を入れると持て余すほどの動力性能を発揮するクルマです。非日常的なこんなクルマがそばにあるだけで、日々の生活に張りが出るというものです。
Posted at 2021/10/07 14:10:38 | コメント(0) | クルマレビュー
2021年09月20日 イイね!

自動車観

自動車観「でもこれからは、軽自動車に乗るのが一番いいんじゃないかと思うんだよね、黄色いナンバーくっつけてさ。その方が社会的にも大いに許されるってものだよ。だって考えてもみてごらん、自動車のように罪深いモノに今どき乗るなんて、本当は趣味でなければ許されないようなことなんだから。日本のメーカーがクルマを趣味の対象として見ていない以上、国産車は『自動車によく似たもの』でしかない。それなら地球環境のことを合理的に考えるしかないですよ。ミニバンなんてお互いに相手を大事に思っていないような夫婦が、家族の体裁を整えようとして買うためにあるんでしょ?乗ってしみじみするようなものではないよね」

二玄社「navi」、新潮社「ENGINE」の元編集長で現、GQ JAPAN編集長の鈴木正文さんは、2001年3月1日号の「ブルータス」でこう過激なことをおっしゃっています。いやいやマツダのロードスターやトヨタの86だって頑張っているよ、という反論もおありかと思います。でも一方で「自動車のように罪深いモノに今どき乗るなんて、本当は趣味でなければ許されない」という言葉がずっと頭から離れません。ミニバンは今は世界的流行のSUVになっているかもしれませんが。

納車前でクルマがないのにブログを書くという、フライング。ついでに、自分の自動車観を振り返りたいと思います。

小さい頃の記憶で、最初のガイシャは父の実家で見たイノチェンティ・ミニ・デ・トマソ。最初のスポーツカーは叔父が乗っていたs30のフェアレディZで、フロントガラスの助手席側に蜘蛛の巣みたいなひびが入っていました。福野礼著、岡崎宏司編『世界の名車グラフティ ポルシェ』(新潮社文庫)を初版で親に買ってもらい、ボロボロになってもいまだに手元にあります。小学生のころR32のGT-Rがデビューして、ショールームでカタログもらって、友だちに取られました。近所に住んでいたドイツ人牧師の家には、親戚が工場に勤めているというポルシェのカレンダーがかかっていて、水冷の944が輝いていました。大学1年のとき、初代アウディTTが鳴り物入りでデビューしたので、展示していた近くのディーラーへ見に行ったら、ドアには『お手を触れないでください』の張り紙が。

学生オーケストラを指揮していた某有名指揮者(故人)は、ポルシェ968(ティプトロ)と初代インプレッサWRXのスポーツワゴンに乗っていました。大学卒業後、マツダRX-8がデビュー。もちろん試乗に行きました。6速マニュアルのタイプSはモーターのようにスムーズに回りましたが、それよりも記憶に残ったのは、同乗したディーラー社員の言葉でした。「いずれ結婚して子どもができたらミニバンに乗りますよ」。何かの呪いかと思いましたが、子どもはなく、結局ミニバンを所有することのないまま今に至ります。

僕は団塊ジュニアの終わりの世代で地方都市に住んでいたので、情報源は主に雑誌でした。インターネットはありません。雑誌の中に最先端の風を感じ、スイス製高級時計や高級紳士靴の広告を横目に、精一杯背伸びをしていました。まちを歩いても目にすることのないクルマが、雑誌の中には当然のように存在していました。耳年増ならぬ目年増といったところでしょうか。なので、ガイシャに対する心理的抵抗は一切ありませんでした。

どれだけスポーツカーが好きでも、2人乗りは、非常時に困ります。友人2人を駅へ迎えに行ったとき、ピストン輸送になってしまうからです。かといって転勤族に足車を持つ余裕はありません。一方で人間2人と小型犬1匹の家族に4ドア5人乗りのクルマは過剰。何より、4ドアを見るとどうもオッサンセダンのイメージしか持てませんでした。高校時代、そこそこのお金持ちが住む住宅街でレジェンドクーペから降りる初老の男性を見てカッコイイと思ってしまい、それ以降、自分がオッサンになっても「4座2ドアクーペ病」が治らないのです。

奥さんにはご迷惑をおかけし通しですが、今週末にRSがいよいよ納車です。
Posted at 2021/09/20 19:35:15 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ

プロフィール

「[整備] #TTRS ハイマウントストップランプ(center brake light)交換 https://minkara.carview.co.jp/userid/516242/car/3168589/7786649/note.aspx
何シテル?   05/07 00:30
半琉球民族の道産子です。学生時代に南下しましたが、卒業して仕方がなく再び北上。寒いのも暑いのも苦手です。
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