
この車を買ってからちょうど10年経った。
よく特別な車はオーナーを選ぶとゆうけど、初めて見た時、こいつはほんとに呼んできた(・ω・)ノ
見た瞬間に伝わる感覚、車に対してそんなことを感じたのは後にも先にもない。
そうじゃなきゃ、水没した動きもしないスクラップ寸前の車を、安い新車なら買えてしまうような金額でその場で買ったりはしない。
普通はもっと悩むか買うのをやめる( ̄ー ̄)
横にフェラーリ、ランボ、コルベットが並んでたってのに、名前もよくわからないこれを。

でもこいつなら本気になれるとは思った。
今回売れなかったら車屋とは別でやってるレストランのオブジェとして使う予定だったらしく、こいつは危うく車として走ることはなくなるところだった。
外装だけ全塗装されてたのはそのため。
社会人になってまだ半年の時で、「やっぱこれくらいのバカが買わないと面白くない」と店の人達が言ってくれて、作業場所を1年以上貸してくれ、止まった時には積車をタダで出してくれた(・ω・)ノ

そういや買ってすぐに取っ払ったけど、純正でリヤウィングがついていた。
ブレーキランプはトラックのエルフ、マフラーはアバルトっぽいやつだった。

フェリーターミナルで止まってフェリーに乗れなかったり、オルタが壊れてバッテリー何個も積んで走ったり、突然直進しなくなったり。
メーターなんてスピードメーター以外は全部壊れてた。


ただ、ほんとに困るような止まり方とか壊れ方はしなかった。
携帯が県外の山の中を抜けたり、突然の大雨でキャブまで濡れても走ってくれた。
まるで意思があるかのように、ネタには困らないほどいろいろあった。
そもそも、いつかスーパーカーみたいなすごい車に乗りたいと思ったのはバイクに憧れ始めたのと同じ中学の頃。
もともとはカートから始めた車好き。
ただ、カートに乗るにも北海道ではサーキットがあまりに遠く、小、中学生の自分には乗れても年1回くらい。
少しでも車を知りたくてRCカーと自転車の改造を毎日してた。
そしてある時に知ったのがレプリカとゆう世界。
レースカーとスーパーカーにしか興味がなかった自分にとって、普通の車を改造してスーパーカーにしてしまうレプリカキットカーは現実的なスーパーカーだった(・ω・)ノ
ある時、母さんが持ってきた本がキットカーの専門誌。スーパーカーのレプリカではなく、とても量産はできないようなドリームカーばかり。
キットカーを調べるとほんとにいろいろ出てくる。
それから海外の情報を集めまくり、キットカーの中には日本でも走れるのがあるのを知った。
候補に挙げたのがマンタミラージュ、マンタモンテージュ、スターリン。
名車達とは違い、名前もわからない不明でマイナーな感じがたまらなかった( ̄ー ̄)
すれ違ってもわからない車。
もはやレーサーを目指すには遅すぎて、環境も作れなかったことにそうそうに気付いて、次に目指したのが車を作る側になって有名になること。これは今の仕事にもつながってる。
キットカーなら自分のオリジナルの車も作れるんじゃないか?
そう思って自分で決めたのが、いつか自分の車に付けようと考えた名前とエンブレム。
ユーレカにはPHANTOMってロゴと竜のマークがいろいろなところに入ってるけど、これは中学の時に最初に買ったRCカーのボディに付けた名前とエンブレム。
最初のファントムはラジコンだった。

PHANTOMは幻、幻影の意味。
ちょっとマイナスイメージな使い方をする単語だけど、今はまだ叶わない夢を追いかけるってイメージでつけた。
竜のエンブレムは自分の名前から。

今思うと、ほんとに長いこと追っかけたもんだ( ̄ー ̄)
買ってから自分なりにいろいろ手を加えはしたけど、車として修理はほとんど親父がやった仕事。

自分は動くようになってフェリーで運ばれてきたこいつの仕上げをやった程度。


ひとまず10年は経ったけど、走ったら遅くても、運転自体が大変で全く快適でもなくても、自分にとっての"いい車"はこれ。


今や国内最後のユーレカ、まだまだこれから(´∀`)ノ
#purviseureka
#パーヴィスユーレカ
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Posted at
2019/11/14 22:59:56