両親がドイツに住んでいた時に、帰国の記念に買ってきたもの。
プロトタイプだから形が違うのかと思い、書類も刻印も名車のビモータKB-1となっていたのでKB-1として30年以上所有。
我が家の自慢のネタの1台だった。
ところが2018年にドイツのオールドビモータに努めている方に見せたところ、KB-1ではなくイタリアのmotoplastという本物のレーシングバイクであることが判明。
Duranti and Stangaで作られたmotoplastブランドのフレームは72台しか作られておらず、記録ではそのすべてがレーサーとしてルマン24時間やボルドール24時間に参戦するために販売された。
海外のヒストリックレースではたまに参戦しており、現在の販売価格は物によってはWGPのGP500のマシンと変わらない金額で扱われている。
世界に72台しか存在しない世界耐久のレーサーが日本で公道走行可能なネイキッドとして、ビモータの名前で登録されているというややこしいヒストリーのバイク。
エンジンはカワサキのZ1を積んでいる。
日本では全く知られておらず情報すら見つからないが、オールドビモータの方の「Not bimota but motoplast frame very beautiful」という言葉から、海外では評価されているみたい。
SBKチャンプのレイモンロッシュ選手もオーナーのひとりらしい。