劇場版 マクロスΔ「激情のワルキューレ」
5/11よりMX4D版が上映開始されました。
既に5回観ている作品ではありますが、河森監督完全監修によるMX4Dとあっては、どんな拘りを体感させてくれるのか、そして表現したかった世界観はどんなものなのか、どうしても気になってしまいます。
という訳で、早速体験してきました。
「MX4D」とはもちろん「3D」を越える方式ですが、「4DX」とも違いますので簡単に。
そもそも「3D映画」とは「デカイ・出る・ドバァ!」(←コレ知ってるかなw)・・・じゃなくて、「2D」であるスクリーンから立体的に飛び出しているように見せる為、左眼用、右眼用と別々に撮影した映像を同時に観ることで左右の目で見えているものの差を利用して立体的に感じるもの。基本的には専用メガネをかけるので違和感を感じたり、具合が悪くなることもあるので自分は苦手です。
まぁ、「2D(2次元)」「3D(3次元)」という言葉は皆さんよく聞くでしょうけどw
最近は「2.5D」「3.5D」というものが流行りですかね(^^;
簡単に言えば「3D」の更に上を行く「4D」ということになりますが、映画館で言うところの「4D」とは「体感型アトラクションシアター」的な意味で使われ、通常料金に1000円程度の特別料金が上乗せされます。映像は「2D」「3D」があります。
「4DX」とは
・シートの可動
・風
・水しぶき
・香り
・煙
・風圧
・雷
・雨
・泡
・フラッシュ
の10種類のようです。本家は韓国。ユナイテッド、イオン、コロナワールドなど限られた劇場でしか体感できません。
「MX4D」とは
シートの可動に加えて
・シートの突き上げ
・首元への感触
・背中への感触
・香り
・風
・水しぶき
・足元への感触
・地響き
・突風
・霧
・ストロボ
「4DX」より激しいですね。この他にも場内のライティングなどが連動し、正にスクリーンの中にいるような感覚が味わえます。
このシステム、本家はアメリカですが国内では「TOHOシネマズ」が主な上映劇場です。「4DX」よりも劇場数は少ないようです。
「激情のワルキューレ」がTOHOシネマズの上映だったのも納得ですね。
但し・・・私感ですが、「MX4D」のほうが優れているという訳ではありません。直接身体に刺激を与えるのが特徴ですが、思ったほど突き上げなどの効果は少なく子供でも大丈夫なレベル。ガッツリ体感したい方には物足りないかもです。
対して「4DX」は演出が派手でむしろ体感度は高いと思います。まぁ、どちらもプログラムを組む側の考え方で大きく左右されるのかと。。
とにかく、河森監督自ら事細かにリクエストし、調整を重ねたプログラムです。河森監督が考える「マクロス」の世界を新たな形で体験することが出来、「マクロスファン」を自負するのであれば、それだけで行く意味はあると思います。
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まぁ、そんな訳で「激情のワルキューレ」ついては
以前にも書きましたが、マクロスファン、ワルキューレファンはもちろんですが、「マクロスΔ」はちょっと・・・・・という方にこそ観て欲しい作品だと思います。
さてこれが「MX4D」でどうなるのか?
結論、「4DX」ではなく「MX4D」だからこその感動。通常の「2D」では絶対に表現出来ない情報量により、河森監督の考える「マクロス」という独特の世界観を存分に味わうことが出来ました。
スクリーン外にあるコインロッカーへ荷物を預けて場内へ。ドリンクは持ち込めますがこぼれないように注意。ポップコーンはやめたほうが・・・てか食べ物は気持ち悪くなると思う。。
ちゃんと特典もありますよ。
うーん・・・・・(ry
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先ず、発進シークエンスでいきなり興奮します♪
○戦闘シーン
バルキリーの動きに合わせ激しくシートが動き、大いなる風を感じる。砲撃に合わせてフラッシュが光り、着弾すると衝撃を受けるし、後ろから撃たれると背中に衝撃を受け、前方へ飛ばされる感覚。
エリシオンが着水すると水しぶき。ワルキューレが着地、砂地を滑り下りると足元の後ろから感触を受け、実際に自分も滑っている感覚。
雪が降れば寒く、温泉は温かい。
まぁ、こんなところは「MX4D」の基本プログラムで出来てしまいますが、フィクションの中にもリアリティーを追及する河森監督が監修するとどうなるか。
可変戦闘機である醍醐味。変形時、機体にどのような力が加わるのか再現しています。単に逆噴射するのではパイロットへのダメージが凄まじいものになりますし、自分も前方へ投げ出され首を痛めます。
意識していればの話ですが、前方につんのめる感覚に加え、脚が前方に移動して荷重移動して行くような感覚が分かるのです。
インメルマンダンスは本当に気持ち良くスムーズに回り、ルンがピカーっとしちゃいますよ♪メッサーにロックオンされるまで陶酔しちゃいますw
閃光のシーンはかなり激しいのに風になったような気持ちよさ。まるでジェットコースターに乗っているような感覚・・・・・もうね、カナメさんに抱き抱えられた時の安心感ったら(^^;
ちなみにヴァール化する際の脈動も振動として感じます。
○ライブシーン
音響だけで言えば「極爆」「ULTIRA」等々・・・良い環境の映画館はたくさんありますが、こちらは通常とほぼ変わらず。「マクロス」だけにここだけは残念なポイントですが、曲に合わせてリズムを身体で感じる事が出来るのは良いですね。
特にエンドロールの『Dancing in the Moonlight』は4つ打ちを身体に直接刻まれますので、重低音とは違った感覚で面白いです。ストロボやライティングでライブ会場のように変貌したエンドロールは必見です!
でも一番「MX4D」を堪能出来るのは幻惑的なあの曲ですね。
『チェンジ!!!!!』のムービング・ステージ・・・じゃなくて空中の立体的なステージはまるで中に居るような感覚。ワルキューレと一緒に飛び回ることが出来ます♪
もちろん戦場ライブも戦闘シーンのように縦横無尽に動き回ります!
しかしまぁ・・・・・一番「スゲー!」と思ったのは・・・「香り」でしょうね。
チャックの作ったケーキから甘い香りが漂い・・・新人歓迎☆星空温泉パーティーでは石鹸の香り♪・・・・・そして!
あの場面でマキナの香りがするとかどんだけ!!
おのれワルキューレ!!!!!
てか、河森カントク!!!!!
もちろん、香りも氏による完全監修です♪
もはや「3D」だの「4D」だの言ってる場合じゃないっすね。全てが現実世界なのではないかと錯覚してしまう・・・・・
という訳で、あくまでも個人的な感覚による感想を書かせていただきました。実際とは違うのかも知れませんし、恐らく自分の想いから何らかの補正がかかっているのは否めませんw
是非一度は試してみてください。「MX4D映え」する作品である事に間違いありません。
円盤では味わえませんよぉ♪
「虚空歌姫」も楽しみだなぁ♪
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マクロス | 音楽/映画/テレビ
Posted at
2018/05/17 01:08:35