YAMAHA V-MAX1200

雪解けと共に生まれてはじめての自動２輪。
ＳＲ４００の単気筒のトコトコ感は
海沿いをツーリングするのにもってこいでした。
バイク雑誌を読むようになり
それなりに車種や特徴が気になり始める頃
ＳＲ４００がライダーなら誰しも知る
「特別な」バイクだということにも気がつきました。
偶然にも所有することになった後でのことなので
まるで自分の娘がいきなりモデルか何かに
デビューしたようなこそばゆさがありました。

そのＳＲ４００ですが
一度エンジンが調子悪くなり
ＹＳＰへ持ち込むと、調整一発で元通り。
やるもんだねとＳＲの話を店長さんから聞きながら
２台目はこれどう？
と、推薦されたのがＶ－ＭＡＸ。
「ピストルの弾に乗っているようだよ！」
と、Ｖ－ＭＡＸのＶブーストなる要はターボが効いた時の乗り心地を
妙な笑みして説明されました。
「どうだい？スタンドもかけずにキック始動できるんなら男らしくマッチョにきめてみたら！」

その場で免許センターでの２輪講習会へ申し込みしました。
２輪講習会に申し込むことで
教習車両の試乗と試験コースの試走ができたのです。
当時は大型免許が試験場での限定解除のみでしたので
一発試験にはこの講習会が大きなアドバンテージになりました。

私の１２００ｃｃ生活が始まりました。

信号待ちで後ろからすり抜けてきた
うるさく品のないマフラー音の族っぽい兄ちゃんを
スタート一発振り切る牛乳瓶６本分の排気量は快感でした。

長男出産費用捻出のため手放すまでの４年間。
そこそこ一人旅にも行った思い出深いマシンです。