九番艦のブログ一覧

本日や休みにて２週間ぶりの洗車です。納車以来４年にして３回目の隔週洗車となりました。先々週から２度に渡り山形県酒田市へ往復９００ｋｍ。現地でも８人フル乗車がありこってり汚れきったセレナでしたが、ようやくすっきりしました。細々と弄っていてもネタと整備予定と予算が尽きれば、何もできない寂しさがあります。そんな時は洗車で食い繋げます。色々付けたりするのもありなんでしょうが、ノーマルのまま洗車を続けるのもひとつの弄りでしょう♪

画像は山形県酒田市の日和山公園に向かう途中にある「おくりびと」で、主人公小林の勘違いから働くことになった「NKエージェント」の建物に使われたロケ現場！




様々な境遇の「死」と「別れ」を前に、納棺師という仕事を少しずつ理解していく主人公小林（本木雅弘）。
ラストシーンでは、子供の頃愛人を作って家を出て行った父親の遺体の前で、
妻の美香（広末涼子）からしみじみと「これがあなたのお父さん？」
と優しく声をかけられます。
しかし、小林は頓狂な顔をして「情けないけど、親父の顔思い出せないんだ」
と、答えます。

そこへ、そこそそくさと現れる葬儀屋さん。
足で父親の遺品（と言っても段ボール箱ひとつ）をどかしながら棺を運び入れます。
手短に合掌し機械的に（？）納棺をしようとしたところ小林に言い止められます。

小林「あの、僕にやらせてもらえませんか？」

この一言は
自分の父親だからやりたいと言ったのでしょうか？
現れた葬儀屋があまりに心遣いない態度で納棺をやろうとしたから言ったのでしょうか？
ラストシーンに向けた映像的な要求に応えるための台詞だったのでしょうか？

この台詞の後、映画のすべてを言い切るほどの
妻の美香による例の一言があります。

はじめは周囲からも妻からも理解されなかった納棺師という仕事でしたが、映画が進むにつれて心温かく認められ理解されていく様は人権教育そのものだと勝手に映画の複線に感心していました。
何度かDVDを見ているうちに、結局は認められ理解されるのは主人公小林の人柄があってのことだと思うようになりました。様々な境遇の「死」と「別れ」を前に芽生えた主人公小林の納棺師という仕事への「誇り」は、小林自身の人柄があってこそ芽生えたものでしょう。

色々な納棺師がいます。
色々な仕事人がいます。
でも、最後は「人柄」が大事なんだということ。
これ、大事・・・！ですね♪

山形県酒田市の「おくりびと」ロケ場所のひとつ、
NKエージェントの建物です。
元は割烹を営んでいたビルなんですが、今は空建物でかなり古くなっています。
良くぞここまでイメージ通りの建物を見つけたものだと感心してしまいます。
以前酒田市に住んでいたときに、確かにこの建物を目にしていますが、ここまで出世するとは♪
もっくん（本木雅弘）が触ったドアのノブに触ってきました（笑。

NK(納棺）エージェントの
社長役山崎努は
この映画の黒幕です！




主人公の小林（本木雅弘）が、
実はこの仕事をやめたいという相談を社長に直談しにいきます。
社長はお食事中です！
「飯、どうしてる？」
と、妻に逃げられた小林を気遣って
「さあ、やろうか！」と飯を勧めます。
 
会話をしながらやんわりと主人公小林を口説きます！
私のお気に入り場面です。
ふぐの白子を二人でつまみます。
（私はふぐの白子という食べ物があることさえ知りませんでした。それくらい高級なたべものなのでしょう）

社長
「これだってさ、う～ん（うまい）、これだってご遺体だよ」
何気に社長は、「死」というものが身近にあることを確認します。

社長
「生き物は生き物を食って生きている。だろ！」
何気に社長は、世界の仕組みをリアルに逃げることなく語ります。

社長
「ああ～（うまい）。死ぬ気になれなきゃ食うしかない。」
何気に社長は、仕事への心構えを諭します。
実は主人公小林が納棺師の仕事を止めたいと思った理由・・・・
それは、台詞では語られていませんが
この仕事への「誇り」とでもいうべき気持ちが芽生え始めてもいた一方で
昔の友人や仕事先での（納棺師への）差別と思われる罵声に滅入っていたのです。
社長は「死ぬ気になれなきゃ、やるしかない！」と励ましたかったのでしょう。

社長
「食うんならうまい方がいい」
と、すぐに続けて
何気に社長は、仕事をする以上楽しいに越したことはないと遠まわしに言います。
もちろんこれには給料の問題も含まれているかもしれません。
（社長を見つめる小林）
（ふぐの白子を見つめる小林）
（「うん」と言ってふぐの白子にがぶりつく 小林）

社長
「うまいだろ」

小林
「うまいっすね」

社長
「うまいんだよなぁ。・・・困ったことに」

この意味深な台詞にイチコロの私です♪

昨日と今日、
急な所用で山形県酒田市に行ってきました。
片道４５０ｋｍなので、
２日間の日程では行って帰って来るのみでしたが、
高速で
路面に張り付くように進んでくれるセレナには大助かり♪
帰宅後はお湯でフロントの蟲の死骸を綺麗さっぱり！
本当はすぐにでも洗車したいところです。