
参戦してまいりました
今回一番のトピックは、シトロエンサクソが2台参戦!!
私も関わっている「欧州車ラリー同盟(ECRA)」http://ecra.jp/から私ともう一台、
らくたろうさんエントリーいたしました。
車のポテンシャルは・・・・前回とあまり変わりません
変わったのはタイヤと補助灯
今回参戦した長野県シリーズの上高地ラリーは、タイヤは市販ラジアルかラリータイヤ(要するにSタイヤはダメ)というレギュレーションなので、ミシュランの新作「PS3」をラリーフィールドで使ってみることにしました。
直接速さに関わる部分で変わったのはそれだけです。
もう一つの補助灯は、真っ暗闇の山奥を走るので、少しでも明るく照らして走りたいと思い、古いフォグランプをボンネット上に設置してみました
ノーマルと違うのは、安全装備とショックのみ
これでラリーに出られるんですよ!!
さて今回の上高地ラリー
排気量別で~1500ccのAクラス、3000cc以上のCクラス、その間のサクソの参加するBクラスと分かれています。ライバル車種は、インテグラ、セリカ、ミラージュ×2、カローラレビン(AE111とAE86!!)そしてサクソが2台の計8台です。
当初10個のSS(タイム計測区間・・・ラリーはこの区間のタイムの合計を競います)が予定されていましたが、3つがキャンセルになり、計7SSで行われました
SS1 キャンセル
SS2 2.58.0(クラス1位)
いきなりクラスベストが出ました
ちなみにランエボ・インプのCクラスのタイムは2.53~2.57ですから、ほとんどこっちのクラスのタイムですクラス2位は3.01.0ですから、3秒のリードです。
SS3,4キャンセル
SS5 2.42.2(クラス2位)
クラストップのセリカから1.3秒負け、トータル1.7秒リードです
SS6 2.41.2(クラス1位)
SS5と同じコースの再走で、0.1秒タイムアップ
ライバルのセリカはタイムダウンし0.2秒勝ち トータル1.9秒リードでステージⅠを終了です
そして後半のステージⅡは、7kmの延々のぼりのSS7.9、その一部分を下る3キロのSS8,10です。
SS7 6.27.0(クラス2位) セリカに17.4秒大負けです_| ̄|○
残念ながら、上り坂のロングステージで、勝負できそうにありません
トータルは15.5秒負けています
SS8 1.57.0(クラス1位) セリカに2.2秒差で、トータル13.3秒差になりました
SS9 6.26.1(クラス2位) ここでまた21.2秒差の大負け_| ̄|○||トータルも34.5秒差になりました
SS10 1.57.6(クラス1位) 2.0秒差をつけるも、トータルは32.5秒差でクラス2位にてフィニッシュです。
トータルタイムは1位 24分37秒6 2位 25分9秒1 3位 26分22秒4
のぼりのロング2本で完敗でした
ナビのあだちくんとのコンビも2戦目でスムーズになってきました
タイヤもPS3は、たとえばオーバースピード目でコーナーに入っても何とか残れる自在性があり、また絶対的なグリップもかなり高いです。
そんな事もあって、序盤からトップ争いが出来、大きなミスも無く終えられたことが何よりです。
そして、日本のラリー界にシトロエンサクソという超マイナー車種が表彰台に上がってメダルを獲得したという事実
正直誇らしく思います
競技前のドライバーズミーティングで「戦闘力はどうなの??」と聞かれ、皆さんの前で
「1600cc以下クラスがあればまずまずですが(笑)・・・(2000ccのインテグラ等と一緒では戦闘力はないに等しい)」と説明しました
その気持ちは今も変わりません
それなりにラリーに適応するように安価に改造できる国産競技車両
それに対して、ほとんどノーマルの、且つ排気量も最小のサクソがポテンシャルが高いなんて事はありえません。
しかし、競技中、表彰式などで、沢山の方に「シトロエンって速いんだねぇ」とか、あらためて「ポテンシャル高そうだね」とか言っていただきました。
これこそがしてやったり!という気分です(笑)
別に私たちクルーが上手いとか早いとかそういう話ではなく
こんなノーマルみたいな、自分の乗りたい車を持ち込んだだけでも十分に戦える
そんなことが証明できたことが何より嬉しく思います
実際一緒にサクソで参加したらくたろうさん組も、国産車に伍して戦い、クラス5位でゴールしています。
今のラリー界の衰退の一つの理由として、競技で競争力のある車が限られている・・と思い込んでいる現状があると思います。
そしてそれはある意味事実です。
しかし、それよりも趣味でやるモータースポーツです。
自分の乗りたい車、戦いたい車でやるのが一番です。
そしてそういう車でも十分に勝負できる
そんなことを感じてもらいたいと思います。
そしてそれこそが「欧州車ラリー同盟の趣旨」であり方向性であると思います。
そう、あなたの車に安全装備をつけるだけで・・・・
はい、ラリー車の出来上がり!!!
誰かを誘って(ナビがいないと出られません)いっちょ出てみませんか??
モータースポーツって、・・・ラリーって、もっと気軽に参加できるものだと思います
それが一部のマニアックな人たちだけで行われている現実・・・
それが、「自分の乗りたい車で参加するラリー」という提案が、打ち破る一つのきっかけになったら・・なんてことを思っています
また今回、ECRAの面々をはじめ、沢山の方がお手伝い・見学に来てくれました
そしてオフ会のようなのりで各々が楽しんでくださったように思います。
そして更に、ラリーのサービスやサポートというのがどういうものなのか、若干なりともご理解いただけたかと思います。
そんな皆さんたちに、雑誌やテレビの向こう側からラリーの現場に足を運んでいただくきっかけが作れたこと・・これは本当に嬉しいことです。
来てくださった皆様には本当に感謝しています
そして前回同様、BigOnチームの皆さんが、ラリーサーポートのお手本のような体制を組んでくださり、思いっきり走れる準備をしてくださいました
そういった沢山の皆様のおかげで、今回の結果がある
ご協力いただいた皆様にも本当に感謝いたします
そして最後に、ナビのあだち君
今回も君のおかげで無事に完走できたよ!!ありがとう
オイラはどうしても行けるところまで行きそうになるところを、上手くコントロールしセーブさせ、
リスクを減らして表彰台にあげてくれました
細かい部分でミスもありましたが、それ以上にドライバーを気持ちよく走らせてくれました
本当にありがとう!!
また次も一緒にやりましょう
そして表彰台の天辺にあがろうね!!