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2010年05月19日 イイね!

ペースノートの面白さ

上級ラリーストの方から見たら笑っちゃうようなレベルの話だと思いますが・・・初心者目線での素直な思いですまた是非、ご指導、突っ込み、アドバイスなどいただけたらと思います



今回上高地ラリーを終えて思った事なのですが・・・
ペースノートは重要だなぁと改めて感じました。
(ペースノートと言うのは、競技区間を早く走る為にレッキ(下見走行)で作る案内ノートの事です)

今回のラリーは、まぁ県戦と言う入門クラスのものですが、とはいえ参加者のほとんどは複数回参加している人たちです。
そして使っているコースはほとんど毎年変わらない
話を聞くと、ほとんどの人は昨年のノートを元にしているとの事

更に今回は、レッキは1回のみ
(通常は2~3回)

私たちやらくたろうさん、その他BigOnのペアも今回初めてなので、その辺りのハンデを背負っている状況でした。(そんな3組が意外と好成績だったと言うのも皮肉ですが)

そんな中で、4/7のSSトップをとったと言う事は、参加者のレベルはともかくそれなりにまともなノートをつくれていたと言えるのではないかと思います・・初心者としては
もちろん、WRCや全日本の選手の様な精緻なものには到底似ても似つかぬものです
しかし、ただの危険個所の羅列では無く、早く走る為のノートをある程度作れたかな
そんな風に思っています

私たちのノートは、日本語表記でやっていて、コーナーのベンドを6段階に分けています
6はほとんどステアリングを切らないで行ける位
1は半回転以上切る低速フルターンのヘアピンです

スタート 40 右4 60 左3 右2 40 左6右2lg 100 クレスト20左3・・・・

そんな感じで読み上げて行きます

この場合、スタートから40mで右の中速カーブ、そこから60mで少し遅い中速のカーブ
そして右の低速カーブ、40m直線で左の高速コーナーから右の長い低速コーナー
80m直線で、登って頂上越えて20mで遅い中速の左・・

となります。

上級者はもっと多くの内容をここに盛り込み、どういうラインをとるかとか、ショートカットできるコーナーの有無とか、サーキットを走る時にライン取りを考えるような指示を出したりもします。

ただ大事な事は、ドライバーが理解できる内容であることで、私がそんなノートを読まれても消化できずに却って訳が判らなくなるので、私のスキルに合わせて私が作ると言うものになります。

このノートを安全に早く走れるものにする為に気を付けている点として、
危険個所の強調
タイミングの良い読み上げ
間の直線距離の正確な表記

等があります
危険個所の強調と言うのは、上のノート見てどこが危ないと思いますか?
まず思いつくのは、強い減速をする所を逃さない事だと思いますよね?
そうすると、左6右2の進入と、クレスト越えの後短い距離で左3に落とす部分が危険と思われます
ですから、後ろの小さい数字のコーナーをしっかり伝える事と、左6右2だとすると、これをしっかり続けて(切らずに)読み上げる事が大切です。
そうする事により、左6のラインを右2を前提に組み立てる事ができ、安全に早く走れる訳です。
この辺りの読み上げの流れを私たちは出来得る限りつきつめました。

直線の距離を正確に読み上げる事も同様で、その先の直線の長さによってコーナーの立ち上がり方が変わりますし、視界が悪かったりしても踏むべき所をきっちり踏む事ができるようになる訳です。

そんなノートを1回のレッキである程度作り上げ無ければならなかったので、レッキには結構時間がかかってしまいましたが、本番では良いペースで走れたと思います。
そしてそれは、同じSSを二回走る場合で、ほとんどタイムが変わらないという点からも、記憶や反射に頼るのではなく、あくまでペースノートに基づいて走る事ができたのだと思います。

このあたりは私とあだち君の2人ともが、ラリーを始めるにあたって最初から有視界走行では無くペースノート走行を前提にした事があげられると思います。
ペースノート・・というより、速いものが勝つラリーが日本で始まったのはまだここ10年余りの事です。
ですから、初期段階からペースノートランをしていたラリーストは非常に少ないと思います
というより、平均年齢が40歳を超えるラリー界です(私たちは若手ですから(笑))から、SSラリーを前提にラリーを始めた人はやはり少数なのだと思います。
そんななかで、私たちはラリーを走る=ペースノートに則って走るという様に捉えています
逆に、もしノートが間違っていたり読み違えていたとしたら・・・簡単に大クラッシュをしかねない面もある訳ですが、そういう状況でなければノートを使い切っているとは言えないとも言える訳です。
実際には私たちはその領域までノートを頼る事は出来ていませんが。

そして私たちの場合、幸いある程度定量をとらえられる運転の技術は有ったと言う事もあります。
そしてある意味頭をからっぽにして、右4と言われたらサーキットで同様のカーブがあるのと同じようにラインをつくり飛び込んでいく・・まぁなかなかそこまでは行きませんがそういう方向性の意識を持って走っている事。
また、お互いが長い付き合いで・・・それこそライバルとしてレースを戦ってきて早10年ですから・・お互いが共通認識(上記に書いたような点の何が大切なのかなど)を持てている事があると思います。

今後課題なのは、私の頭の容量アップ(笑)と、ベント指示の細分化(そしてそれをきちんと作成~表現できる事)、そしてノートを読んだだけでコースが目に浮かぶような精度をモノにしていく事かと思います。
また、2車線の道をキープレフトで走りつつ、フルにコース幅を使った時のラインでノートをつくる事は非常に難しさがありました。
実際には思ったよりうまくできたとは思いますが、そういう辺りも経験がモノを言う部分かなとも思います。



まだまだ未熟ではあるのですが、ペースノートを生かしたラリー走行は、ナビの声が右耳から入って脳みそを通過し、左から抜けて行きながら次々に走っていくような・・・不思議な快感があります

これはラリーの醍醐味の一つと言えると思いますので、是非皆さんにも味わってもらいたいなと思います
まだまだ未熟な私たち初心者クルーでも、その片鱗は十分に味わえますからね!!
Posted at 2010/05/19 10:37:48 | コメント(5) | トラックバック(0) | ラリー | クルマ

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