壬生町の藤井城にやってきました。
藤井城は壬生氏の重要な支城の一つであったそうです。しかし、遺構はあまり規模の大きそうなものではありませんでした。
写真は西側の土塁跡です。

藤井城の北側に回り込んでみると堀跡かなー？と思えるような道が。しかし、確証はないです（;´Д｀）

藤井城の裏手に回って一枚。
写真左の林は藤井城の主郭になっているお寺です。この林の辺りに堀があるそうなんですが、藪で見えませんでした・・・

続いて壬生城へ行きました。
壬生城は5代に渡って壬生氏の本城として機能していました。
壬生氏初代の壬生胤業がこの地に本拠地を構えたのが壬生城の始まりと言われているそうですが、初期はこの城址公園から北へ300mほど行った常楽寺の西側辺りに居館があったそうです。
それから戦国期に城域の拡張をするうちに今の場所になったそうです。

写真は壬生城の南側に設置された摸擬門です。本物ではありませんが木造でしっかり作ってあります。

摸擬門をくぐって水堀手前の城址公園見取り図を一枚。現存しているのは南側から東側にかけての土塁と水堀ですねー。

壬生城の公園化される前の本丸址の案内板です。公園化されちゃったから仕方ないけど、公園化される前の壬生城も見たかったなぁ・・・

壬生城の遺構である土塁です。写真には写っていませんが、右側にも同じように土塁があり、途中で折れて東側に続いています。
また水堀には鯉がたくさんいて、足音で分かるのか総出で寄ってきて、口をパクパクさせています。恐らく、普段ここで餌付けしてる人がいるんでしょうねー。しかし、一斉に集まってくる鯉はちょっと怖い（;´Д｀）

土塁の西側を歩いていくと、精忠神社の参道へ出ます。
この精忠神社は正徳2年（1712年）から壬生城主になった鳥居忠英の祖先で、徳川家に仕えた鳥居元忠公を祀った神社です。
また、この精忠神社の裏手には関ヶ原の前哨戦の伏見城の戦いで自刃した鳥居元忠公の血染めの畳が埋められ、畳塚として残っています。
写真は参道を戻って鳥居の前で撮ったものです。

精忠神社から駐車場に戻る途中で壬生城址を一枚。

鹿沼城の入り口です。
鹿沼城は現在、本丸部分が御殿山球場になっています。

鹿沼城の外周をふらついていると横堀のような場所を発見。こりゃあ入るしかない！ってノリで入っていきました。

横堀を進んでいくと更に上へ進む通路が。

通路を上っていくと藪だらけながらも、恐らく削平地だと思われる部分が広がっています。藪だらけで進めないか・・・と思ったら人が通った跡が道のようになっていたので辿っていくことに。
ちなみに上がって間もなく左右に道が分かれていましたが、自分は右側を進みました。
後で太夫殿を歩いて気付いたんですが、これを左へ行くと太夫殿下の横堀に繋がっていました。

藪の中の道を進んでいくと、二の丸の下へ到達しました。この通路の東側には横堀があります。

二の丸に到達すると、更に東側に規模の大きな横堀がありました。もちろん、降りて歩いてみます。

横堀を降りて進んでいくと、折れがあります。構造的に、この折れがある部分の上から堀底の敵を攻撃するための場所でしょうねー。

横堀を更に進むと三の丸と二の丸へ上がる階段の手前に出ました。
写真右側にも通路が延びており、行ってみると栃木県庁上都賀庁舎の敷地に繋がっていました。

階段の登って二の丸へ上がってきました。写真左側が本丸跡地の球場です。右手側が二の丸の土塁、更にその先は一段低くなって三の丸です。三の丸は駐車場とテニスコートになっています。

本丸跡の球場とその先、写真中央の木がこんもりしたところが太夫殿です。太夫殿には第二次大戦の戦没者の忠霊碑があります。

本丸を囲む土塁上をぐるーっと廻って太夫殿へ。太夫殿を囲む土塁上を歩いていると最初に進入した藪へ降りる道がありました。

太夫殿土塁上から横堀を見たところ。
この横堀もかなりの高低差があり、敵の侵入を阻んでいます。

太夫殿を一回りして鹿沼城を下ります。自分はよく分からないまま横堀を登っていってしまいましたが、こちらから素直に入った方が楽ですｗ

鹿沼城を下りて少し離れ、鹿沼城と坂田山城を遠景で一枚。
写真左が鹿沼城で、右側が坂田山城です。

次に坂田山城へ。
坂田山城は鹿沼氏の元の本城だったそうです。坂田山城の周囲をぐるっと迂回して北側の階段から登っていきます。
階段は坂田山城の周囲を辿っていくと分かると思いますが、分かりづらいですｗ

傾斜のややきつい階段を登っていきます。

階段を登り踊り場のような場所に出ました。よく見ると左右は横堀になっています。木の枝が積んであって見えなくなっていますが、しっかり掘ってあります。更に続く階段を登ると主郭に入ります。

主郭に入り、北側の横堀を一枚。下では積まれた枝に邪魔されていましたが、しっかりと横堀が掘られているのが分かります。この横堀は主郭を囲むように掘られています。

主郭にある神社です。ここが坂田山城の頂上になっています。

主郭から南へ延びる道があるので行ってみると主郭を囲む横堀へ落ちる竪堀状になっていました。
そこから横堀へ下り、更に南へ延びる細い土塁のような通路のような場所を進んでみましたが、民家に入りそうなので引き返してきました。
民家のある場所も遺構のような凹凸が見られました。もしかしたら、坂田山城の平時の居館があった場所なのかなー？と想像してみたりしましたが、はっきりとは分かりませんｗ

羽生田城南側から一枚。
「城址にはばたくはにしの子」の看板があり、ここは城跡だったんだぞ！と主張しています。
羽生田城は小学校になっており、休日でもないとデジカメ持ってうろついてたら不審者扱いされそうですｗ

小学校北側に回って校門前で一枚。
写真右側は三の丸土塁です。左側は東へ向かう道路になっていますが、もしかすると当時は堀だったのかもしれません。

三の丸土塁上にある神社です。
この神社の裏手は、かなりの深さがある横堀になっています。

三の丸土塁に上がって横堀を見たところ。かなり深いです・・・
ざっと見た感じ、6，7ｍかそれ以上あるように見えます。

三の丸土塁西側へ行くと、部分的に土塁がはっきり視認できる場所がありました。土塁の形状がよく分かりますｗ

更に土塁を南へ進むと行き止まりになります。行き止まりの先は崖になっています。
写真右側に急斜面ながらも横堀に降りられそうな場所があります。

三の丸土塁から横堀へ降りてきました。この横堀の更に西側にもう一本横堀があるようなのですが、民家に続いているので、進入は断念しました。

横堀から三の丸土塁の北西部を見たところ。
参考にしているサイト様にも書いてありましたが、若干土塁がせり出していて、堀底の敵に攻撃を加えられるような構造になっているように見えます。ここから先が藪と蜘蛛の巣との格闘になりますｗ

横堀の北側に来ると藪が深くなってきます。蜘蛛の巣も張っていて大変なことに。時々、「ブーン」という重い羽音が聞こえました。熊蜂がいるみたいです・・・怖いわ～・・・

横堀の藪を進んでようやく三の丸土塁上の神社までやってきました。写真中央上に見える建物が土塁上の神社です。
こうしてみると結構な高低差があるのが分かります。
ここまで来て横堀は終わり、北側が藪ながらも高低差が少なそうなのでよじ登って横堀を脱出しましたｗ

もう一度小学校前に戻って今度は小学校周囲の道路を歩いてみると、三の丸土塁と堀址の史跡碑がありました。
碑の横には羽生田城が壬生氏2代の綱重によって文亀年間に築城されたことが書かれています。
この碑の藪の先が三の丸土塁です。

羽生田城南側を崖の上から。かなり高低差があります。
現在は畑地ですが、当時は湿地だったそうです。

羽生田小を巡る道路で一枚。
写真左側が三の丸土塁方面です。ここも微妙な高低差があります。もしかしたら、この道路は堀跡だったのかも？

羽生田城の東側へ行ってみると水田が広がっています。当時も湿地だったと言うことなので、水田に向いていたのかもしれませんねー。

矢板市の川崎城に行ってきました。
この城は宇都宮家家臣の塩谷氏の城だそうです。
ちなみにこの看板の右下に川崎城と塩谷氏についてのパンフレットが箱に入って無料配布されています。当然頂いて帰りましたｗ

川崎城の看板から少し道路側に戻って一枚。
川崎城はすぐ目の前に東北自動車道が走っています。

高速下の看板を背にして川崎城を撮影。写真の左側へ行くと駐車場、右側は県道242号です。

駐車場に戻って脇の道を登っていきます。途中下を見てみると道が段々になっています。
川崎城の通称「蝸牛（カタツムリ）城」と言うのも、この形状がカタツムリの殻に似ているところから来たみたいですねー。
そう言えば、栃木市の皆川城も「法螺貝城」の他に「蝸牛城」って通称もあったっけなぁ・・・
こういった山頂から尾根に向かって腰曲輪や郭が続く城ってカタツムリに例えられることが多そうですねｗ

少し登ってくると川崎城案内図の看板があります。
南北に細長い形状が分かります。

南郭と本丸を隔てる横堀です。これがかなり大きくて、この写真の先は切り立った崖になっています。
写真左の本丸側はかなり傾斜がきつく、右側も高いところで4，5ｍくらいの土塁が築かれています。

横堀から南へ進むとこんな崖が待っています。この下は道路手前の用水路まで真っ逆さま・・・
高いところが苦手は自分にはこれ以上近づけません（;´Д｀）

横堀を北へ進むと左手側に二の丸上段が見えてきます。ここから東北道が見下ろせ、さらに下へ続く段も見えます。
ちなみに写真左側が本丸です。

二の丸上段から二の丸下段を一枚。人が歩く道には材木にする際に出る木の皮を敷き詰めてありました。なるほど、足下が程よく軟らかく、しかもぬかるまないので良い感じです( ´∀｀)

二の丸下を歩くと間もなく堀切があります。この堀切を木製の階段で下ります。
堀切の更に北側に三の丸があります。

堀切を越えて三の丸を進んでいくとかなりの高低差がある堀切に到達。ここも木製の階段で降りていくのですが、階段の傾斜がやたらときつくて、足がすくみ上がりそうでした('A`)

三の丸北側の堀切を進むと三の丸下に到着。最初は堀切だと思ってたんですが、三の丸下に続いているところを見ると、横堀とかそれを利用した通路だったのかもしれません。

三の丸下から別ルートで登って行くと二の丸下と三の丸間の堀切に出ました。そこから三の丸へ進んだ時とは別の階段で二の丸下へ登り、本丸下の横堀まで出てきました。

本丸へ上がる階段を登ると本丸内部が見渡せました。本丸西側は2mくらいの土塁が盛られていました。
本丸の東側は崖になっており、その先は宮川が流れています。本丸から見てみると、城址を意識したような橋が架けられていました。

本丸内を歩いていると東出丸と思わしき場所がありました。最近暖かくなってきたせいか、下草がだいぶ生えてきていました。

本丸西側の土塁です。東側は宮川と傾斜のきつい斜面のため進入が困難だと思われます。そのため西側に防御の重点が置かれているのが見て取れます。

東出丸から本丸を一枚。東出丸は整備が行き届いていないのか、下草がかなり生えていました。

下野市（旧石橋町）の児山城へ行ってきました。
県の文化財として登録されているためか、駐車場もあります。城址巡りしていると駐車場完備っていうのはとても有り難いです( ´∀｀)

児山城の解説もありました。
児山城主の児山氏は宇都宮家家臣の多功氏から分家したのが成り立ちみたいですねー。

解説の看板を過ぎると杭を打ち込んでロープを張った通路がありました。

ロープで仕切られた通路を進むと間もなく内堀と本丸へ続く土橋が見えます。

本丸へ続く土橋から内堀と本丸土塁を撮影。
堀の深さと土塁の高さが相まって相当高く見えます。

土橋を渡って本丸を囲む土塁へ。本丸は方形で、土塁が周囲を囲む形です。
土塁は四隅が高くなっています。見張り台などが置かれていたのかもしれませんねー。

城域の北東？に内堀に架かる土橋があったので行ってみると、内堀に水が溜まっていました。
当時は水堀だったんでしょうね。

本丸の北東？から土橋を渡って外堀に出ました。
城域の北側は農地になっているので当時の様子は分かりませんが、写真のように土塁のような地形になっているので、もしかしたらこの農地も元は城域だったのかも知れませんね。

城域の東側に出てみると外堀が見受けられます。内堀よりも浅いですが、幅は内堀よりも広いかな？

内堀と外堀の間を見て回ると・・・
内堀側に若干土を盛ったような形が。これは当時からそうだったものなのでしょうか？それにしては微妙な感じ（;´Д｀）

そしてもう一カ所、これは明らかに意図して土を盛ったような感じ。ここは当時何らかの役目のある場所だったんでしょうね。

ぐるっと回って元の案内看板近くまで戻る手前で少し気になる場所が。
写真だと非常に分かりにくいですが、不自然に地面が窪んでるんですよねー。他の城でも窪みがあるところはありましたが、他の城だと「のろし台」とか「井戸」なんて書いてありましたが、そのような設備があった場所なんでしょうかね？

元の案内看板に戻ってもう一度本丸内部へ。南南西？辺りに虎口というよりも、もっとしっかりした通用口のような場所が。
ここから別の場所に繋がっていたんでしょうか？もしくはこの先にも城域が広がっていた可能性も大きいと思います。

通用口？から表に出ると外堀がありました。竹藪で見づらいですが、東側と同じように浅めに掘られています。

本丸に戻って南側？虎口を撮影。本丸内部は特に目立ったものは無かったと思います(；・∀・)