
ブログに書くほど面白い日常ネタもないので、思い出話でも書きます。
カプチーノのことを知ったのは89年モーターショーの雑誌記事です。今だから言えるけどカプチーノの記事を読んでも「スズキのオープンカー? 軽自動車でしょ!」くらいの反応しかなかった記憶がある。その頃はライトウェイトスポーツの素晴らしさなんて全然理解できないド素人の若造だったので、欲しいクルマはフェアレディZ(Z31型・200ZR)だった。Z32もデビューしてたけど高すぎ…(^^;
フェアレディZは子供の頃(S30)から好きなクルマで日本車では一番かっこいいと思っていた。今でもフェアレディZは好きだし、お金があったらセカンドカー(笑)として所有したいと思う気持ちもある。
その頃はハイパワースポーツカーやスペシャリティカーが各社から続々デビューしていた時代背景もあって、私もやはりその手の類の車が欲しかったので、軽自動車なんか興味もなかったのだ。ただ、その頃でも私は自分が心から愛せるクルマを所有してできれば一生乗り続けたいという思いはあった。
私の車への価値観を大きく変えたのはやはり西風氏のエンスーマンガ「GTロマン」だった。この作品のキャラクター達は様々な車に乗っているが誰もみな自分の車を愛し、愛車を通して人と関わり、まさに車は単なる移動手段ではなく人生のパートナーとなっていた。この作品を読んで私は旧車や外国車にも興味を持つようになり、その手の雑誌や本を読むようになると車の魅力というのは単なるパワーとかカタログスペックではないというのがわかるようになった。これが私のクルマ趣味の原点になったと思う。
すると欲しいクルマも当然変わって、絶対的な速さや性能よりもフィーリングや走る喜びを感じられるクルマが欲しくなった。つまりライトウエイトスポーツカー、特にオープンカーが最高!と思うようになったのだ。
中でも筆頭はやはりケータハム・スーパーセブンだ。軽いしコンパクトだしシンプルでスパルタン。ダイレクト感はバリバリ。ウェーバーキャブなんてしびれすぎ!軽いだけじゃなくてとっても速い! だけど、実際に所有するとなると問題があった。値段はこの手のクルマにしてはセブンはそんなに高くはない。普通のサラリーマンでも買えるだろう。税金だって安いし。でも、保管するには屋根付きのガレージがいる。当時アパート暮らしだった私にはいかんともしがたい問題だった。(それ以前に金がないから買えないけどね)
他に好きな車はダットサン・フェアレディ2000。いわゆるSR311ですね。スタイルの美しさ、豪快なU20エンジン。グロス145馬力のパワー、ゼロヨン15.4秒、最高速度205キロの高性能ぶり(もちろん実際にはこんなに速くないみたいですけどね(^^;)
フェアレディ1600(SP311)の方がバランス的にもデザイン的にも優れているという人が多いですけど、僕もその通りだと思います。だからハイパワーでありながらクラシカルな内外装をもつ初期型(1967年式)のフェアレディ2000が最高に好きです。
また、当時の国産新車の中で一番のお気に入りはホンダ・CR-X(EF系・いわゆるサイバースポーツ)ですね。コンパクトで軽量なボディにホンダツインカムエンジン! ましてやSiRのB16エンジンは160馬力! 性能ももちろんですが、あのテールをスパッと切り落としたスタイリングがいい!ななめ後ろから見るとチョーかっこいい~!
あれ!? ユーノス・ロードスターは?とお思いの方も多いと思いますが。正直、そんなに萌えませんでした。ライトウエイトオープンカーでスタイルもいいし、造りの素晴らしさ、パワーに走らずバランスを重視したコンセプト、ハンドリングの良さ、適度な実用性、リーズナブルな価格とまったく文句のつけようのない理想のクルマなんですけど、なぜか萌えないんですよ。あの手の車にしては売れすぎてしまって、街中でよく見かけるからですかねえ。歴代ロードスターの素晴らしさはよく理解してるんだけどなぜか所有したいとは思わない。まあ単なる好みってやつだと思います。
まだ話は続くんですけど長くなったんで後編に続きます。
Posted at 2009/06/12 14:08:54 | |
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