
昨日ゲットしたレカロSP-Gを取り付けるのに使う鉄板を購入するため近所のホームセンターに行ったところ、駐車場に真っ赤なカプチーノが停まっていました♪
そこで私はいつものごとく赤カプ君の隣にぷかちゃんを駐車したところ、赤カプ君のオーナーさんも私に気づき会釈してくれました。私も軽くお辞儀をしてからぷかを降りていつものごとく図々しくオーナーさんをつかまえて話しかけました(笑)
その赤カプのオーナーさんはずいぶんと若く、礼儀正しい人でした。なんでもまだ学生でつい最近カプチーノ(平成4年式)を買ったばかりだと言う。しかも、彼の友人もほぼ同時期にカプチーノを買ったとか。
えらいっ!最近の若者はクルマにあまり興味を持たないとか言われていますが、まだまだ日本も捨てたもんじゃない。実用一辺倒なクルマばかりがもてはやされる現代にもカプチーノみたいにマニアックで変なクルマを求める熱い若者はたくさんいるんだ!
考えてみれば、私と同年代の人は日本のクルマ好きとしては一番幸せな時代を過ごしたのかもしれません。子供の時はスーパーカーブームがあったし、ラジコンカーやミニ四駆などに夢中になった人も多いでしょう。
そして免許を取った頃には所謂バブルカーの時代で、各社から魅力的なスポーツカー、スペシャリティカーが続々デビューしました。
1988年:S13シルビア
1989年:R32スカイライン、Z32フェアレディ、180SX、初代レガシィ、SW20型MR-2、
DA6インテグラ、EF9シビック、EF8型CR-X、初代ロードスター
1990年:NSX、GTO、ユーノスコスモ
1991年:ビート、カプチーノ、FD3S型RX-7、アルシオーネSVX、リーザスパイダー
1992年:AZ-1、初代ランエボ、初代インプレッサ
…等々、スポーツカーの他にもたくさんの名車や迷車が登場し、軽自動車や小型車にもホットなスポーツバージョンが各社に存在し、まさに日本車にとっては黄金の時代だったと思います。
それが今となっては若い人でも買えるようなスポーツカーは皆無。軽のスポーツカーはコペンのみ。Keiワークスはアルトワークスと比べると全然だし、これももうすぐ無くなるらしい。小型車ではスイフトスポーツ、ブーンX4、コルトVer.Rくらいかなあ…。
せめてマニュアルに乗りたいと思っても中古車でもほとんどオートマしかない…。今のクルマ好きの若者は本当にかわいそうです。
でも、そのせいかバブル時代の名車に乗ってる20代のクルマ好きがけっこう多いような気もします。今日会った赤カプのオーナーさんもそんな熱いロマンを求めるクルマ好きの一人なんでしょう。
今日出会った赤カプのオーナーさん、カプチーノは本当にすばらしいクルマです。もちろん古い車だから今後様々なトラブルに見舞われるでしょう。実用性の無さとクセの強さに疲れてイヤになることもあるかもしれません。でも、乗り続ければ乗り続けるほどその魅力にはまっていく車でもあります。長所だけでなくさまざまな欠点さえもカプチーノの個性として愛せるようになってしまいます。クルマっていうより自分の相棒みたいなものです。嬉しい時も哀しい時も、楽しい時も辛い時も、常に自分の側にいてくれる親友です。
私は14年間カプチーノに乗り続けて、他の車では感じなかったであろう様々な経験をしてきたと思います。別にサーキットやワインディングを走らなくても、いつも通っている道でさえカプチーノに乗っていると違って見えます。
そして何より素晴らしいことはカプチーノに乗っていると他のカプチーノオーナーと初対面でも気軽に楽しく話せることです。同じ車に乗っているというだけで初対面の人といろいろと楽しく語り合えるなんてことは他の車ではなかなか無いことです。
わからない事や困ったトラブルがあっても、みんカラの諸先輩方などに相談すればみな親切に教えてくれます。住んでいる所や年齢や職業は違っても「カプチーノ」という歴史に残るであろう変なクルマ(笑)を愛する仲間たちとの繋がりこそ私がカプチーノに乗っていて良かったと思う最大のポイントです。
今になって、カプチーノ初版カタログにある詩がよく理解できるようになりました。
~ 人生のスパイスである。 ~
初めて恋が実った時、
ああ、これは神様がくれたおまけだ、と思った、と
ある作家が書いていたが、
少し年齢を重ねると、幸福の瞬間は
日々のあちこちに散りばめられていることがわかってくる。
例えば、友人と飲むコーヒーや自然の中での休日。
そんな輝く砂粒のような時間が
人生の窓に流れる風景を一変させるのだ。
Posted at 2009/06/23 00:33:24 | |
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