権利

労働者には、年次有給休暇を取る権利があります。
ただその取得日に、業務が滞ることがあるような場合、事業主は労働者の希望日の申請を断ることができます。ただし別の日に振り替えてもらわなければなりません。

ところが、この振替日が取れないような場合にはどうするか。
その申請を認めざるを得ないということですね。

具体的には、３月いっぱいで退職が決定した職員の休暇残数が３０日あり、３０日の休暇申請の申出があった場合、その振り替えができない場合は、その休暇を認めざるをえないということです。

これは労働者の権利を優遇したものではありますが、ウチではこの年度末退職者に、ほとんどこれをやられてしまうんですね。

後任者へ、最低限の引継ぎをしてもらい、業務が滞ることがなければ問題はないのですが現実はしっちゃかめっちゃかになってしまっている部門があったりします。
つまりろくろく引継ぎもせず、権利だけを主張し最低限の義務を果たさないで退職していく職員だといってもいいでしょう。

先に、採用時の面接を行っているとしていましたが、他の事業所で勤務している方たちにお会いして話しを聞くと、「いやぁ、職員の数が少ないし、業務もありますので３月いっぱいは、今の事業所ではとてもじゃないけど休めません。」と言われます。

たぶんこれが普通、一般的じゃないかと思います。

ウチで何らかの不満を持って退職する人は、「最後に思いっきり休んじゃえ」という思いはあれど、「最後まできっちり働いて、立つ鳥、後を汚さず」という気持ちはないんだなと感じました。


ウチでは通じるでしょうけど、ほかではたぶん通用しないのを後で思い知るかもしれません。