イギリスでロボット兵器の製造禁止を求めるキャンペーンが始まる事が一部話題になっているらしいです。
ここでいう現代のロボット兵器とはガンダムのように巨大で人が操縦するものではなく、要は今ある戦車やヘリが無人になったものといえます(将来的にはアンドロイド型も登場するかもしれません)。今の日本ではピンときませんが、自ら考えて戦える自律型兵器の研究は実際に着実に進んでおり、10年以内に利用可能になる見込みとの事。未来の人類にとって脅威になるのは想像に難くないということでしょうか。
▼兵器というと機械的な魅力に大方の男子は魅かれるものですが、これはなんかノッペリしていて、いや〜な印象です。目的はどうあれ、そのメカに感情が感じられないからでしょう。
▼こっちは陸上型。ちなみに4本足のヤツも存在しますが、こちらは更に不気味。
▼更に色々控えています。何やら深海生物的な面持ちも…。こんなのを開発する予算があるならドラえもんくらい作れてしまうんじゃ(^^)。
色々見ていくにつけ、映画『ターミネーター』の世界がいよいよ現実にになるのかなぁ…と平和ボケな事を考えてしまいますが…。『ターミネーター』の衝撃は、感情や表情のない敵がなりふり構わず向かってくる怖さでしたが、まだ『人』っぽかったので立ち向かえたような気がするのです。しかし現代の開発途上である、あえて人の形をしていないロボット兵器の容姿の方がよっぽど怖いです。
▼いや、やっぱりコレも怖いか…(笑)
ロボット兵器→ロボット兵士と進化していけば、ロボット同士が戦闘をして人間は死なずに済むのではとも思いますが、現時点ではロボットにクルマと人間を判別させるだけでも(まして敵意があるかなんて…)大変難しいらしく、イギリスロボット工学・人工知能学の権威ノエル・シャーキー教授によると「ロボットにはお菓子をかざしている子供と銃を構えている大人を区別する心のメカニズムもない、つまりロボット兵器は“無差別殺戮兵器”になりかねない」とその存在を危惧しているのです。
▼究極のロボット兵器「キングジョー」
▼これもロボット兵器の「クレージーゴン」。このロボット、登場のシチュエーションといい淡々とクルマを食べるところといい、結構不気味。
▼こんな人型ロボットなら大歓迎(^^)。ちなみにメタルダーは第二次世界大戦時に開発された日本軍の極秘兵器。
そして、『2045年問題』なるWORDが静かに話題になっています。
これから先コンピュータ技術が爆発的に発展し、ある時点以降の進歩を予測できなくなる時が来る、それが西暦2045年と予測されているらしいのです。このターニングポイントは「技術的特異点」と呼ばれますがこの議論が『2045年問題』です。簡単に言うとコンピューターが初めて『意志を持つ』までになる事なのです。
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私が社会人になってからでさえ、コンピューターのものすごい進化を目の当たりにしてきました。バブル期のPCのメディアは128キロバイトの3.5インチフロッピー、今ではメディアを介さずネットで何百メガバイトをやり取りできてしまう。昔、情報処理の仕事をしていたときの電算室の巨大なHDの容量は1GBにもならなかったと記憶しています。自宅で使っているiMac、ひと昔前のスーパーコンピューターの性能に匹敵するはずです。そしてスマホをはじめ第四世代のiPadやタブレットPC…オッサンには優しくない容赦ない進化を続けています(笑)。
この進化のスピードに関してはある程度予測できていて、これからも加速度的に進歩していくのは間違いないそうなのです。そんな進歩の先にある、あるポイント「コンピューターが全人類の知能を超えてしまう」のが2045年。これは単に計算速度が速いといっただけではなく、人工知能の発達によりコンピュータが意識を持つようになり、それだけではなく自身でプログラムを開発・改良するまでになる可能性があるとの事。
そして、そこから先は人類が経験したことの無い領域に入っていくのです。人類が何かを考えなくてもモノを作らなくても機械が全部やってくれ、知能を持ったと言うことはそれなりの文化を創っていくということです。それが人間にとって幸福なことであればいいのですが、はたまた不幸なことになるのかが分からない。人間の進化は歴史から学ぶことが出来ますが、人工知能の進化は人間の頭では計り知れないのです。
コンピューターが『意志』を持つことが現実となる…それが我々がもしかしたら生きているうちに実現するかもしれない。どうしても『2001年宇宙の旅』に登場する意識を持った人工知能「HAL」、『ターミネーター』のスカイネット、『マトリックス』を思い出してしまいますが、やっぱり今のうちにロボット兵器に関しては製造を全面禁止した方がよさそうですね。
仮に「人間」VS「ロボット」の局面になった場合、自分としては当然電源をカットすればいいのではと考えますが、ロボットはコンセントを抜かれても大丈夫な対策を考えだすというのです。それなら水をぶっかけるとか、火をつけるとかヤツラの苦手そうな攻撃をしてやろうかと思いますが、多分そんなことも先刻ご承知のことと思いますのでこれも対策を打ってくることでしょう。そういえば既に将棋では人間はプロでもコンピューターに勝てないんですよね。まぁ、こちらも頑張って戦うでしょうが、『ターミネーター2』の液体金属のロボット(?)とは相見えたくないですね〜。
▼T-X型(「3」登場)とT-1000型(「2」登場)
なんだかんだいっても『2045年問題』は30年以上先の話なのでロボット兵器同様ピンときませんが、シリコンバレーではアメリカ政府、NASA、グーグルなどのバックアップで「特異点大学」という研究機関が2008年に設立され、国家的組織を交えて真剣に議論されているそうです。アメリカは大マジなのです。人間より優れたコンピュータが登場したら、よくも悪くも人類の未来に多大な影響を与えるのは明らかで、決して荒唐無稽な議論ではないということです。ある意味ロボット兵器を真剣に開発している国ほど『2045年問題』には真剣にならざるを得ないのかも。皮肉なことですね…(^_^;)。
そうそう、今やクルマも電子化が進み、カーナビで人工衛星と常時通信するなんて朝飯前、自動的にブレーキを踏むまでになりました。ある意味、遠隔操作が可能なモノになりつつあると言う事です(あ、既にあのグーグルが
プリウスベースの無人カーを開発済みではあります)。
2045年のある日、世界中のクルマが一斉にドライバーの言う事を聞かなくなるかもしれませんよ…(^_^;)。
しかし『HAL』に対抗する唯一の手段があります。それはMTを残す事デス!(嗚呼、それが言いたかっただけ(笑))
Posted at 2013/03/02 21:59:16 | |
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