1986年・日産スカイラインGTSクーペ

先日街の中で7thスカイラインの「品川52」で新車当時からのナンバーを付けた車を見かけました。
この7thスカイライン、登場した時は色々と批判の多い車でありました。当時はマークⅡを始めとしたハイソカーブームで、スポーティーが売りのスカイラインも大きく重くなってしまったとお嘆きの声が多々寄せられたモデルでありました。

そんな声に応えてという訳でも無かったのでしょうが、4ドアモデルに遅れて登場した2ドアスポーツクーペ(２ドアハードトップの表記が消えた)に関しては一転してスパルタンなスポーツイメージを全面に出したＣＭを流しておりました。
このＣＭを初めて見たのは中学生の頃でしたが、ロックバージョンの「エリーゼの為に」がものすごくカッコ良かったものです。

ＣＭでも出ていますが、このスカイラインには「ＧＴオートスポイラー」という装備がありました。
これは速度が80km/h以上になると格納されていたフロントスポイラーが自動で現れるという効果の程は謎の装備でしたが、こんなギミックも「おお！かっこえ～」と思わせるものがありました。

色々と叩かれた7thスカイラインでしたが、私自身はマークⅡ３兄弟よりも硬派なこの車が好きでした。
今のＲ35ＧＴ－Ｒには同様のスパルタンな残り香を感じますが、やはり個人的にはスカイラインには「2L直６DOHCターボ」「ＦＲ」「５ナンバー」という枠組みを守って欲しかった気持ちがあります。

こんな事を書くとまた「古い」とか「時代に合わない」とか言われそうですが、そんな事は承知の上でございます。こういう骨のある車を「カッコええ～」と欲する若人が多かった世の中は、今とは比較にならないほど活気に満ちていた時代だったと思います。