私がこの世に生を受けて初めて乗った車は当時最新だった4代目のクジラと呼ばれるクラウンだったそうです。
その数年後にはセンチュリーに代替されましたが、今までの人生の中で何らかのカタチで縁のあった車がクラウンで、それは今でも長生きのエステートや先代のロイヤルサルーンGが傍に居る事を考えてもクラウンと言う存在は特別な存在だと言えます。
そんな15代目の新型クラウンが発売されました。今回は実質的なお披露目が去年の東京モーターショーだったので驚くほどの新鮮味こそありませんが、従来のキャラクターが大きな転換期を迎えたモデルなのでありましょう。
インパネ各部の質感はほぼ先代と変わらない印象ですが、ようやく全車にパドルシフトや電気式パーキングブレーキが装備されたりと進化したようです。
シートも先代と大きく変わった印象はありません。と言うかドアのアームレスト部分にトランクオープナーのボタンがあったり、エアコン吹き出し口がスイングする「伝統」は継承されています。
後席の居心地も「どこが変わったの?」と思う程に変わってません。
どんなに今様になっても、窓の天地が高い「クラウンの景色」も変わりませんでした。
ドアロックのノブがドアハンドル部分から離れてピンになったのはクラウンとしては大きな変化です。
キラキラのスパッタリングは先代ゆずりで、サイズも同じものを履いています。
少し前の記事で評論家の方々がこの車のプロトタイプに乗った記事がありました。あの記事での大絶賛は多少ご祝儀の意味もあると思いますが、私的には先代との差を見つけ出すのは難しいと思います。よほど高速域で走ればその鍛えた結果が容易に理解できると思いますが、市街地の走行では先代からの進化を大きく感じはしませんでした。強いて申せば先代ハイブリッドの発進加速時に比べるとモーター音が静かになっていたり、ブレーキのフィールは確実に良くなっています。
先代モデルはあまりにもエコの呪縛が強かったように思いますが、今回はハイブリッドであっても立派なマフラーが覗いています。やはり「クルマ」である以上はこういう演出はとても大切だと思います。
正直なところ、6ライト化されて細いCピラーの5ドアハッチバック風スタイルはやはり好きになれません。が、カタログを見ているともう街の中に溶け込んで何の違和感も感じない姿を連想させるところがトヨタマジックの恐ろしさという感じがします。私自身は車両価格の10パーセント近いディスカウントで先代最終モデルを買った事は正解だったと思いますが、15代目を迎える長きに渡ってユーザーの支持を受ける車は本当に珍しい存在です。それはやはりユーザーを裏切らなかった証と言えるような気がします。
そう言えばノーマークだったので驚きましたが、何と同じ日に新型カローラも発売されたそうです。カローラと言うと中学の時の若い担任の先生が中古で買ったカローラによく乗せてくれた想い出がありますが、こちらもまたどのような変化を遂げたのか興味があるので近々見たいと思います。
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2018/06/26 22:41:33