去年の暮のお話になりますが、会社の保存期間を過ぎた帳票類などを処分する為に倉庫を借りている足立区の清掃工場に行く機会がありました。
トラックで搬入する人と、廃棄に立ち会う為に会社の人間が必要との事でしたので、以前から興味のあった清掃工場の見学を含めて私が手を挙げた次第です。
当日倉庫を出たトラックは平ボディの車でしたが、受付で車両重量を確認する為に車検証を提示し、その他色々な書類に記名捺印した上でトラックごと台貫で計量します。
その後清掃工場内の投棄場に入りますが、投棄口から見える膨大な可燃ゴミの量は圧巻で、それだけのものを処理可能な施設の凄さを目の当たりにしたのでした。
それと同時に自分が持っていた処分場の印象とは正反対に清潔かつ整然としていたのは驚きであり、トラックの音や作業機械の音もほとんど気にならない程の静謐さすら感じました。
それは元日から不謹慎な比喩かも知れませんが、お亡くなりになった方の御遺体を荼毘に付す時に訪れる火葬場の静謐さにも近いものがあり、その整然とした空間は人間が生活する上で発生する副産物とも言える廃棄物に対しての礼すら感じる空間だった事に驚きました。
モノにとっての終焉の場である清掃工場もまた再生の場と考える事が出来、仏教的な視点での輪廻転生やキリスト教の復活も然りで(厳密に言えばキリスト教では火葬は禁忌でしたか)、火葬場もまた再生の為の場であり、どちらも世間的には嫌悪施設という認識かも知れませんが、私的には共に終焉から再生の神聖な場としての役割を感じた見学となりました。
そして投棄後に再度台貫に乗り、到着時の重量から投棄後の重量を引いて処分費用の支払いとなります。750kgを持ち込んで\12,000弱というのは大いに安価であると思います。
さて、新春から前置きが長くなりましたが、明けましておめでとうございます。
正月から何故件のお話かと言えば、去年は最近では稀に見る程に様々なネガな出来事が多発した一年でありました。そんな訳で今年はその後を受けて「再生」の年となる事を期待するからに他なりません。それはまるで宇宙空間のように、古いモノが終焉を迎えた後にはかならず新しいものが生まれるのと同義と想像します。
私自身はゴールデンウィーク頃に仕事場の引っ越しを控えており、これが恐らく今年最大の変化になる事が予想されます。この新天地への移転が切欠となって新しい何かが創造される事を期待しております。

昨晩は日付が変わる時間にご近所の氏神様に初詣に参りました。例年に比較すると参拝客がかなり増えたように思います。

久々に獅子舞も復活していました。正月ムードが盛り上がります。

この舞台、昼間だとこんな感じです。
この新しい年、ようやくコロナの悪夢から脱却して前に進む事が出来る一年である事を切に願うばかりであります。
どうぞ本年も宜しくお願い申し上げます。
Posted at 2023/01/01 12:41:19 | |
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