4/28~5/7まで久々に海外へ行ってきました。
前回同様にシンガポールと初めてのマレーシア旅行です。
ただ前回と違い、移動は全てレンタカーを行うことにしました。
レンタカーを利用したマレーシア・シンガポールに行き来について
あまり情報が無かったためレンタカー中心の旅行記を
ログ程度に書きたいと思います。
毎度のことながら長くなるので暇な方は見てみてください。
今回の計画は
日本→マレーシア→シンガポール→マレーシア→日本
という行程で移動します。
そのため、レンタカーでマレーシア・シンガポールの国境を越えなくてはなりません。
まず必要なことは、借りる予定のレンタカーが他国に出国することを許可されているか?ということ。
シンガポールは一定の条件を満たしている車両であれば
レンタカー問わず入国は可能ですが入国に必要な書類があり
出国不可としているレンタカー屋では書類を貰えないなどのトラブルが
発生する可能性があります。
私の借りたレンタカーはシンガポールへの出国は許可されていましたが
タイへの出国は禁止されていました。
レンタカーを借りて最初にするべきこと。
(シンガポールへ出国しないのであれば無くても問題はない)
それは Touch'n Go カードという日本でいう Suica のようなカードを入手することから始まります。
これは日本同様に公共機関で利用できることはもちろんのこと
駐車場の支払、高速料金の支払などに利用でき持っていると
何かと便利なカードです。
シンガポールへ出国した場合、マレーシアへの再入国時に通行料の支払に利用します。
むしろ Touch'n Go カード以外では通行料を支払えないので事前入手は必須となります。
(万が一入手し忘れてもイミグレで購入できるようですが、購入場所は知りません)
Touch'n Go カードの入手について事前に調べたところ
多くは○○駅でという書き込みばかりでレンタカーを利用した場合には
駅まで行くとなると少々不便になります。(駐車場が日本のように無いため)
また本家のHPを見ても地名と場所が一致しなかったりよくわかりません。
高速の料金所手前のペトロナスというスタンドに立ち寄りましたが
Touch'n Go を購入することが出来ず、1度目は現金で高速道路に入りました。
日本と同じく高速料金の支払は現金・Touch'n Go・SmartTAGというのが選べます。
そして例外はあるかもしれませんが、左:現金、中:Touch'n Go、右:SmartTAG
となっていました。
現金の場合は、一番左のレーンでチケット受け取り
(確かボタンを押さないと出てこなかった気がする)
出口で係員に渡して精算します。
Touch'n Goの場合はレーンに専用機械がありますので、それにカードをタッチします。
SmartTAGは旅行者で利用できるか微妙ですが
日本で言うETCと同等のシステムで、SmartTAGというユニットに
決済用のカードを挿しておけばノンストップで出入りできます。
結局、マレーシア→シンガポールまでは現金で利用しました。
その途中なんとなく立ち寄ったサービスエリアに
Touch'n Go Spot という表示があるガソリンスタンド発見
試しに確認してみたところ購入することが可能でした。
そこでTouch'n GoのTopupも可能なので
一緒に必要分だけTopupするのがいいと思います。
私はそこで Touch'n Go カードと一緒に携帯用のSIMカードのTopupも行いました。
Touch'n Go カードは1枚20リンギットで販売されていたと思います。
自動Topup機もあるようですが、誤作動でお金だけ吸い取られる・・・
ということもあるみたいなのでコンビニ等でTopupされる方が無難だと思います。
まずはSIMカードのTopupから
TopupしたのはDIGIという携帯キャリア
日本とは違い、プリペイドが当たり前のようにどこでも売られているので
SIMの入手やTopupも簡単です。
コンビニの店員にDIGIのTopupをしたいと言うと支払った金額に対する
クーポンを発行してくれます(ただのレシートですが)
DIGIの場合、クーポン上部に16桁のPINが記載されているので
*123*16桁のPIN#(*123*1234567890123456# のような感じ)と入力し
通話します。
自動切断された後、SMSで「balance:RM20」とか通知が来るので
これがくれば完了です。
さらに固定料金でパケット通信したい場合は先ほどの要領で
Daily→*116*1#
Weekly→*116*2#
Monthly→*116*3#
(本家HPではDailyとWeeklyの記載が逆・・・)
とすると、速度は384kbpsで固定されますが、指定した期間は固定料金となります。
私は20リンギットをTopupしWeekly設定をしたので
15リンギット引かれ残高5リンギットでしたが
国際電話も安く、このあと日本国内の固定電話への通話は結構な時間可能でした。
通話終了のたびに残高が分かるようになっていました。
ネットは画像のアップロードなどはタイムアウトするばかりでしたが
簡単な検索等はそこまでストレスなく行えました。
実際に下に書いた問題も調べられましたし・・・
※ New iPad (iPad3) の SoftBank版 Wifi+4G を持っていっていたので
※ 噂が本当か試してみましたが、やはり"Docomo"以外のSIMはロックされておらず
※ ちゃんと"DIGI"と表示され接続することができました。
※ 逆に iPhone4S は APN の設定画面が出てきてくれず
※ シンガポール国内に入ってからひと手間加える必要がありました・・・
で、給油方法ですがマレーシアは全てセルフ方式となっており
日本同様に各計量機にPOSが設置されています。
ここにクレジットカードを挿入し、クレジットカード発行時に決めた
パスワードを入力し給油します。
が、トラブル発生
私の持っているアメックスのクレジットカードはICチップが付いていません。
(ヨーロッパで発行されるアメックスはICチップが付いているようですけど)
マレーシアのスタンドに設置してあるPOSは上に書いた通り
暗証番号取引になるため、ICチップが付いていないカードはおそらく
どのカードであろうと通らない?と思います。
結局、併設しているコンビニにまた戻り、給油レーン・油種・油量を指定して給油しました。
この場合は現金で行いました。(クレジットカードはPOS以外では不可だと思います)
2度目以降は嫁のVISAで行ったため、面倒な支払をせずに済みましたが・・・
この日のレギュラーガソリンのレートは 1.9リンギットでした。
先ほどクレジットカードの請求を確認したところ、47リッター入れて2330円でした
1リッターあたり為替レートにもよりますが、49.57円(笑)
マレーシア国内であればどこで入れても同じレートのようです。
気を取り直してシンガポールを目指します。
E2ハイウェイをひたすら南下すると、E2とE3のJCTに差し掛かります。
Causewayを利用してシンガポールへ入国する場合はE2へ
Second Linkを利用してシンガポールへ入国する場合はE3へ
私たちは少しでも混雑回避が期待できるSecond Linkからの入国を考えていたので
E3のTuasという方向へ進みます。
※1:TuasはSecond Linkを抜けた先のシンガポールの地名です。
※2:Singapore,S'poreなどといった親切な表現は一切ありません。
JB方向へは行かなかったためCausewayがどのようになっているかは不明ですが
Second Linkを利用する場合は、一回に付き3.2ドルの通行料が発生します。
マレーシア入国時にはTouch'n Goが必要だと書きましたが
シンガポールではAutoPassカードというのが必要になります。
これは公共交通機関は利用できませんが、駐車場料金の支払等には利用でき
入国には必須になります。
このカードを発行するには道路税の書類、自動車保険証が必要になります。
私の借りたレンタカーは結局、このカードを発行済みで申請の必要がありませんでしたが
メモとして残しておきます。
マレーシアのコミュニティサイトを見ていると
フロントガラスに貼り付けてある道路税のステッカーのみでOKだという人が圧倒的でした。
ただ、場合により保険証や道路税の書類(ステッカーではない)が必要になるとのこと。
特にカード更新時はこの2つが必要になるという書き込みが多かったように思えます。
1度このAutoPassを発行すると磁気不良にならない限り5年間は有効のようです。
但し、マレーシア・シンガポールは車両に対してナンバープレートを発行します。
なので、所有者が何度変わろうがナンバープレートは同一のようで
このAutoPassも以前のオーナーやレンタカーであれば以前借りた人が既に発行している可能性があります。
発行済みだが手元にない場合、以前に発行されたAutoPassの情報を破棄して
再発行してくれるシステムになってれば良いですが
そうはなっていないようで、過去に発行されたAutoPassを利用し
不正入国(別な車で入国)や違反歴があり、その処罰を受けていない場合に
厳しい取調べや入国の拒否をされる場合があるそうです。
私はAutoPassを発行はしませんでしたが
発行の有無に関わらずイミグレではまず高速道路の料金所のような場所に入れられます。
そこでパスポートを提示します。
この時、私たちの車がフルスモだったからか前後の窓も開けるよう指示されました。
(ちなみにシンガポールはフルスモ禁止って聞いてたけどそれは問題なかった)
また、2012年04月28日の時点ではマレーシア入国時に出入国カードの記入義務はありませんでしたが
シンガポール入国時は相変わらず必須でしたので、事前に準備しておくことをオススメします。
もし無ければ係員に素直に申告するとくれるそうです。(私たちは持参しました)
パスポートをチェックしてもらっている最中にカードリーダーにAutoPassを挿入します。
私たちの場合は何も異常もなくAutoPassが排出されました。
(挿入後、5秒くらい掛かると思う・・・この間はドキドキ)
もしAutoPassを持っていない場合はパスポートをチェックしてくれている係員に
持っていないことを告げると、その先にあるオフィスへ行ってくれと指示させるようで
その時に上に書いた書類と共にAutoPassを発行する必要があるようです。
パスポートチェックを無事に終えると税関が待っています。
基本的にドライバー以外は車内待機で問題ありませんでした。
私たちは観光客だったためか、マレーシア入りした同日にシンガポール入りしようとしているせいか
キャリーケースの中身をチェックされ、風邪薬などの各薬類に対する質問
タバコ・酒類の持ち込みの有無などを詳しく聞かれました。
そのお陰で後ろに長い渋滞が出来てしまい後ろの方の視線が気まずいことに・・・
これでようやくシンガポールに入国(笑)
マレーシアに入国してからたった6~7時間の出来事
すごく時間が長く感じました(笑)
シンガポールでは義理の姉夫婦が住んでいるので
とある駅にて待ち合わせ、本当に車で来たのかと笑われました
シンガポールは2泊3日の滞在で、過去に3週間ほど滞在した経験があったため
特に多くは見て周りませんでした。
宿泊地はマリーナベイサンズ、以前シンガポールに来たときは2/3が建設を終了した
というところだったので、なんか不思議な感じです。
マリーナベイサンズは大きなショッピングセンターを併設しているため
一般駐車場と宿泊者専用という大きな隔てはないようでした。
ただ、私たちはバレーパーキングに停めたので24時間12ドルで出庫回数に制限はなく
引換券を提示すればいつでも車を持ってきてくれるので便利でした。
いくつかショッピングセンターと観光地を周り元々残っていたAutoPassの残高が
無くなってしまったためTopupをすることに
AutoPassのTopupは身近にあるセブンイレブンで可能でした。
Topupする金額は以下の通り計算します。
1年のうち最初の10日間は以下の対象から外れる(免除される)ようですが
平日の午前2時~午後5時の間にシンガポールに滞在する場合
1日20ドルのVEP(Vehicle Entry Permit)が発生します。
また、一般道に設置してあるERP(Electronic Road Pricing)を対象時間に通過する場合
1日5ドルを上限に料金が発生します。
シンガポール登録車の場合、ERPユニットを取り付ける義務がありますが
外国籍車は必須ではないため、ユニットを入国時に借りるか
1日5ドルを上限に出国時に支払うか自分で決めます。
ERP対象時間に通過した場合、ナンバープレートが自動的に読み込まれ
出国時に計算されるようで、特に申告などの必要はありませんでした。
私の場合、日曜日に入国し、火曜日(国民の休日)に出国したため
月曜日分のVEP20ドルと3日分のERP15ドルが発生するだろうと思っていましたが
実際には7.2ドル(はっきりとは覚えていない)しか引き落しされなかったので
もしかすると今年に入って初めての入国だったのかもしれません。
実際にシンガポール出国の際は何度もAutoPassのTopup忘れは罰金
ガソリン2/3以下の場合は罰金
なんていう警告用の標識を見ましたが、私はシンガポール籍の車ではないため
ガソリン2/3以下でも出国可能です。
AutoPassはTopupを忘れると罰金なので十分なくらい入れておきましたが
出国は入国時と同様
違いと言えばトランクの中身を見られないだけ
窓を開けなければならないことや、出入国カードの半券を渡すことは必須でした。
税関が無い分、入国時よりは早く出国できます。
そして橋を渡りマレーシアへ再入国
シンガポールとは違い、相変わらず無愛想な感じでスタンプを押してくれます
窓を開ける必要もなく淡々と・・・
そして税関・・・
キャンプで使うような椅子の上で係員がウトウトと・・・
そ~っと近付いていくと起きた(笑)
しかし、手で「停まらなくいい、行け」と出口を指差し
また寝た(笑)
何のチェックも受けずして再入国完了
シンガポールとマレーシアは同民族なはずなのに
ここまで違うとは・・・
(マレーシア籍の車だったからかもしれませんけどね)
-- シンガポール公共駐車場 --
シンガポールには路上に駐車スペースがたくさんあります。
日本の場合、駐車チケットを発行できる機械が近くに設置されていますよね?
シンガポールの場合はそれがありません。
はて?どうすればいいのか?と思っていると
何やらみなさん車から紙みたいな物を用意しゴソゴソと・・・
よく見るとパーキングチケットでどこかで入手しているようです。
ひとまず、近くにいた方に聞いてみると持っているチケットを譲ってくれることに(笑)
奇跡的に2時間分売ってもらえたので、それをダッシュボードに置き
無事に駐車することができました。
1時間分のパーキングチケットは年月日時分秒の切り込みがあり
現在だったかな?の時間を切り取ってダッシュボード上におきます。
2時間なら2枚目は1時間後の時間を切り取る必要があるので注意が必要です。
さらにどこで買えるのか聞いてみるとセブンイレブンで買えるとのことでした。
ん~この国は何でもセブンイレブンなんですね(笑)
-- 音楽 --
車を運転中、やはり音楽を聴きたくなりますよね
私は洋楽を聴くことが多いのでラジオでも十分楽しめたのですが
やはり聴きたい音楽が聴けないっていうのもストレスになります。
ですが、CD-Rに音楽を焼いて持参するというのはリスクが高くしませんでした
(関税でチェックの対象になる可能性があるため)
去年の秋に四国旅行した際にiPhone用のFMトランスミッターを
買ってあったのでそれを持ってきました。
事前に調べた結果、ある程度日本と周波数が変わらないようだったので
大丈夫だろうという判断でした。
が、私の持っているトランスミッターはバッファローの安価なタイプで
4バンドしか設定ができません。
88.9、88.3、87.7、87.1のどれかなのですが、88.9、88.3、87.7は
マレーシアで利用中のバンドで87.1は範囲外
結局、KL中心部では入りの悪い88.3を使用し
KL郊外、特に北部は88.9を利用しました。
シンガポールは88.9、88.3、87.7ともクリアにラジオが聴けるほどで
トランスミッターと干渉しノイズが入るためラジオのみでした。
もし、無段階調整が可能なFMトランスミッターがあるなら
少々高くてもその方が無難かもしれませんね
ま、旅行以外では利用しないので何とも言えませんが・・・
マレーシア→シンガポール→マレーシア は大体こんな感じです。
マレーシアでの観光メインの日記は後日にしようと思います。
最後に、今回借りた車は Toyota Camry 2.0L
豪州ではAurionの名で売られている車両かと思います。
レンタカーのわりに本革シートだったり、お国柄かフルスモークだったり(笑)
意外と快適でした
総走行距離 3044.6km
<< 注意 >>
マレーシア国籍車のレンタカーを利用してシンガポールへ入国するといった
内容の情報がほとんど存在しなかったため、参考までに書きました。
参考にして頂けることに関しては大変嬉しいですが
ここに書いたことが間違いないという保障はありません。
AutoPassの発行やその他のリスクを考えると
決して安易にオススメできるものではないと個人的に考えていますので
もし、実行される場合には自己責任でお願いします。
たぶん、こんなことを考える人はいないと思いますけど(笑)