ほんとうの暖かさってなんでしょう??
もうすぐ一年経つからか、ふと思い出しちゃった。

チビ達~。
去年の5月の7日にコヤツラと出会った。
と言っても出会いはロクなモンじゃなかった。
https://minkara.carview.co.jp/userid/531837/blog/21868311/
↑のは6年程前の話。
こっちも今思えばいいモンじゃなかったのかも。ほぼ間違いなく捨てられていたんだろうし。
しかし去年のコイツらと出会ったのは…ゴミ捨て場。
そう。これまたなんの因果か知らんが、転職した俺がトラック一人で乗っていいよってなってから間もなくの事だった。
お昼過ぎの配達分の荷物を取りにY社の営業所に戻った時に俺の前に現れた。
誘導をしてるオッサンがいるんだが、オッサンに声かけられたんだ。
オッサン「○村さ~ん、ちょっと見てよ!」
ニヤニヤしながら声かけてきた。ハッキリ言ってこのオッサンはもともと嫌いだった。
誘導がいい加減で事故りそうになったからだ。事故った人もいるし。
まぁそれはさておき言われた通りゴミ捨て場に見に行った。
どうせ下らねえモンだろ…と思いながら見に行った。
段ボールの中を覗くが、何も見えない。
緩衝材のような紙をシュレッダーにかけたモノが敷き詰められている箱だった。
オッサン「多分その箱だったと思うんだけど、猫がいるんだよ~!」
オッサンはニヤニヤしながら俺にそう言う。
バカじゃねえのか?居るワケねぇだろと思ったが見づらかったのでその箱をその場所から取り出して地べたに置いて中を探る…
ホワッ
ホワホワッ
ホントは、できる事なら見なかった事にしたかった。
そのまま何も無かったかの様にそこに箱を戻して知らないフリをしたかった。
でも…俺が触れた暖かさ…温もり…
小さいながらも命の暖かさが手に触れた。
その暖かさを俺の手で元の場所に戻して見なかった事にするのは簡単な話だ。
箱から出れる力は持ち合わせてない命だから。
だからこそ逆に、今のこの暖かさを失わせる事が出来るのも、灯火を大きく出来るのもきっと俺の動き一つで決まるんだろう…。
その場でわかっていたのはゴミの収集車がそろそろ来るって事だけだった。
自分の生活と天秤にかけるまでもなく箱ごとトラックの助手席に置いて仕事を続けた。
誘導のオッサンはなぜコイツらがこれからパッカー車に入れられる場所に居るのに放っておいて笑っていられるんだろう?俺には理解できなかった。これほどまでに人に死ねと思ったのは初めてかもしれなかった。
まぁでも言ってしまえば貧乏くじなのかもしれない。
俺は前住んでたアパートはそれで出るハメになったしな。
そうまでして救っても人によってはメリットなんかないと思うだろう。
俺はバカだからその日の晩に気になって寝れないとか後悔するとか考えるとほっとけない。
結局そのチビ達は4匹の仔猫だった。目がやっと開いたくらいの…。
あの場で1日放って置いたら間違いなく死んでた。ていうか次に営業所戻った時にパッカー車が段ボール処理してたから2時間後には死んでた。
4匹、柄は、三毛猫、ハチワレ、チョビ髭、黒スケだった。
なんでかしらんが皆メス。
三毛猫は職場の先輩が引き取ってくれた。
とは言ってもここだけの話、妥協して引き渡した部分があった。
それだけは今でも果てしなく後悔してる。
残りの3匹はというと、しばらく一緒に生活した。
一緒に生活した、と書いたが、本当に一緒に居た。
何せ目もロクに開いてない乳飲み子だ。
家に置いといてご飯や水を置いてどうにかなるレベルじゃなかった。
こまめにミルクをあげて排泄は自分で出来ないのでお尻を刺激して出してあげないといけないのだ。
夫婦共働きな我が家…。誰かに頼むなんてのも出来ないし。
どうしよう…って考える時間の余裕もなく。
俺はチビ達全員をキャリーに居れて一緒に出勤していた。
キャリーの中にはペットシーツとタオルを敷き詰め体が冷えないようにし、ホントは自分用の象印の魔法瓶に熱湯を入れてミルクを仕事の休憩中に3回。その都度ペットシーツを敷き、排泄のお手伝いをしていた。
最初はホントに歩けないくらい小っちゃかった温もり。
トイレも大きい方ができるようになるまではしばらく時間がかかった。
目も風邪か?目ヤニがすごくて開かなかったりして、病院で薬をもらって目薬さしてた。

シミシミ~
100均ケージを作って家の中では面倒見てたんだけど、ヒロ時代にずーっとケージ入れてて後悔したので、そこそこ表に出して遊んでた。

ヒロねーちゃんと鼻チュン挨拶♪

サスケとコスケの師弟コンビ☆
皆ホントに手間もかからずスクスク育ったなぁ~。
いよいよ引き取っていただける里親さんが決まり、まずは顔合わせという事で行き…
その帰りにFITの定例にも行ったね♪撫でてくれた人みんなありがとう~。
今じゃすっかり大きくなったようで新しい里親さんからたまに写真が届きます♪
拾い上げた時に責任諸々、背負わなきゃいけないモノは増えるのは間違いないと思うけど…。
それ以上に気づかせてくれたり、笑顔を作ってくれたりするのは間違いない!
少なくとも今も居る3にゃん含めて、連れて帰った事を後悔した事はないな!!
アパートで禁止されてるから…とか世話できないかもしれないし…
とか考えちゃうのもわかるけど、万が一出会ってしまったらきっと何かの縁です。
人間は後から考えたりできるけど、そこに居る命はひょっとしたら当日、何時間後かに亡くなってしまう可能性が高いです。
誰もが命の温かさを持ってると思います。それを捨てるも育てるもその人次第。温かさを持ってる人はそれを大きくしたり増やしたりする事が出来るんじゃないかな?と思います。そうできる人になりたい。
俺は人一人救えない自分に嫌気が差してた部分もありましたが、そうじゃなく、やればできる事もあるって気づかせてくれたと感謝しています。
今居るヒロ、サスケ、あずき、旅立ったチビスケ達に。
何よりこんな俺と一緒になって面倒みてくれる嫁にも感謝ですね。
長くなっちゃったけどここまで読んで下さってありがとうございます!