PHOTO 老師 2013年 DTCC AE86 ONEMAKE RACE 十勝 開幕戦より
使用カメラ:NIKON D300S
写真撮影の方法とカメラの扱い方をちょっと書こうかと思います。
コメントの方に撮影がなかなか決まらないというようなコメントがありましたから。
それと、他のブログを見ている時にやはり撮影がうまくいかないというような
記事を見ました。
その人は感度設定を「オート」にして黒い車を写していて、画面がザラザラに
なるどうしようという記事でした。
当たり前です。
黒い車を撮るのに勝手に感度が上がっているのが原因。
「オート」は感度設定にしても撮影モードであっても絶対に使わないように
してください。
感度が「オート」ということは日陰や色の暗いものを写せば自動的に高感度に
なって画質はザラザラになって荒れ放題。
ISO感度は通常は100か200で使います。
400以上は夕方から夜にかけて、又は室内でシャッタースピードを速くして
撮影したい時に使う数値です。
(撮影条件によっては日中でも感度を上げることもありますが、
ケースバイケースです)
@撮影モード
撮影モードは絶対に「オート」は使わずに、サーキットではおすすめは
「S」シャッタースピード優先モードです。
メインストレートではマシンは200キロ以上のスピードで来るので
写止めるのが通常のシャッタースピードでは難しくなります。
そこで、「シャッタースピード優先モード」を使い、シャッタースピードを
1/500~1/1000に設定。
数値を変えるのは一眼レフなら背面にダイヤルがあるのでそれを回して
設定しますが、機体によるので説明書で確認を。
その際の露出はシャッタースピードに応じて自動的に設定されるので
気にしなくても良いです。
@連写モード
撮影を1枚ずつの「単写」から「連写」に切り替えます。
@ピン合わせ
1枚目の写真を元に説明すると、この場合は33番さんのマシンのすぐ横の
金網か壁に合わせてシャッターを半押しにして、そのまま走行ラインが
ファインダーの中心に来るように指をシャッターから離さないようにして、
ファインダーにマシンが入ってくるのをそのまま待ちます。
ファインダーにマシンが入ってきたのと同時に通り過ぎるまでシャッターを
連写で切り続けて、撮影後にモニターで撮った写真を確認して
一番いいものを残して後は削除します。
これは「置きピン」という撮影方法です。
狙って撮るというのは経験の浅い人にとってはまず不可能ですから、
これが確実でしょう。
画質も荒れずにいいものだけが残るというわけです。
<私の場合>
これを私がやるときにはカメラのファインダーを見ながら両目を開けておいて
マシンが来たことを確認してファインダーを見ながらマシンがちょうど良い位置で
シャッターを切っています。
あと、ひとつ違うことは「マニュアルモード」で露出もシャッタースピードも
私のカンで撮影してます。
写真の基本は「引き算」。
余計なものは画面に入れないこと。
こういうマシンの走行風景においては背景をぼかした方がマシンが引き立ちます。
そこで望遠レンズが登場します。
望遠レンズは手ブレも大きくなるので脇を締めてしっかりとカメラを持って
撮影します。
撮影方法はやはり「シャッタースピード優先モード」最初のステップということで。
こういうアングルで撮るにはどこに「置きピン」をするかといえば、
コーナーのイン側の頂点に置きピンをして、マシンが走るラインがファインダーの
中心に来るようにして撮影します。
上記にあるようにシャッターボタンから構図を決めてマシンが来るまで指を
離さないこと。
マシンが来たら連写で撮影してピンボケは削除の繰り返し。
<流し撮り>
上記の置きピンでしっかり撮影できるようになったらこんな撮影もできるかも?
いやいや、撮影方法のの根本が違います。
まずはメニュー画面でオートフォーカス(AF)をSモードからCモードに切り替えて
(私のカメラはスイッチひとつですが・・)
シャッターを半押しにし続けることで動くものにAFを被写体に合わせ続けるように
セットします。
私はマニュアルモードで撮影していますから、シャッタースピードは1/50にして
露出をこの時でF18にしています。
快晴で光が多く入るので絞り込んだ結果。
そして、マシンは左から右に駆け抜けます。
なので、マシンが来たら左斜め45度からファインダーを見ながら
CAR NO.86の付近を狙ってオートフォーカスを駆動させ続けて
マシンの動きに合わせて右斜め45度以上まで連写で振り切って撮影します。
当然ピンボケができるのでそれは削除。
これがこの「流し撮り」の秘密の部分で、
いきなりはできない慣れと練習が必要です。
私はこれをDTCC以外ではラジコンサーキットで撮影して
慣らしています。冬の間は特に。
@では、こういう何気なく撮影しているような場合は・・?
パドック内ではこのミラーレス一眼を去年の最終戦から使用していますが、
このカメラは上記のどれにも当てはまらない設定をしてあります。
(DVD 2012 DTCC ONEMAKE RACEのジャケットを撮ったカメラはこれです)
ISO感度 200
「A」露出優先モードで露出をF4~F4.5に設定。
シャッタースピードはその場の光線状態に応じた状態に自動的に変わります。
スナップ撮影は色味明るさをちょうどいい状態でパッとすぐに
撮れるようにしておく必要があります。
感度200ならちょっと影になる部分でも画質は荒れずに発色の良い
写真が撮れるのです。
これらのことは私が勝手に師匠にしている鉄道写真家の中井精也さんの
鉄道撮影術に関した本にも書かれていますので本屋さんで探してみてください。
撮影に関してほんの触りを書いてみました。