さいならした

スマートが壊れた。
壊れることに驚きはない。
予測もできていた。
あとちょっと修理すれば、またしばらくは乗れると思っていた。
予測と違ったのは、予想を超えた修理金額だったこと。
だって、前の修理で５０万円くらい使っていたから。
さらに５０万くらいかかるって言われたら...ねえ。
古いくるまを手放すときってこんな感じだよね。
友人から、惰性でスマートに金を使うなって忠告された。
そうかもしれないと思った。
そうかもしれないと思ったらそうなんだと思う。
惰性で修理していたのだ。
友人って大事だ。
あ、頭のいい友人ね。
それで、その向こうに本当の幸せがあると思ったら、一見ネガティブな意見でも本気で言ってくれる友人。
それで、３ヶ月くらいかけて車屋さんに次のくるまを探してもらった。
最初はくるまはもう買わないつもりだった。
でも、不景気でくるまが売れないって。
買ってくださいって。
これも本音だと思った。
だから買うことにした。
安く買おうと思ったら、そして自分の興味に任せて買おうと思ったら他の車屋で買った方がよかったかもしれない。
でも、この車屋さんとの付き合いは意外に長い。
僕がコルベットに乗ってた当時に実は接点があった。
コルベットを買った車屋さんはとうの昔にどこかに逃げてしまった。
スマートは楽しいくるまだった。
時が来たらまた買うかもしれない。