拓波幸としひろのブログ一覧

　次にいよいよ走行練習です。
　駐車場にも使うという広い平坦な南コースという舗装地に移動しました。３班に分かれて、それぞれの班が順番に３つのカリキュラムを体験していきます。
　カリキュラムとは、①自車による走行練習②新型車の試乗③未発表展示車の３つで、待ち時間がロスタイムにならないようにいろいろ工夫されていました。
　まず最初は、ミニミニコースでの走行練習をやりました。自分のクルマで、まるでゴーカートのようなタイトなヘヤピンコースを駆け抜けていくのです。事前レクチャーで、インベタラインを走るようアドバイスがありました。
　習熟走行が終わり、いよいよ全開走行開始！いやいや、これが楽しかったんです。なにしろテールスライドは初体験ですが、午前中の滑り練習が効いたのか、スライドが怖くないし、滑り具合が良くわかるのですね。結構思い切ってアクセルを踏んで、テールを振って楽しんじゃいました。
　この日のためにリアメンバーカラーを装着して、ヘタリやガタを予防していたのも、効果的だったのでしょう。１８年目のＲ３２ＧＴＳもしっかりがんばってくれました。５回も走ると汗ばんでいましたから、結構しんどかったのですね。これは癖になりそうです。

写真は、小さくて見えにくいですがベンツが走っています。

　午後は、まなぶさんの講義からはじまりました。テーマはＥＳＰ(姿勢制御)です。
　実はなぜこのテーマなのか、解るまで随分かかりました。このあと行う走行練習で、オンのほうが安全で速いと良いと言う説明だったのです。うちのＲ３２ＧＴＳには付いていない装備なので、講義を受けているときは、全く実感が沸きませんでした。
　ＡＢＳは、強くブレーキを踏むと「ガガガッ」という反応があるから、ドライバーにも作動状況がわかりやすい。また明らかにハンドルも効くから、事故の防止効果もイメージしやすいと思います。
　でもＥＳＰは、ドライバー自身、作動自体がわかりにくい思うので、どの程度事故の防止効果があるのか半信半疑でした。講義で自爆事故が四割近く減ったケースもあるとの事。はじめて具体的な数値を知り、大変勉強になりました。

　続いては、ブレーキングの練習です。「ブレーキを思いっ切り踏んでＡＢＳを効かせましょう」とトランシーバーからの指示がありました。
　いよいよ自分の番です。時速５０キロからフルブレーキ！トランシーバーからは「あー、スカイライン、ＡＢＳ無しなのがわかりましたぁ。」ギクッ、不詳平成３年式Ｒ３２スカイラインＧＴＳタイプＳ、タイヤがフルロックしてました！その後の時速６０キロからのフルブレーキ練習では、皆さん１０メートル前半できれいに止まっていました。
　「こうなったら藤原拓海よろしく人間ＡＢＳを目指す！」と自分に誓ったものの、トランシーバーからは「あー、ポンピングブレーキだぁ！」という無情の声・・・。空走距離も２倍ちかいし・・自分の下手さ加減を思い知ると同時に、文明の利器の凄さを学びました。それから自分のブレーキ限界を知ることが出来たのは、ありがたかったですね。
　次は、時速６０キロから３０メートル先の停止線目指してブレーキの練習。２回目で、一定の踏み代のまま、目標地点近くに止まれたのが妙に嬉しかったッス。

写真は、順番待機中です。わかりにくいですが、ドアミラーに写っているのが、ブレーキング中のクルマです。

　はじめのテーマは「滑りをコントロールする」です。コースは、「石畳やタイルの路面＋Ｓ字クランク＋散水」です。モテギの方に伺うと、日本でも一般人が走れる同様のコースはいくつもないとの事なので、非常に貴重な体験といえそうです。ワイパー全開にする位、見た目以上に激しく水が撒かれていました。
　はじめはゆっくり進入。それでもずるーっとリアが滑り出します。テールスライドはほぼ初体験ですが、それでも、わからないなりにカウンターを切ったりアクセルのオンオフ操作をして、コースをトレースしていきました。低速でゆっくりだから、自分の操作に対する挙動の変化が掴みやすいので、とても分かりやすかったですね。２回目、３回目と回を重ねる毎に、運転がスムーズになったと感じました。講師の橋本さんから「速度に関わらず操作はゆっくりが基本」とのレクチャーがありました。

　７月５日（日）河口まなぶさん主催の「はしる・かたる・まなぶ２」のイベントに参加してきました。場所はツインリンクモテギで、参加車両は総勢２０数台。８割ちかくがＦＲでしたから、ＦＲ乗りとしては嬉しかったですね。今回はベンツをはじめドイツ製が多かった様です。また試乗のために、新型プリウスと新型レガシイが用意されていたのは、嬉しかったですね。
　自分は、走りはグリップオンリーの草食系なので、サーキット走行は全くの初体験。今回参加の一番の目的は、自分のクルマのポテンシャルを知りたいと思ったからです。というのも、Ｒ３２スカイラインＧＴＳは新車から１８年に乗ってきており、派手な改造はしていませんが、ブッシュやマウント、ショックを交換してリフレッシュをはかったり、前後タワーバーのほかにもフロアサポートバーを装着したりして、ボディのヘタリ防止と強化を行ってきました。素人ながらも自分なりに作ってきた１８年目の旧車で是非とも「走り、語り、学びたい」と思った次第なのです。
　軽くオリエンテーションがあったあと、全員にトランシーバーが渡されました。これは、運転のアドバイスや移動指示に、大変活躍してくれました。いよいよプログラムの開始です。