ちょっと前に、某PAで冬タイヤについてある方と色々と話をしました。 今でこそ、スタッドレスタイヤが当たり前ですが、昔はスタッドレスなんてほとんど信用もされておらず、 スパイクタイヤが主流でした。スパイクタイヤは名前のとおり、タイヤにスパイクを打ってあるタイヤなのですが、このスパイクがアスファルトを削り、粉塵となり、ヒトが吸引することで健康的にも良くないというので、無くなりました。記憶が正しければ、法的に禁止されたはずだったと思います。 実は、大学が北海道だったので、スパイクタイヤもスタッドレスタイヤも両方経験しているのですが、 初期のスタッドレスタイヤは見事に効きませんでした。 そんな中、ダントツで人気のあったタイヤがありました。 それは ポテンザRE39R という名前のタイヤです。 このタイヤは、タイヤだけ購入しても雪道ではほとんど使えず、このタイヤのブロックにスタッドを打ち込んでもらい、スパイクタイヤを作ってもらいます。 市販されている普通のスパイクタイヤはチップピンというしょぼいピンが打ち込んであるのですが、 RE39Rに打ち込む場合は、マカロニやらカップやらという種類のピンを打ってもらいます。 しかもシングルフランジやダブルフランジという根元に引っかかる部分の違いを指定したり。 左2つがチップピン、左から3本目がマカロニ、一番右側がダブルフランジのカップピンです。 タイヤ1本に打つスパイクの数は200本前後なのですが、よく友達と 『やっぱりフルピンはかっこいいよね』 とか 『フルピンは効きが違うみたいだよね』 など話していたのを思い出します。 当時、今は無き コクピット白石 というショップに御世話になっていた関係もあり、 自分も39Rのフルピンを入手することができました。 大学時代にはFRのクルマを乗っていた自分ではありますが、 フルピンの39Rを装着して乗ると、雪上とは思えないような走りができたのを覚えています。 簡単に言うと アイスバーンや圧雪路でも滑らない&しっかり止まる。 魔法のようなタイヤでした。 ただ、法的に規制が入り、途中からスタッドレスに換えないといけなくなってしまいましたが、 フルピンのスパイクからスタッドレスに換えた時は、あまりにも違いすぎて怖かったのを覚えています。 それにしても、雪の上と言うのは本当に面白いのです。 走る・曲がる・止まる の3つが難しい。 アクセル操作もブレーキ操作も丁寧にやらないとダメなんです。 ステアリング操作も同様。 きちんと荷重を乗せてあげないとダメなんですよね。 基本に忠実でないとダメ。 ドライビングの勉強にとてもなるんですよね。 最近ではABSもADW(4WD)も当たり前ですし、ほとんどがFFですので、 雪上をFRで走る経験なんてなかなかできないと思いますけど、 機会があったら、AE86やTE71、S13やR31、KP61なんかで走りまわりたいなぁ~ スパイクタイヤについてもっと知りたい方は こちら にどうぞ。