ぼく３４のブログ一覧

福島県は大きく分けると、会津地方・中通り・浜通りの３つの地域になります。
今回の大震災で大きな被害が出たのは、浜通りの特に沿岸部です。

今日、その浜通りの北部にある相馬市に仕事で行ってきました。

途中、２０日に水道水から規制の３倍以上の９６５Bq（ベクレル）／kgの放射性ヨウ素が検出された飯舘村を抜けて、南相馬市に入りました。しばらく走ると相馬市方面への抜け道があるんですけど、緊急車専用道で通行止めになっていたため、そのまま南相馬市街方面へ・・・

走ること１０分、パトカーが目に入りそこに大きな立て看板がありました。

「この先の１０㎞先、通行止め」

そうです、ここがあの第一原発から３０㎞地点のようです。
南相馬市街地に入ると、人通りも無く、唯一営業しているガソリンスタンドにだけ、長い行列がありました。
国道６号線に出まして、北へ約２０㎞の目的地を目指します。







１０㎞程走ったところで目に飛び込んできたのは、ニュースで見た光景でした。






海岸からは数キロあるはずなのに、こんなところまで津波が来ていたとは・・・





無事に目的地に到着し仕事を終えた後、海岸線方面へ行ってみましたが言葉を失いました・・・
写真を撮るような気分にはなれず、帰り道涙が出ました。



必ず復興できる!!　
必ず復興する!!

がんばろう、日本。

大震災から２日後の１３日（日）のことでした。
夕方の閉店間際に、佐賀ナンバーのクルマが入ってきました。
話を伺った所、宮城で被災した娘さんを探しに来たとのことでした。
幸いなことに娘さんはご無事でしたが、ご友人のご両親が行方不明で、心配なので宮城に残るということになったそうです。
娘さんを残したまま佐賀に帰る途中で、ガス欠になってしまい、ちょうどお店の明かりが見えたので入ってきたそうです。
この時、県内のガソリンスタンドはどこも営業しておらず、困っておったので、携行缶に残っていたガソリンを入れてあげました。
名刺をもらい（某・公務員の方）無事に佐賀までお帰りになれることを祈って見送りました。



１４日（月）～２２日（火）は自宅待機のため閉店。



そして本日２７日（日）、その方からお電話を頂きまして、無事に娘さんを佐賀に連れて帰れたとのことでした。
一度佐賀に帰った後、土日の休日を使って再び宮城へ向かったそうです。（ガソリンを携行缶いっぱいに入れて）
そして娘さんを連れて帰る途中にお店に寄ったそうなんですが、閉店後で誰もいなかったとの事で、
大変お世話になり、ありがとうございました。と電話切りました。



佐賀県⇔宮城県を二往復、何キロか想像もつきませんが、我が子を想う父親の気持ちがこのタフな行動に現れているな～と思い、感動しました。

ガソリンが不足してます。

県内のスタンドは、地下タンクある僅かな在庫が無くなり、営業していない店が急増しています。
スタンドを探しているうちにガス欠になってしまい、止まっているクルマもあります。
かろうじて営業してしる店舗には、長蛇の列が出来ています。
次の入荷は未定でこの先が不安です。

お願いです。

不要な外出は極力控えていただいて、燃料を本当に必要としている方へ行き渡る事を切に祈ります。