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2011年11月02日

AMC AMX/3      幻のパンテーラのライバル

AMC AMX/3      幻のパンテーラのライバル フォードがマスタングⅠ~GT40へと発展、さらにロードバージョンのGT40MkⅢ(通称 GT44)、
そしてさらに、マッハⅡへと発展したが、結局は成功したのはGT40のみという、ミッドシップスポーツ計画。
フォードは「こりゃ、自分とこではあかんわぁ」と、デ・トマソとのコラボを始動させていた。
ちょうど同じころ、経営陣が刷新され若手首脳陣となり、起死回生を図るメーカーの存在があった。
その名は「AMC」
モータースポーツに積極的に参戦し、スポーティなイメージ創りを目指していた。
そんな中、ミッドシップスポーツの計画が立ち上がるのは必然的であった。
が、それは前途多難な道であった。
まずは、AMX/2と名付けられたモデルの試作がスタート。
68年にメカニカル・パッケージが完成し、ボディデザインをジュジアーロに委ねる。
だが、AMC首脳陣が納得するような仕事はしなかった、いや出来なかったのである。
彼は当時、まさにイタルデザインの設立で大忙し、それどころではなかったのである。
自社デザインにより、なんとか69年のシカゴショーに展示されたそれは、
あまり注目される事は無かった。
AMCという、企業故の事だったのかも知れない。
しかし!ここで引き下がるAMCでは無かった。
さらにミッドシップスポーツカーの計画は続行、「AMX/3」の計画が始まる。
そのためにフォードから、根菜のごとく、生産技術者のハル・シーゲルが引っこ抜かれた。

(そういえば、フロント・ミッションの中で同じ名前があったなぁ・・・・・
ディアブルアビオニクスのCEOか、って知らん人には何の事やら)

彼はプロトの製作に対し、イタリアのカロッツェリアを模索。
ピニンファリーナを介し、スタイリング及びメカニカル面も委ねらる、ジオット・ビッザリーニを紹介される。
早速AMCはエンジンをイタリアへ送り込む。
送られたエンジンは当時のAMCの中では最強のユニット、
ジャベリンやAMXのオプションパッケージ内にある6.4Lエンジンだった。
ミッションはZFが定番だが、OTOメラーラ製のミッションを搭載。
あの防衛関連企業のOTOメラーラ製だった。
しかし!またもや、ここで大事件が発生する。
それは、つまらなーい理由だが、大きな問題だった。
AMX/3のベースは、もちろん、AMX/2である。
当然、資料もビッザリーニの手元にあったわけだが、
その中のデザイン試作時にイタルデザインが作成した資料が、
あろうことか、アメリカのインチ表示をミリ表示に修正する際に計算ミスをやらかしていた。
それを参考にしたもんだから、エンジン・ミッション等のパワートレイン一式が、
車体に収まらない事が判明した。
気を取り直して、ハル・シーゲルがなんとか事をおさめ、
晴れて、シルバーのボディをまとった初号機はBMWによるテスト評価を受ける事になった。
なぜ?バイエルン?
昔々、60年代に儲かった際に「なぁBMWさん、うちに身売りせーへん」という計画があり、
この時の伝手を利用し、「あんときは偉そうにすんまへん、ちょっと、うちのボンボンを見たってもらえまへんか?」
と、走行テストを依頼したのである。
BMWは50年代に一時的に危機的な状況だったんですよね。
で、59年に700及び1500シリーズの登場で危機を脱出したばかりで、
色々と不安もあったのでしょう。
今思えば、AMCがBMWを買収やねんてーと・・・・
さて、その評価は、スタイリングが起因のノーズリフトや、その他、一部にダメ出しがあったものの、概ねハナマルを頂けたそうです。
その後、勢いに乗って、6台の試作車を完成させる。
この時、69年の秋の事であった。

さて、方やフォードもすったもんだの末に、デ・トマソ・パンテーラを自らのマーキュリー部門から
販売すべく、70年4月のニューヨークショーで発表の準備を進めていた。
ニューヨークショー直前の3月23日、リー・アイアコッカは、ノンキに社長の座を狙っている場合では無くなる
事態が発生する。
(実際にはノンキじゃなかった、必死のぱっちだったんだが)

AMCがAMX/3のプレスリリースしたのである。

「こらあかん!」

翌、24日にフォードは「デ・トマソ351」として、パンテーラのプレスリリースを行う。

アイアコッカのお尻の火がまだ消えぬ、同24日。
AMCはAMX/3をローマにて広報写真の撮影を行う。
そこをスクープした、ニューヨークタイムズ紙は翌25日に、
パンテーラの写真と並べて掲載したのである。

そう、フォードvsAMCのミッドシップバトルがクライマックスを迎えたのである。

AMCは自社での生産ではなく、パートナーとして、工作技術の高い、
カルマンに生産委託を打診していて、その計画は年産約5000台。
そのための量産化へのデザイン変更の準備も進めていた。
それは、ニューヨーク・ショーで好評だっただけに、急がれた。
マーケットリサーチの結果、販売価格は8000~1万2000ドル。
だが、原価は、軽く12000ドルオーバーしており、もし、市販しても赤字は明らかだった。

そんなおり、AMCはそれまで順調だった、イメージリーダーカーの、ジャベリンやAMXの売れ行きも
下降線をたどる一方となり、
その他のモデルの売れ行きも芳しくなかった。

「計画は白紙撤回」

これは正しい判断であった。

ジオット・ビッザリーニによると、AMX/3はモンツァを1分56秒台で走ったそうである。
これは、彼の力作「5300GT」のコンペチオーネと同等の性能だと。
当時、彼が作ったクルマの中で最高の仕上がりだったいう。
それはAMCが十分すぎる開発資金を投入した故であった。
こうして、フォードとAMC、パンテーラとAMX/3のミッドシップ頂上バトルは、
幻と消えた。

LxWxH  4450x1950x1150mm

HB     2642mm

トレッドF  1540mm

トレッドR  1555mm

車両重量   1400kg



V8OHV 6389cc

345Hp/5100rpm

59.4kgm/3600rpm


フロント/リア ダブルウィッシュボーン

鋼板溶接モノコック


最高速度 258km/h(ノーズリフトが顕著なため抑えられた)


6台のプロトと10台分のボディのうち、
現存するのは、赤い個体とノーズリフトの対策をした黄色の個体の2台ではないか?
と、されているが、定かではない。
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Posted at 2011/11/02 00:47:44

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この記事へのコメント

2011年11月2日 8:18
何だかマッハGOGOGOのマッハ号みたいです。
60年代終盤あたりはミドエンジンスポーツカーの開発が流行った時期なんでしょうね。それにしてもこの生煮えというか生焼けなデザインでは生産化に当たってリファインを進めても、パンテーラの方が遥かに完成度が高くて恰好いいです。インチ⇒ミリ計算の間違いっていうのもひどい話で、イタリア人とアメリカ人が国際電話で怒鳴り合いしている様子を想像できます(爆)
おそらく345馬力もグロス表示でしょ。NET表示にしたら270馬力くらいか?
実際「こら、あきまへん」という感じで、生産計画が白紙撤回されたのは正解だったのでしょう。
大変面白い歴史の断章で、楽しませていただきました。
コメントへの返答
2011年11月3日 19:52
GMもなんだかロータリー積むの積まないのって、XP882なんてのを造ってました。
あのスタイリングは、正直、どっかのキットカーレベルです。
異様に長いホイールベースも一因。
かなり、マッハ号が入ってます。
まーこの頃のアメリカンV8は「グロス」表示ですから、実際のパワーはそんなとこでしょうね。
末期のGM、LS-7だったか?7.4Lで公表460馬力ですよ(笑)
でも、愛称がついたりするユニットなんで、当時のマッスルカーのV8は愛すべき存在です。
BOSS302・429とかね。
「ヘミヘッド」っていう響きも好きだー♪
AMCは71・72年とSCCA-Trans-AMで、タイトルを獲得したりで、レースでの活躍はめざましかったが、市販車の拡販にはつながりませんでした。
後にペーサー(大好きですよ)という名車(笑)を販売するが、肝心の予定していたREユニット搭載もできず、それなりには売れたが失敗に終わってしまい、その後は、ルノーと・・・と。
とても、チャレンジングでユニークなメーカーでした。

パンテーラは、個人的には、当時の所謂「スーパーカー」と言われるクルマ達の中で、
設計思想は一番レーシングカーに近いと思ってます。
ドライバー、パワートレインの配置、トレッド、ホイールベースのディメンション。
そして、無難な足回り設計。
多くのパンテーラがモータースポーツで走っていたのが、何よりの証拠です。
初期の急ぎ過ぎた製造故の低品質が評価を下げ、搭載されてるエンジンがクリーブランドユニット=OHVのため、なんだか、一部での評価は低いが、考えてみて欲しい。
ポルシェやフェラーリ、アルファロメオと対等に戦ったマシンに搭載されていたのは、どれもがアメリカンV8。
今、もう一度、パンテーラというクルマは、もっと再評価されてもいいと思う。
そして、その陰に、AMCというドンキホーテが居た事も覚えていていただきたいなぁと。
2013年1月7日 14:18
どうも(^o^)

この手は大好き♪
チンクも可愛いから好きです(*^^*)

見た目のパワーはないけど面白い車ですよね(^o^)
コメントへの返答
2013年1月9日 23:25
はじめまして!

チンクに426ヘミ積んでウィリーしてみたいです(笑)

チンクは、ノーマルでも操る楽しさは、
スポーツカー級です。

マコシャークとエアロベットが好きだったりします。

アメ車はどれも拘りがあって面白いですよね。

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