S320系の持病であるエアコンを修理します(その2)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
外したケースにはファンレジスター(正式名称は不明)があり、見事に汚れがからみついています。結構頑固にくっついていますのでビックリします。私はエアで強制的に吹き飛ばしました。
このレジスターはケースから外すことが出来ますが、外し方にコツがいります。どういう理由か不明ですが、簡単にケースからは取り外せない構造になっており、マイナスドライバー等で回り止めを解除する必要があります。それさえ知っていれば特に問題はありませんが、私はしばし考えてしまいました(サービスマニュアルは持っていませんので)。
よって、ここまでで開始後50分くらいかかっています。
2
さて、今のうちに外した部品の清掃を済ませ、すぐに組みつけられるように乾燥させておきましょう!
私はスチーム洗浄機(アイリスオーヤマ製)を使って洗浄しました。汚れが簡単に落ちるのでとても便利です。幸いにもケースが溶けるような事態にはなりませんでした。
レジスターは水をかけないように汚れを取り除く程度にしておきます。
3
ケースを外し、ようやく見えたのがエバポレーター。ご覧のようにヘドロみたいなものがびっしり付着しています(涙) こりゃファンからの空気も通らないわけだわ。
ちなみにこのゴミは湿っており、簡単には取り除けません。というわけで、いくつかのケミカルを用意してみましたので試してみました。
4
まずはヤマダ電機で買ってきた家庭用エアコン洗浄剤(2本セットで500円弱)でした。
注意書きを見ると車のエアコンには使用不可とありますが、そんな事は言ってられませんので使ってみることにしました。
5
この商品の1本あたりの噴射可能時間は2分ほどらしく、あっという間に使い切ります。そして2本使って結果はご覧の通り。確かに少しは地が出てきましたが、思ったよりも取り除けません(涙)
ではこの状態でエア吹いたらどうかな?と思って吹いてみたら手前側のフィンが見事に曲がりました(爆) 以後、コアの間近でエアを吹く事を厳禁とします。
ちなみにこの状態でパーツクリーナーを吹いてみましたが、全く変化無し。この汚れ、なかなかの強敵です。
6
洗浄剤を1本使った時点で排水ドレンの位置に桶を置くのを忘れていた事に気がつき、慌てて用意しました。
この排水を見ると黒い汚れが落ちているのがわかりますので、全く効果が無いわけではなさそうです。でも10本使うわけにもいきませんのでここで洗浄剤を使った作業は終了となります。
7
結局、こびりついた汚れはブラシ類を使わないと落ちないと判断し、柔らかめのナイロンブラシ(100円ショップにて購入)を使用することにしました。
柔らかめの歯ブラシでも良いと思いますが、エバポレーターが奥のほうまでありますので届かない恐れがあり、延長するためのパイプ類を用意したほうがよいでしょう。
コアを傷つけないように注意しながら時間をかけて汚れを落とします。結果としてこの方法が一番よく、汚れがボロボロ落ちてきます。私は①スチームをかける⇒②ブラシで擦る⇒③エアで吹き飛ばす という作業を1時間以上かけて丁寧に汚れを落としました。
残念ながら作業後の写真はありませんが、見事新品のような状態を取り戻すことができました。ただし、ケース奥の狭い部分はブラシが入らず、そこの作業は今回断念しました。次回はブラシを加工して奥まで作業したいと思います。
さて、作業後の効果は絶大といってよいものでした。作業前までの風量最大は、作業後の最小に満たないような微々たる風量だったということが判明。これでこの暑い夏も乗り切れそうです!
ちなみに今回の作業に要した時間は4時間でした。これは水分を補給するための休憩や各パーツの洗浄に時間を費やしたためで、実質は3時間程度の作業でしょうか?特に特殊な工具も必要ありませんし、気になる方は涼しくなってから施工に挑戦してみてはいかがでしょう?
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