
久々してます!
久々に今日のは長編ですよ〜
本日、新型NDロードスターを試乗して参りました。
恐らく横浜で(いや全国でもか?)一番早く試乗したのかな!?
いかんせん発売前ですからね〜
こんなわけで、なんとも縁起のいい試乗記をお伝えします。
実は今日、マツダの営業K氏から電話が入りました。
「○○さん、NDロードスターの試乗車が入りました。」
「えっ、6月発売でしょ!?」
「いや、ウチは全国でも有数のロードスター販売店なんで、特別に一足早く入ったんですよ〜」
「マジですか!」
とこんな感じ。しかし外を見ると生憎の雨、、、
これってクルマの試乗には色んな意味でふさわしくないので、、、(ましてやロードスターは幌開けて走りたいじゃないですか(笑)) なので、
「明日晴れたらお邪魔しますよ」
と電話を切りました。
しかしその後、
気になって気になって仕方がなくなって。。。(笑
そしたら、雨は上がり路面も乾いてきてるじゃないですか。
んな訳で、(走りだけでなく!?)行動が早いワタシは、速攻行ってきました!
到着して待っていたのは、赤メタ、白、黒のNDでした。
実は雑誌やネットで前からチェックしていたワタシは、第一印象としては「正に写真通り」で、不思議と真新しさは感じませんでした。
つまり、「やっぱしカッコいい〜」でした。
そして、実際近くで見ると意外に大きく見えます。
これは、全長こそ初代NAより小さいとはいえ、彫りのあるボディーの造形のせいでしょうか。あと調べていないが全幅は拡大してるのかな? いわゆるスポーツカーのシルエットですね。どことなくイタ車風味のデザインが秀逸です。
そして試乗前に恒例の車体チェックです。
まずはコックピットから。

なんだかちょっと前のフェラーリやアルファのような印象。いいです。ポジションも179センチ80キロのワタシが決して狭く感じないもので、それでいてだだっ広い感じでもなく丁度良いです。ステアリングとペダルのセンターは決まっていて、かつシフトの際に肘が当たらない程のセンタートンネルも合格です。(逆にS2000などはここが若干気になります)しかしながら個人的に着座ポジションはあと3センチは下げたいかな。これは購入後に各自の工夫次第ですね。
次はエンジンルーム。

現代のクルマにしては、意味の無いエンジンカバーなど装飾的な要素はほとんど無く、適度に本質的な機能美を感じられ好感が持てます。あえて無処理のカムカバーにも(つまりあとはオーナーが好きに仕上げてね!という)マツダの親切心が感じられます。エンジン本体もしっかりフロントアッパーマウントより後ろにあるのが期待をそそられます。M3ほど「ギュウギュウだがイカすエンジンルーム、絵になるエンジン」ではないにしろ、変なカーブの無い吸気系の取り回しや、整然かつギュウギュウ過ぎない、よく統制されたエンジニアリングを感じ、非常に良いです。ただ美しく焼けるであろうエキマニが完全に遮熱板に隠れて見えないのがマニアとしては唯一残念ですが(爆
そして次は床下チェック。クルマの本質を突く、個人的に大好きなチェックです♪
まずビックリしたのはそのフラットな床下。いかにも整流効果が高そうであり、安易にカバーでそれを実現しているのではなく必要部品が結果そうなっているのが素晴らしい。フロントはアッパー、ロアーアームともにアルミ鋳造のしっかりしたもの。BMWやポルシェの匂いすら感じます。
アルミのプレス板によりボディを横断&クロスするように入る複数の補強版。剛性にも期待が持てます。
そして、ロードスターをロードスターたらしめる調整カムだらけのリアアーム。ホントにマツダって気が利いてますよね。BE A DRIVERって標語にも納得です(笑
ほいじゃ、遂に試乗に出かけます。操作系の確認中にオドメーターを見ると!?!
何と走行22キロ!!
聞けば昨日夜に積載車で運び込まれ、営業マンが今朝ガソリンを入れに行っただけの、完全な新車状態!!
本当にワタシが試乗第一号だそうで、、(汗
気になって降りてブレーキやタイヤをチェックすると、タイヤは皮付き完全新品、ブレーキディスクは研磨後がバッチリ残っている程でパッドのアタリ付けを任された格好に(笑
車内に戻りシフトをカコカコやると、シンクロギアの角をバッチリ感じます。
何故か「スンマセンね〜」とクルマに恐縮しつつ、営業担当のK氏との2名乗車でスタートしてみます。
ABCペダルは特にAが床から生えており、ワタシが乗っていたNAやNBよりBMW寄りになっていてくるぶしの動きに自然にリンクしますね〜。
アクセルを軽く煽ってみると、ピクピク的な操作にも良くピックアップしているのがわかります。フライバイワイヤもここまで来たのかとちょっと安心です。
そして歴代ロードスターの美点である適度なカチカチ系のシフトフィールはさらに磨かれた感じです。
数百メーター走り、操作系に多少馴染んだあたりで(もちろん営業マンに許可を得てから)軽くレッドまで回してみます。
そしたら、、
結構、速いのだ!
カタログで130PSの1500ccなんで、正直あまり期待していなかったんですが、予想より3割は速いのだ!
過去に乗っていた、NBの1800RSと同じかそれ以上に速く感じ、この意味でもちょっと安心です。
しかも、全然アタリが出ていないながらも、既にチューンドエンジンのような振動ほぼ無し&淀みない吹けっぷり!!
針は、2速に限っていえば吸い込まれるようにレッドまで達します。
パンチ系とシルキー系の中間、正に「パンチを伴いとても綺麗に」回ります。ちょっとヤミツキかな!?
(ずばり、ALPINAとIDINGの間くらいかな?いやホントに。)
そしてしばらく走ると、さすがクルマ好きを解っていらっしゃる営業K氏、ワタシをクネクネ道へ誘導してくれました。
クネクネの手前まで来ると、お約束の「一般車との車間調整」の後、軽く(6割くらいで)アタックしてみます。
そしてステアリングを切ると、、おお〜、前後マスを感じない回頭感に感動〜〜 しかも路面はバンピーながら、ドイツ系には無い適度なネコ科の接地感もGOOD! まさにこれ、その辺の交差点から楽しくなる仕様ですね〜♪ とってもいいです。
しかし気になった点がひとつ。それはフロントのステアリングの座りが悪く、接地情報にも乏しく、またパワステがあまりに軽すぎる。指で操作できてしまうくらいに軽い。3割くらいはもっと重くあってほしい。
これが走行後までずっと気になり、営業K氏と分析したところ、
1. タイヤのアタリ面が出ていない
2. 空気圧が出荷状態のままだったので、法外に高かったかも
と、これらも大いに影響しているのでは、という話に。
このクルマに並々ならぬ期待があるワタシは、上記条件が整えられるであろう2ヶ月後くらいに再びこれのチェックのために試乗することにしました。
というわけで総括すると、これはもはやマツダのクルマというより、
マツダの
「作品」の域にあると思います。正直、マツダというメーカーをさらに好きになりました!

メーカーの仕事(車重、サイズ、スタイリング、ボディー設計、足回り設計、エンジン設計、ミッション設計)は期待をはるかに上回る程やってあり、それでいてオーナーが個性を出すであろう部分は必要充分に留めてあるあたり、かなり確信犯的です。
ズバリ点数は、90点です。上記の通り、パワステの感じが解消されれば満点です。こんなに新車に感動したのは久しぶり、いや初めてかもしれません。
ぜひ皆様もBE A (TEST)DRIVERしてみては?(笑)
試乗中の取り締まり&事故にはご注意ね!