2010年04月11日
コペンさんの様子がおかしい。
「今日も元気に走ってくれよ!」とリモコンの開閉ボタンを押す。
いつもなら元気にハザードランプを2回光らせて応えてくれるのに、反応がない。
仕方なく直接キーを挿してロックを解除し、乗り込んでドアを閉める。
そしてキーを挿した、その時。
「ピー!ピー!ピー!ピー!」
沈黙を守っていたコペンさんが、突如として口を開く。
「ど、どうしたんだい、コペンさん」
「助手席のドアが開いてるよ!ピーピー!」
「え、そうなの!?ちょっと待って」
慌てて助手席のドアを閉めなおす。
でも。
「ピーピー!助手席のドアが開いてるよ!」
「閉めなおしたよ!もう、変なコペンさん!」
コペンさんを無視してエンジンをかけると、コペンさんもあきらめた様子で口を閉ざした。
と、思ったのも束の間。
………ピカッ
ルームランプが光を放った。
ピカッピカッ
「なっ…なんのつもりだい、コペンさん!」
「助手席のドアが開いてるよ!ピカッピカッ」
「だから閉めたってば!」
「開いてるよ!開いてるよ!ピカッピカッ」
それはさながら、某遊園地のエレクトリカルパレードだった。
しかしここはディズニーランドであるはずもなく、
「ちょ…恥ずかしいから消えてよ!」
カチッ…
ルームランプのスイッチを常時消灯の位置に切り替えると、コペンさんは完全に沈黙した。
と思ったのも束の間。
「ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピ」
「!?」
どこからともなく、けたたましく鳴る警告音。
レーダー探知機………いや、このコペンさんにそんなハイテク機器は存在しない。
じゃあいったい………?
「ルーフが開いてるよ!」
………コペンさん、いま、なんと?
「そんなわけないじゃん!」
今まで何事もなく走っていたのだから、運転しながらルーフ開けようとしたことになる。
いくらなんでも、そんな暴挙はあり得ない。
「開いてるよ!開いてるよ!ピピピピピピピピピピピピ」
………こやつ、完全に狂っとる。
Posted at 2010/04/11 11:02:33 | |
トラックバック(0) |
Copen | 日記