
(前回の続き+下方にトラブル全貌が)
さて、天気と道路情報をスマホアプリで確認。
どうやら雨は降りそうもなくホッとした(´д`)
もし土砂降りになった時、乾式のエアクリが着いているのにボンネット開けてエンジンルームを冷やすのが、正しいとは思えなくて。
さすがに冬は積雪する山間部、チェーン脱着ゾーンや駐車仮眠ゾーンがあって、普段海抜4mの低地で暮らす身には新鮮。
というか、エンジンOFFで休憩するには、とても助かった。
時折、「オーバーヒートですか?」
「良かったらこれどうぞ」なんて、ペットボトルの水を差し出されたり。
世の中捨てたモンじゃないね、うん。
ずっと単独ドライブだから声を出すだけで、結構気持ちが軽くなる。
(ちなみに補充液は常備している)
R153で愛知県に入ってしばらくすると、手書きの【子持ちかつら→】という看板が目に入ったので、桂?見たいぞ!と右折して小さな川にかかった橋を渡ると未舗装路。
これなら行ける。
すぐだった。
クマかぁ…鈴はある。
セルボちゃん無事に待っていてね。
さてさて・・・
ここから400m ・・・距離は大したことないし道も一応ある。
けど鬱蒼として、沢沿いに進むのか…………この地域の山は奴らのレッドゾーン。
いる。きっといる。山ヒルが。
ウィンドブレーカーのフードを被り、靴に塩水スプレーしてヘッデンと軽アイゼンをポケットに突っ込んで、立ち止まるなよと言い聞かせて進む。
入り口ほど暗くはなく、勾配もさほどキツくない。
こういう橋を渡ると楽しい。
と思った瞬間、目の前に何かが降ってきた。
黒い。柳の葉みたいに細長い。
本当に黒いのか、薄暗いから黒く見えるのか、頭上から雨のように降る山ヒルの話を思い出し、とにかく足早に進む。
地面から靴に飛びつく山ヒルは、人間の肩まで1分で辿り着くらしい。
滑らないように気をつけ足早に進む。
細長い黒い何かが降ってくるのが時々視界に入ったが、幸い、あっという間に辿り着いた子持ち桂の辺りは明るく開けていた。
歩きながらでもピンが合う、手ぶれAuto万歳!
立派なひこばえだが、思ったよりかなり小さな桂に正直拍子抜け。
でも愛知県指定天然記念物らしい。
これ書きながら調べたら、親株は枯死したとのこと、つまり子持ち桂じゃなく子どもだけ桂じゃんね?
神棚があってお賽銭箱?っぽい竹筒にお賽銭投入して拝んでおいたけど、どこの管理?
これも調べて分かったこと、この桂の葉を持ち帰って子宝を願うんですって•••私にどうしろと(^-^;
長居は無用、憂鬱な道を戻りましょうか。と振り返ると。あら?
左が来た道。右手に階段?安心な道があるじゃんか!
迷わず階段を選ぶ。
崩れていてすぐ階段じゃなくなっちゃったけど。
慎重に踏み跡を辿ると未舗装路に出たーヽ(^0^)ノ
下っていたら、どんどん沢から離れてかなり歩く覚悟をしたけど、実際はほんの1㎞強。
消化試合の気分で歩いていたら、路肩でこんな礎石を発見。
『起点』好きな私にはお宝だ!
ふと気付くと夕方6時、あとは無事に帰ることだけ考えなくちゃ。
長野県だと遠く感じるけど、ぶっちゃけ私の感覚では西は知立、東は大船、北は身延ぐらいなら近場。
南下するに連れ、建物が増え現れた町並みが街並みに変わり、信号も交通量も増え、ドライブの高揚感も日常に淘汰され始めて。
~・~・~・~・~・~・~
ここから死にかけ本編
車内簡素化で、私のセルボには今社外メーターは着いていない。
カシムラのオモチャみたいな電圧計が裏取りで繋げてあるだけ。
それでも、電圧とアイドリングが不安定じゃないことだけは分かるので、休憩を挟みながら走り続けた。
休憩でボンネットを開けると、オーバーヒートの時ほどではないけれど、普段の走行後より熱い空気が顔に当たる。
そしてその熱い空気は、普段ボンネットを開けた時とは違うニオイを含んでいる。
クーラントが漏れているニオイも、オイルが漏れているニオイも知っているけど違う。
どちらも量も減ってはいない。
症状としては、異音が2種類。
まず常に、ガタガタというかカタカタというか振動音がする。
音の出所を何度か突き止めようとしたけれど、共振か?エンジンルームだけじゃなく後方からも聞こえる。
マフラーカッターの干渉は無い。
前述の通り電圧は安定、バッテリーはchaos、交換からまだ1年半、過剰なアイドリングはしない。
信号で停車した時、Nレンジに入れると一瞬だけ音は消えるが、すぐ鳴り始める。
大きな音ではないけれど、運転席にいる時より車外に立つとよく聞こえ
、明らかにトラブルを抱えた車。
もう1つの異音は発進時。アクセルを開けて行く時の吸気音か?抜けているような太く低い音。
マフラーを社外品にした時のような排気音?でも、この音はエンジンルームから聞こえるから、吸気音なんだろう。
この2種類の異音を大事と捉えずロングドライブに至ったには、理由がある(言い訳だけど)。
まず、太く低くなった吸気音らしき音は車検から引き取った時からだが、零1000のエアクリフィルターを2年半ぶりに交換したせいだと思っていた。
こんなに音が変わるなんて、詰まっていたかな?横着がらずに1年毎に交換しよう、と思った程度。
振動音は、車検前に整備士さんが経年劣化で仕方ないと言っていたので、次はマウントかぁ…軽自動車ってこんなに早くガタツキ始めるの?足まわり固めているデメリット?という思いが根底にあった。
でも、いやいやもしかしてもしかしたら、車検の後のパキッ!て異音の影響?
整備士さんは1ヶ所トルクがかかっていなかったボルトをきちんと締めたから、もう大丈夫って言ったけどやっぱり何か影響があったのでは?
そんな不安も心の隅に。
みんカラには何度か書いたことがあったけれど、私のセルボは一度の走行距離が100㎞前後から、車高がどんどん下がる。
サステックプロの問題かもしれないけれど、2時間ほど置けば戻るし、そういう仕様と割り切って考えてきた。
今回の2種類の異音も、気にはしながらも普段の通勤に使い、ドライブ出発に踏み切る程度の音量だったのが、鳳来峡IC辺りから無視できないほど顕著になり、少しずつ大きな音になった。
車高が落ちることで何が起こっているのか?私には分からない。
そもそも、2種類の異音が2種類のトラブルなのか、1つのトラブルの諸症状なのか分からない。
集中力も途切れ、日付が変わる頃ある道の駅で隅の駐車スペースに入って、仮眠をとった。
ボンネットを開けて寝るのは怖いので、エンジンOFFしてそのままロックしてシートを倒し、ブランケットを被って吸い込まれるように眠りに就く。
深夜2時頃、寒さで目が覚めた。
いつの間にか隣に車が停まっていて、ドライバーがシートを倒して寝ているようだ。
もう一度眠ろうとしたけれど寒いので寝付けず、エアコンをかけたくて更に離れた1台分だけの駐車スペースに移動した。
あんなに1日中、私を悩ませた異音は出発時と同じぐらい小さな音(振動も)になっている。
駐車中にある程度、車高が戻ったのだろう。
結局何だかエアコンの風がイヤなニオイだし、車を移動したことで睡魔が薄れて寝付けずに、缶コーヒーを買って窓全開で走り出した。
この時そのまま寝付いていたら、今ごろ私は道の駅で車内で死亡とニュースで報じられていた。
トラブルは触媒割れだったのだ。