観富山

開山は1670年、日近大僧都の日蓮宗のお寺さん。
静岡県道198号線添い、日本平運動公園入口よりやや北に入る。
大きな山門の手前に無料駐車場。
間口は3つあり、中央の山門、左手には『厄除門(入口)』右手には『開運門(出口)』がある。
拝観料は¥300
厄除門側に真上を見上げるほどの棕櫚の木があり、10年ほど前には上の葉が生い茂る元に桜が宿り木の如く寄生して花を付けていたが、最近は見ない。
入ってもう一つ門をくぐると、左手に手水場があるので清めて進む。
一応『順路』の案内板がある。
赤い祠は厄除け不動尊。
その右奥に閉ざされている行啓門。
順路に従って進むと、正面に本堂、左手に茅葺き屋根の祖師堂がある。
祖師堂はただ今修繕中で、足場に囲まれて立ち入り禁止。
本堂は、お参りして中に入ることができる。
中に入って見上げると、何十枚もの天井画が張られていて、それは見事な景観がそこにある。
内陣、襖絵も素晴らしいのだろうが、天井画の迫力は一見にしかず。
祖師堂の足場の脇の囲いの中に、樹齢約300年の国の天然記念物『大仙人掌』(ウチワサボテンのこと)が並ぶ。
どれも背の高さぐらいあり、何だか動き出しそうに見える。
国内最古のサボテンだそう。
その奥に、これまた国の天然記念物で国内最古の大蘇鉄がある。
雄株は樹齢1100年、幹周り 6m
雌株は樹齢 800年、幹周り 4m 。
この日は足場のせいで全容を画面に納められなかったが、宮崎アニメのハウルの動く城を見た時に真っ先にここの大蘇鉄を思い出した。
初めて拝観した時ご住職に伺った、秀吉が飢饉対策のために蘇鉄をあちこちの寺社に植えさせたという逸話はとても興味深く、後ほど市内の蘇鉄の分布図を作ってしまったほど。
海外にも修行?によく行かれるこちらのご住職は、話術に長けていてとても面白い。
なかなか会えないのが残念。
大蘇鉄を通り過ぎ、行啓門の裏の石段を上がると観富園。
日蓮宗の七面天女(吉祥天のこと)を奉る七面堂があり、更にその上に進むと墓地が山肌に沿って広がる。
この墓地の真ん中にポツンと立つ、独特の長い松葉を持つ大王松(ダイオウショウ)の辺りから清水の街並み、駿河湾、興津の向こうに富士山を拝む。
下って文豪高山の墓、記念館、恋塚と進み池のある庭園を堪能すると出口。
庭園は須弥山式庭園形式。
国内最古の庭園形式で、京都妙心寺の庭師をしていた知人が、以前わざわざ龍華寺を拝観しに来たほどなのできっとありがたい庭園(笑)
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