水鳥で 魚を丸呑みする習性がある【鵜( う)】という鳥がいます。その【鵜】を大量に飼育、教育し、魚の漁に利用する伝統的な漁法【鵜飼い】があり、その人を【鵜匠】と呼びます。。舟上の【鵜匠】に、紐でつながれた多数の【鵜】は、一斉に水に飛び込み、魚を丸呑みし 鵜匠の元へ戻り、魚を吐き出し、また水の中へ…。…これを ひたすら繰り返します。。【鵜匠にとって】、鵜の数が多ければ多い程、【より大きな網】を使うのと同じですから、 水揚げ(漁獲量)は増えます。(経費はかさみますが。)その反面、水中に【大量に】放たれた 鵜は、数少ない魚の奪い合いです。鵜匠にとって、少々経費がかさんでも 大量の鵜を放つほうが、水中の魚の取りこぼしが少なくて済み 収入も増えます。 …で、鵜そのものの取り分は、その日の餌だけです。 ただ、【野生の鵜】と違い、飼われている分、餌は、きっちりもらえますし、小屋などで管理される為、天敵に狙われる可能性も低いでしょう。 (水中で仕事中に襲われたら同じですケド。)かといって、安泰かというと、そうでもないカモ?年をとったり、漁をしなくなった(魚を捕れなくなった)鵜は、【処分】されるのかな?鵜匠にとっては、息がよくて、魚をどんどん捕ってくる鵜の方が 収入も上がりますし。。【野生の鵜】は、自分と子供の食べる分だけ 魚が捕れれば仕事は終了ですが…、飼われている鵜は、その日の餌には不自由しない代わりに、延々と【鵜匠の為】に魚を取り続けなければならないし。。共通点は 一羽の鵜の回りに、 たとえ 千匹の魚がいても、 その時 【一羽が捕れる漁獲量】は同じということです。一羽の【仕事量】や、【水揚げ量】は、野生も飼育も同じ一羽分です。。 鵜にとって、【飼われて】いるのと【野生】でいるのと、どちらがいいのか? 聞いてみたいですね。テレビでやってた鵜飼いのシーンが、 【タクシーっぽい】もので、こんな【ひねった】見方をしてしまいました。。(笑)