
高校3年から2~3年、自転車にはまっていた時期がありました。
今日みたいな天気のいい日には時々当時のことを思い出します。
最初は友人と二人でどこかに泊りがけでツーリングに行こうという話がきっかけでした。
別の友達が自転車を買ったので貸してあげるよと言ってくれたのが後押しになり、たいして乗ったこともないのに話しはとんとん拍子に進みました。
行き先は伊豆に決定!
友人は自分の、そして私は借り物の自転車で4泊5日のツーリングに出かけました。
とにかく未経験者のプランなので、時速30km/hは出るから1日160kmぐらいは余裕だろうと初泊予定の御前崎まで向かいました。
ところが向かい風で思ったように進めない。
別にシュラフで野宿だから御前崎にこだわる必要はないのに、がんばって到着しました。
なんの事前準備もしていない私は当然のように筋肉痛と膝痛を起こし、甘い考えを痛感。
次の日足の痛い私は絶好調の友人とのペースの違いにかなりとまどいました。
三重の砂浜ばかりのような海岸線しか知らない私たちは、伊豆の断崖沿いのアップダウンの激しい道路に翻弄されます。
この日は友人もサドルずれによる尻痛を訴え始めました。
クタクタになりながらも何とか2日目の宿泊予定の修善寺のユースホステルに到着しました。
この道路では予定通り進めないと感じた私たちは翌朝早朝5時に出発。
戸田峠経由で駿河湾を目指しました。
ところが筋力不足に加え足や尻も痛めている私たちは峠まで乗って上がることが出来ず、自転車を押して上るハメになります。
わずか9kmほどを3時間以上かけてやっと頂上に到着。
ここ戸田峠からの富士山はやたらきれいでした。
そこからわずか数分で海岸線まで下りきり、石廊崎経由で伊東市に行くのが3日目のプランでしたが、すでに相当なタイムロスでした。
しばらく南下していると友人が「時間的に無理だから石廊崎はパスしよう」と提案。
しかし私はせっかく来たんだからと反対し、結局別々のルートで下田で待ち合わせることにしました。
途中おじいさんに道を尋ね、キツイ方言で理解不能だったこともありましましたが、なんとか石廊崎に到着。
そこで一人夕日を見て感動し、暗闇の中自転車を走らせ下田で友人と落ち合うことが出来ました。
今考えれば見知らぬ町でお互い何時にどの辺なのかもわからず、ましてや携帯電話などない時代ですから無茶なことをしたと思います。
その日は晩御飯を食べた食堂のお宅に泊めていただきました。
見ず知らずの高校生二人に本当によくして頂き、感謝して翌朝出発しました。
そのあとも一泊して最終日には追い風に乗って180km走り、無事自宅に到着。
いろいろありましたが思い出深いツーリングになりました。
高校を卒業してから、山陽山陰31日間や九州33日間などの一人自転車旅行も経験しました。
たくさんの人に出会い、行く先々ですばらしい景色を見て感動してきました。
それもこの友達との伊豆ツーリングの経験があったおかげです。
ちなみに今、その友達は私たちの母校で教師をしており、昨年は息子の担任でした。
あいつとの三者懇談はやはりちょっと違和感がありましたけど(^▽^;)
Posted at 2009/09/01 12:25:20 | |
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