
スバルから新しいエンジンが発表されました。
もちろん水平対向エンジンです。
21年ぶりの新開発ユニットということらしいですが、まぁ標準的なサイクルだと思います。
数百億円かかるといわれるエンジン開発。
息の長いアメ車のOHV系だと50年以上使うこともあるとか。
例えばランボルギーニ・ムルシエラゴのエンジンもカウンタックと同じ基本ブロックのはずなので、約40年使用していることになります。
ただしヘッド回り等ブロック以外の部分は常に設計し直すので、何十年も全く同じエンジンというわけではありませんからあしからず。
水平対向エンジンはピストンがお互いの振動を相殺するため回転バランスに優れるというメリットがあります。
しかしよく言われる低重心という点は「?」マークが付きます。
それはポルシェのようにドライサンプであれば低重心にできますが、ウェットサンプではオイルパンの分だけエンジン全体が上がってしまうので、他のエンジンに比べて低重心とは言い切れないから。
それとエンジンの幅が広くなるので、大きなタイヤハウスのあるフロントへの搭載にも難があります。
これもポルシェのリアエンジンだと問題なく搭載できるので、911のエンジンレイアウトが水平対向エンジンにとってのベストと言えるかもしれません。
ただ発表された新しいユニットは、本来エンジン幅を抑えるためにショートストロークにせざるを得なかったエンジンを、ボア84㎜×ストローク90㎜のロングストロークにしてきました。
これで高トルクを得て低燃費化したのでしょうか。
エンジン幅を抑えた上でロングストロークにする。
このあたりがこの新エンジンのキモのように思います。
水平対向を選んだ時点でスバルの苦悩は見えていた、という人もいますが、魅力的なエンジンには違いありません。
トヨタのお金を使って(?)もっといいものを作って欲しいものです!
Gang Of Four 1982年 I Love A Man In A Uniform
Posted at 2010/09/24 15:01:12 | |
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