
なんか、久々にヒットしたというか、胸打つというか。
そういう人物に会った。
…といっても、架空の人物ですがw
それでも、その言葉にはその信念が伺える気がします。
リオ・マリーニ
時は1年戦争の終結の場所、宇宙要塞ア・バオア・クーでの1コマ。
攻め込まれるジオン軍が満を持して送り出すジオング。
そこに乗り込むシャア大佐。
その中でのやり取りの一瞬でしかない。
それ故、作者ですらそんなに印象がない人物。
というか、名前があったんだくらいのレベル。
だが、その言葉に共感する者が多かったせいか、言葉だけが独り歩きする。
階級も軍曹で決して偉くない方じゃないかな。
Ζガンダムで言うところの、ファ・ユイリィだもんなw
ジオングに足が付いてないことをシャアに指摘された際に述べた、『あんなもの飾りです。お偉い方にはそれが分からんのです』という名言は、あまりにも有名。
現状で100%性能を発揮できるジオングにとって、足は飾りに過ぎず、お偉方にはそれが理解できないのだと断じていた。
更にサイコミュを使いこなせるか尋ねるシャアへ、『大佐の、ニュータイプの能力は未知数です。保障できるわけ ありません』と歯に衣着せずに答え、「ハッキリ言う…気に入らんな」と彼を苦笑させる。
そして、『気休めかもしれませんが、大佐ならやれると思いますよ!』と堂々たる進言。「ありがとう。信じよう」というシャア返し。
部下との信頼性がある、上官としてのシャアも魅力的だが、今になってこの一整備士の肝の据わった感じに惹かれてしまった。
それが、なんとなく自分にフィットした。
組織に属しながら、自分の信念のある第一応答。
第二応答の、その人物の素養を客観的に見る力。
そして第三応答の、自己効力を高める社会的説得。
カウンセラー視点で、上出来じゃないでしょうか。
こういう言葉を誰が考えたのかわかりませんが、このやり取りを分析すると、本当にすごいです。
これだけの事が、その一瞬の会話で言える。
その言葉には信念があり、自信があるからこそ、言える言葉であり、返しである。
普通なら、上司にあたる人にここまで言えないでしょうし。
深読みすれば、この整備士は自分でジオングを設計し、そこに絶対的な技術の確信があった。
誰に言われても、信念を貫けるまでの自信を持って造った。
だから、安心してシャアを送り出したわけです。
プロ根性ハンパないと思います。
まるで、誰かさんのようですw
自分の気概と似てるなと思うと同時に、信念を持って送り出せる何かを造らなきゃダメだなと改めて思った。
自分にとって、非常にいいモデリングです。
こういう人物でありたいと思います。
マイナーなキャラですが、カッコイイと思います。
そう考えると、この人物の見方が変わってきませんか?
また、この人のいいとろは、後に足がついたジオングを前に、シャアに向かって「足がついたことによってバランスが良くなった。」と言っていたということ。
それだけの信念がありながら、時代の変化に適応できる柔軟性もあるところです。
キャリアの世界でも、スーパーやギンズバーグ、バンデューラと自分の理論を変えています。
時代により、状況が変われば、その考えもそれに合わせなければならない。
いい理論家というのは、そういった柔軟性もあるわけです。
これで完璧とは言わず、常にそれを求め続けているんです。
そういう姿勢も感じられ、さらに共感が増しました。
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GUNDAM | 日記
Posted at
2013/04/15 20:51:41