2012年11月15日
昨日に引き続き、言葉に関すること。
ある方のブログで、メラビアンの法則というのがピックアップされた。
アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが1971年に提唱した法則。
本意は、「好意・反感などの態度や感情のコミュニケーションについてを扱う実験である。感情や態度について矛盾したメッセージが発せられたときの人の受けとめ方について、人の行動が他人にどのように影響を及ぼすか」の研究。
その結果の割合を表したのが、どうも誤解を生んでいるらしい。
「見た目が一番重要」「話の内容よりも喋り方のテクニックが重要」という結論が導き出されると言う解釈。
就職活動の面接対策セミナー、営業セミナー、自己啓発書、話し方教室などでこの解釈がよく用いられるようです。
研究者の意図しないところで、誤った情報の方が有名になってしまっている。
それをわけのわからない編集者が、SNSの掲示板とかで記事にしてしまうからタチが悪い。
モテる~の法則とか、~の9つの理由とか変な記事が大量生産される。
何の根拠もないこの手の記事。
人が見た目だけで判断されるなら、そもそも言語はいらないでしょう。
内容がなかったら、相手には伝わらないでしょう。
そんな事は、理論がなくてもわかることです。
いろんな要素があって、伝えるし、伝え方も人それぞれの得意分野があるはず。
なんか一方的でイヤですね、こういう記事を書く人って。
その法則の本来の意味を理解していたら、そんなこと書けないでしょうけど。
こういうことに翻弄されないためにも一本、自分の芯が大事なのでしょうね。
Posted at 2012/11/16 00:26:25 | |
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