【3時間の花嫁】
今夜の『エチカの鏡』で紹介された話。
夏。
終戦を迎えた日がくると、
毎年のように同じ話をする人がいた。
★ ★*・°☆*:・°
あたしのじぃさまは、戦争の前に死んだ。
あたしのばぁさまは、娘たちを連れて、戦火を逃れた。
戦争が引き離した愛ではなかった。
だけど、じぃさまが残した娘たちと家を
たったひとりで守り続けたばぁさまから
愛情を感じない時はなかった。
ほんとに、芯の強い、尊敬すべき女性です。
゜・:*☆゜・*★ ★
そんなばぁさまも、今年の春、
じぃさまの待つ場所へ旅立った。
もう直接、話を聞けなくなった。
戦争の裏にかき消された
切ない愛情の物語は、いくつもある。
それは、
報われるべき愛であった。
生涯をかけて、添い遂げる愛となるはずだった。
忘れてはいない。
あたしの家族も、
あなたの家族も、
たくさんの涙を流し、
たくさんの愛を犠牲にし、
あたしたちを守ってくれたことを…
いつか…
世界中から、戦争がなくなりますように
夏。
終戦を迎えた日がくると、
貴女の愛情と強さを思い出します。
あたしが尊敬する、ばぁさまへ


Posted at 2009/08/16 22:31:07 | |
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