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イイね!
2018年12月03日

新しい音楽も聴きたいのに,いつの間にか先祖帰りしてしまっている件。

 小学生の頃から合唱なんぞを始めてしまっていると,音楽には潔癖症になる。五輪真弓は認めるけど,荒井由実は音程が悪いし発声も変だからキライだとか,ビートルズは雑音にしか聞こえない,だとか。同級生とは全く話がかみ合わない。
 要はサザエの肝が食べられない子どもと同じ。そんな「お耳お子ちゃま」な自分でも,大きくなるに従ってエレキギターの音をかっこいいと感じられるようになる。その最初のが多分「フュージョン」という音楽だったんだと思う。

 先日,テレビのBS放送の番組で知ったこれ。ラリーカールトンの代表作が届いたので早速聴いてみた。



 一聴して素直に感じたこと。それは「カセットデッキの音がする」・・・・・・

 目の前に,薄黄色の照明の中に細くて黒い指針が躍るVUメーターが浮かぶ。刺さるところのないアナログな音が,目の前に展開する。いつまでも聴いていられる懐かしい音だ。


 
 「ルーム335」は,フュージョンという「ジャンル」がこの曲から始まったと言っても過言ではないそうだ。
 80年代,気付いた頃には,渡辺香津美の「キリン」とか「頭狂奸児唐眼(とうきょうがんじがらめ)」など,トキットキのフュージョンが席巻していた。それに比べたら,ラリー・カールトンの音楽は随分クラシカルだ。さすがに年代が違うからしょうがない。

それにしてもこの魂に滲みいる感じはいったいなんだろう。何の迷いもなくわくわくを感じさせる音楽だ。ギブソンのES-335の音・・・・セミアコースティクの艶やかな響き。ジャズでもありロックでもある。南部の香りもあり,しかもモダーンでもある。自分のように音楽のルーツを「歌」にもっている者が聴いても,それと分かる「歌心」には,心から共鳴するものがある。

 そしてこのアルバムは,スタジオミュージシャンが初めて表舞台に立った記念碑的アルバムとされているらしい。ギターだけじゃなく全員がうまい。各々が驚愕するテクニックを持ち,相手を尊重しながら応酬し合い,しかもさらりとそれをやってのけている。

 今だからわかる。

 お手上げだ!



 でも当時はこれを聴いていたわけではないのだ。

 リー・リトナーの方ばかり聴いていた。
 

 今回ついでにポチったこっちのアルバムは,アコースティックアルバム「リー・リトナー・イン・リオ」と,ダイレクトカッティング録音で有名な「オン・ザ・ライン」の二枚から抜粋した曲を,1枚に収めたというものだ。ほんとは「イン・リオ」のリマスターが欲しかったのだが,探せなかった。

 当時はLPだった。コーラルのユニットを使った,自作の30センチ3ウェイスピーカーを調整しながら,かなり聴き込んだ。材木を切り出すところから自分でやったフロア型のかなり大きなスピーカーが,鳴り出したときの嬉しさ。MCカートリッジ,デンオンのDL-103の安定感も相まって,実に堂々とした鳴りっぷりだった。



 曲順もかなり入れ替わっているようだが,懐かしさと共にこれを自車で聴き出した。

 「う~ん,やっぱだいぶ音が違うなぁ・・・・」という印象。

 LPをMCカートリッジで,しかも自作のフロア型30センチ3ウェイで聴いていた時との比較だから当たり前だ。しかも,1970年代の録音が,どんな紆余曲折を経てどんな音となってCDに収められたのかなんて,考えるだけ野暮というもの。

 でも・・・・・・まてよ。聴き進むにしたがって募る違和感。

 なんか本質的なところが違うんだよなぁ~・・・・・
 
 どういうわけかわからないのだが,感覚的にジャッジしたのは,「これはどうやら,自車オーディオの音の方がおかしい」というものだった。

 まず,ベースがブーミーすぎる。そもそも音が薄い,特に中低音。もっとホットな感じがほしい・・・

 で,最初は「低音を下げる」ことを試みたが,間違いだった。

 そこで,もしやと思って,パラメトリックイコライザーで500Hzを持ち上げていた部分を,両チャンネルともさらにプラス0.5dB持ち上げた。

 それが正解だった。

 これまでさんざんいじくりまくって,もうこれ以上触るところはないだろうとほぼ確信していたイコライジングの不備。それが一発で分かってしまうとは!!

 その音ですぐにオーケストラを聴く。すると今まで陰に隠れていた,ホルンとトロンボーンの刻みなどが,「胴鳴り」として立体的にきこえてくる。なんちゅーこった!!

 「三つ子の魂百まで」というのとはちょっと違うのかも知れないが,30年の隔たりがあっても,「音の記憶」というものは,こんなにも根深いのだ,ということに,我ながらびっくりした出来事だった。

 ちなみに,ダイレクトカッティングの「オン・ザ・ライン」の方は,それほど音質的なアドバンテージを感じるものではなかった。

 ただ,自分の感じる「高音質」というのは,人とはちょっと違ったものなので何とも言えないのだが。

 

 

 
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Posted at 2018/12/04 20:28:09

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