2011年02月14日
インフルエンザで布団に入っているとやることないんですよね。
テレビもつまんないしね。
昔の事を色々思い出すんですよね。
そこでひとつ…
もう十年位前
スノボーに出かけました。彼女(今の嫁)と二人で。
カムイ御坂って言う小さなスキー場。
人口雪なので周辺はあまり雪がありません。
いつも夏タイヤでも楽勝で行けていたので、今回もその装備で行きました。
その日に限ってインター降りたら道の端に雪が除雪されていました。
当然、スキー場なので山の方へ向かうと段々雪が道に積もって来ていたんですか無謀にも走っていました、が、坂がキツイ場所でクルマが何台も停車していました。
みんな雪で滑って動けないんです。
チェーン付けたりしていました。
オイラはマズイなぁと思っていましたがもうクルマは動かず…
何とかなると思っていましたが
窓を叩く音。
開けると同じ歳位の男の人が
「後ろから押すから。動くかも知れないよ」
「いいんですか?すいません。」
押してくれたんですが、動くんですけど、すぐに滑って止まってしまいます。
「だめだね~」
オイラは「すいません。ありがとうございます」
その方はオイラの後ろのクルマで、その方も動かなくなっていました。
これからどうするとか話をしていて聞くと家は近いとの事。
オイラは「家にチェーンはないんですか?取ってくればいいじゃないすか?」
「そっか…悪いけどクルマ見ててもらっていいかな?」
「いいっすよ」
その方はチェーンを取りに行きました。
30分くらいして戻ってきてチェーンとビニール袋を持ってました。
「ありがと。助かったよ。寒かったでしょ?これ。」
とオイラにビニール袋を渡しました。
その中には缶ホットコーヒー四本と肉まんが二個入ってました。
途中のコンビニで買ってくれたみたいで
「すいません。ありがとうございます。チェーン手伝います?」
「大丈夫。クルマの中で食ってなよ。冷めちゃうよ。」とにこやかに答えてくれました。
オイラはお言葉に甘えて彼女とお礼を言ってクルマの中で肉まんとコーヒーを頂きました。
食べた後、チェーンも付け終わったんですがさすがに行きづらかったみたいで
「行ってくださいよ。ご馳走様でした」
「ここじゃ危ないから。ここの庭に入れてもらっちゃいなよ。」
確かに道の真ん中に停車しているので危険。
何とかクルマを庭に入れて
「多分朝になればだれか雪を溶かすの撒いてくれると思うよ。」
「ありがとうございます。」
「じゃぁ悪いけど…行くね」
「ありがとうございます。ご馳走様でした。」
その方は行きました。
まだ朝には2時間くらいあります。
彼女とどうするかって話していました。
何とか朝の6時くらいになって庭に止めさせてもらっているお宅に人影が見えたのですぐに降りてその方に経緯を説明したら
「いいよ。行けそうになるまで止めてな」
と感じのいいおばさんは言ってくださいました。
「ありがとうございます。すいません」
クルマに戻って彼女と会話をしてると
窓を叩く音。
「寒いでしょ?コーヒー飲みな。温かいから。ね。」
「ありがとうございます。」
「もっと飲みたかったら言ってね。」
温かいコーヒーを彼女と飲んでホッとしていました。
コーヒーカップを返しに行ったら
「家に入ってたら?彼女も寒いでしょ?こたつもあるし暖かいよ」
おばさんも言ってくださいました。後ろにいたおじさんも
「来な。風邪ひいちゃうよ」
と言ってくださいました。が、そこまではと申し訳ないので丁重にお断りしました。
その後も「お腹すいてない?」とお気遣い頂きました。
やっと9時くらいになって雪も溶けだし他のクルマも通り始めたので、彼女と二人でおばさんに感謝とお礼をしてクルマを走らせました。
もうスノボーする気力もなくちょっと観光して宿に向かって温泉にゆっくり浸かり一泊して帰ってきました。
大変でしたが、すごいいい人達にお会いできて嬉しいと同時に心が温まりました。
長文お付き合いありがとうございます。

Posted at 2011/02/14 13:27:48 | |
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