2011年04月20日
小林可夢偉が熱すぎる。
本来のクルマのポテンシャル以上のものを引き出そうとする姿勢が画面を通じてもビリビリと伝わってくる。予選では限界を引き出し、レースでは冷静にタイヤをいたわり、そしてここぞというタイミングで一瞬だけ牙をむく。
小林はこれまでに見たことの無いクレバーさと速さを両立した日本人ドライバーだ。
いや、彼が日本人でなくても、きっと彼の虜になったことだろう。
国際映像ですら小林のオーバーテイクを期待してカメラが追い続けている。
彼に対する評価と期待を物語っている。
開幕3戦して、車両規定違反で失格となった開幕を含めて3戦連続入賞圏内フィニッシュ。
しかも2戦Q3進出。
特に中国での入賞は順位こそ10位だったが、プライムでロングスティントを見事にこなし、
しかも最後にはタイヤが厳しい中でディレスタもかわしてポイントをもぎ取ってきた。
見ているこちらが妙にハラハラしない。むしろ「やってくれるだろう」「ほらやっぱり入賞した」と思わせる力を持っているから不思議だ。
試しに調べてみたが、09年にデビューしてからだと、完走したレースでは75%の高い確率で入賞圏内で完走していることになる。これはザウバーというチームの力を考えると驚異的であり、完走率が劇的に高まった近年のF1においては、75%の確率でレッドブル・マクラーレン・フェラーリ・ルノー・メルセデス
これら上位5チーム10名の一角を崩してきたことを意味する。
ちなみに、昨年のルーキーでは 小林8回、ヒュルケンベルグ7回、ペトロフ5回の入賞回数であり、チーム力を考えると賛辞に値する。
6月、7月、8月と順調にポイントを重ねて行けば、上位チームからのオファーも現実的になってくるだろう。
マッサ、ウェバー、ペトロフあたりのシートは空いてくれたら嬉しいなと個人的には期待している。
ベストシナリオはマッサと小林のトレードなんだが…。
Posted at 2011/04/20 23:10:24 | |
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