2011年9月3日に開催された、2011年 パーティレースⅡ 第2戦。
急な休日出勤、仕事のトラブルも重なり、事前に全く練習ができず。その上 1週間ほど前からは、ひどく肩がはって右手があがらない。さらに金曜日から 激しい頭痛で 体調がおもわしくなく、夕方の時点では レース 参加を断念することも考えていた。
それでも、若干早く仕事をあがることができたので、駐車場に向かいシートにもたれると、条件反射的に 「準備をせねば」 という気持ちが湧いてきた。
タイヤは、前後、あわせて3本がブロック飛びまくりの車検が危うい状態。ブレーキパッドも 旧エンドレスパッド でそのままでは参戦できない。スペアのタイヤが保管してある実家まで帰ると、タイヤ と パッドの交換作業に入る。夜とはいえ蒸し暑く滝のような汗。通常であればなんでもないのだが、体調が悪い所に、真っ暗、そして雨まで降ってくる。とにかく何も考えずに淡々と作業を終える。自宅に戻ると日付が変わっており、睡眠時間も長くは取れなさそう。
当日の朝、体調は改善せず、とにかくサーキットまで来れたというだけでも感謝したい気持ち。ガソリン残量を調整する余裕もなく、いつにも増して多い。結果的には、予選、決勝、自宅に帰るまで無給油で済んだ(笑)。おかげで余計な体力も使わずに済む。走行の合間もなるべく涼しい場所で休むように心がけ、ドラミの最中も目を閉じて、HP回復の呪文を唱える。唱える...zzz。
予選
そんな中でも何が起こるか判らないのがレース。台風の接近に伴い目まぐるしく変わる天候条件が、神風となる。厚い雲は直射日光を妨げ、レース中も決定的に体力を奪われることはなかった。そして、何よりも 予選開始直後の「土砂降り」。この結果、前半にコースインした車はたったの1周のみ、後半にコースインした車は1周さえもドライで走ることができないという波乱が起こる。
我が 奥多摩Rチームは、とにかく予選開始となればすぐにコースインして、時間一杯限界で走りきるのが伝統。21号車を追い、15号車に追われるという順番で始まったアタック1周目。結果的にはこれが ”唯一の” アタックラップとなる。
開始早々、昨日組んだばかりの新品パッドのアタリがついておらず、1コーナで止まり切れずに真っ直ぐに! 新品パッドで 「いきなり全開」 は何度もやったことがあるつもりだったが、今回は 21号車 について行きたいという気持ちもあり、コースイン直後の周回で充分にアタリをつけることを忘れていた。
何とか騙して、コース内に留まりアタックを続けるが、2ヘアの出口では遅い車両とかぶってしまい再度のタイムロス。そのような内容で11秒1 の タイム にもかかわらず、予選結果 6位 となってしまった理由は上述の通りである。
雨が降り始めた直後、もしやと思い ホームストレート で電光掲示板を見ると 6位に44 の文字を確認。そして、次の周にもう一度電光掲示板を確認すると、クラブマンから ステップアップ、本レース から シーリーズ初参戦 となる 15号車 の亀さんが、私の上、まさかの 5位 を獲得したことを知る。見間違いかと思い ヘルメット の上から目をこする。アクリル の バイザー に傷がつく。
予選終了。NC2、そして NC1 クラブマン のレーサー達が、何やら絶叫しながら コースから帰還した亀さんに駆け寄る。目を覆いたくなる惨状、いや、奇跡が起こってしまったのだ。21、97、74、88、15、44 そして 12、27、36 と続く。とんでもないところに 奥多摩R の 2台 が入ってしまった(笑)。
決勝
何といっても、あの 12号車(以下全体的に敬称略)が真後ろにいる。最後までは無理だとしても、1周 でも多く押さえてみたい。なんせ、こんな時しか遊んでもらえませんし。そして前の 15号車 は何としても抜かねばならない。何せ 奥多摩R (Party Race部)の エースの座がかかっているのだ(笑)。
<フォーメーションラップ>
12号車の ウェービング がすごい。道幅を一杯に使ってタイヤを温める。しかも、前を走る私の車のリアバンパー 10cm まで寄せて勢いよく車を左右に振る。しょうもないことだが、ある意味すごいテクニックだ。
これは、ひょっとしてプレッシャーをかけようとしているのか。そう、レースは既に始まっているということなのだ。しかし、私はコース上で車を寄せることは愛情表現だと勘違いしている。従って ”プレッシャー” よりも、”愛情表現” が伝わってしまった(笑)。
<スタート>
全車、多少の差はあるもののまずまずの スタート。突出する車が無く、周囲の間合いがはかりやすい。後方 27号車との距離を確認し、イン側に寄せて 12号車 のスペースをなくすポジション取りを行う。1コーナの入り口、15号車 の ブレーキと減速が思いのほか早い。44号車(私)はアウトにブレーキで飛び込み 15号車 をパス。12号車 は 15号車 にひっかかり、27号車に先行を許す。スタート早々、12号車 1台 後退する。これで楽しみが増えた。「亀さん、グッジョブ!」。
<レース>
1ヘアで、27号車、12号車とも 15号車 をイン側からパスすると、ダンロップ先で 27号車 は 車を外に寄せて12号車に前を譲る。チームオーダーか、師弟関係か。ミラーを見ながら、「チッ」 と舌打ち。
半周ほど進み、最終コーナを抜けるころには鬼のような加速で 12号車 が迫る。ホームストレート、車をミドルに寄せて牽制するも、圧倒的過ぎて牽制にもならず。1コーナ飛び込み。前走する 88号車 のアウトにかぶせる形で並走の形を作ろうとするが、立ち上がりの失敗もあって、88号 に続きイン側に飛び込んだ 12号車 にあっさりと前に出られてしまう。
1ヘア入口。12号車 が 88号車 の後ろで若干失速したところを、クロスラインで立ち上がり、再び並走を狙う。若干ノーズがかぶるくらいの状態。12号車に対し、恐れ多くもクラクション。しかも 2発(笑)。抵抗むなしくダンロップの進入で完全に前に出られる。
88号車に「そのまま押さえておけ!」 と期待するが、2ヘア入口で 12号車 に対してあっさりとインを譲ってしまう。ここも チームオーダー か。いや、そういうのは関係なく、なんか 譲らざるを得ないオーラが出てる気がする(笑)。
という感じで ”瞬殺” され、わずか1周半で遥か前方へ(笑)。
前方では、97号車をつつきまわす 74号車、その後ろにぴたりと付ける 12号車。4周目で早くも動く。最終の立ち上がりから1コーナで 74号車 が 97号車 のインに飛び込む。車載に映る88号のお尻が大きすぎて詳細が良く分からない(笑)。74号車、立ち上がりで前に出る。12号車、74号車に続き、1ヘアの手前 アウトから 97号車の前に。
97号車 と並走気味でダンロップに入った 12号車 であるが、その先の 2ヘア、インから74号車 をパスする。これに続き、97号車 が インから狙うが前にでることはかなわない。12号車は、最終的には 21号車も捉え、トップでチェッカーを受けたらしい。
私はその後、88号車 と 2台 でくっつきっぱなしで走行し順位不動のままチェッカー。バトル中に並走に入るシーンがあったものの、お互いにポジションを守って、あまり冒険をしなかった印象。1台抜いて、1台抜かれてポジションキープ。昨年からの シリーズ戦 参戦で初となる、6位入賞を果たした。
そして、後方車載に映った後方のバトル。いや、見てはいけないものが写っていた(笑)。
予選で危うく 15号車 に前方グリッドを許した。危うく 奥多摩R エースの座を奪われかけた。冒頭に、体調不良だった旨、少しだけ書いてみたがいや、決して 言い訳をしているつもりではない(笑)。そう、こうやってブログを書いている今だって、肩が痛く、ロキソなんとかという ピンク の錠剤に助けてもらっているのだ。いや、決して言い訳をしているわけではない(爆)。
そんなことよりも 言いたいのは、圧倒的な力を見せつけて前方に立ちふさがる強敵達がいる。イコールコンディション と言われる ワンメークレース の中で、事あるごとに 「まだまだ上がある」 ことを見せつけられる。挑戦する気持ちでレースに参戦し続け、高いモチベーションを保ち続けるため、とても良い刺激となっている。
最後に、主催者、協賛者の方々、今回もお疲れさまでした!
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Posted at
2011/09/05 21:20:44