久しぶりに
「わたびき自動車」に行ってきました。
関東圏在住で、マニアの方は一度は聞いたことが有る名前では?
高級車専門の板金塗装工場です。
コーンズが自社の塗装工場を建てる以前は新車のフェラーリ、ロールス、ベントレーの全てが
「わたびき」で仕上げられ、事故車も
「わたびき」で修理されていました。
現在でも自社工場で手に負えない物はこちらで修理されています。
ここに来ると事故ったロールスがゴロゴロしています。
街中にはピカピカのロールスしか走っていませんが、皆さん結構ぶつけているんですね(笑)
F40が発売された頃はF40がゴロゴロしていました。
皆さん、あのジャジャ馬を扱いきれずに入院させるはめになったのでしょう。
こんな車↓を現役の時代から指定工場として修理をしてきているのでオーナーの方は安心して任せられますね。
天皇陛下の御料車も以前入っていたそうなので事故ったのかなぁ?
とにかく、板金、塗装、磨きの
凄腕職人の巣窟のような工場です。
CGでコラムを書かれていた
中沖満さんもココの職人さんでした。
私は大学生の時から修理をお願いしているので、かれこれ25年位のお付き合いです。
昔、工場長から聞いた話ですが、
以前のロールスはボディーサイドにピンストライプが入っているモデルが多く、これはクルー工場の職人が筆で仕上げていて、断面がDになるのですが、修理の際に知らない人はマスキングで仕上げてしまうので断面が□になってしまい一目で判るそうです。
実際、その作業現場に居合わせた事がありますが、文章では表せない張り詰めた空気が漂っていました。
あの長いボディに筆で真直ぐにピンストライプを入れられる職人は多分
「わたびき」にしか居ないでしょうね。
腕が良い分値段も良く、15年位前に当時乗っていたルノーアルピーヌV6ターボが全身に10円パンチを受けてオールペンした時は200万円を超えました Σ( ̄◇ ̄*)エェッ
色を換えた訳ではないので比較的に作業が少ないオールペンでしたが、色換えのオールペンはボンネットの裏やピラーetc.が加わるので+100万円位は掛かるでしょう。
正直言って、怖い工場です。
工場長から
「久しぶりですねぇ。もっと顔を出して下さいヨ!」と言われ複雑な心境です(笑)
だって、事故を起こさなければ用事がありませんから!
しかし、今回はプリウスにチョッとした加工をお願いに行ってきました。
プリウスが似合わない場所ですね(笑)

Posted at 2009/10/21 19:27:34 | |
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インテリア | クルマ