
ついこの間またまた浅草橋までレザー素材の買い出しに行ってきました。
今回も狙いはサドルレザーと以前から買おう買おうと思って買いそびれていた「ネジ捻」。いつものタカラ産業に行き物色すると黒や茶の他にも色んな色のバリエーションが増えている。
定番の黒は買うとしても今回は茶の他にもキャメル色、ワイン色を購入。キャメル色のレザーはいつも購入する厚さ 1.6mm ではなく 1.3mm の物を購入。
触った感じはちょっと薄過ぎるかと思ったが、中間が無いので我慢する。
厚さは店に頼むと好きな厚さに漉いてくれるそうだが、もちろんすぐには出来ず次の週に取りに行く事になるから横浜から浅草橋ではちょっと億劫だ。
今回作成するのはペンケース。そう、それしか作れないからしょうがない。
しかし同じペンケースでも進化しなければならないので、今回購入した武器が「Tシャツ君」だ。字の如く本来Tシャツに絵柄を印刷する道具で今は生産終了したプリントごっこの少し本格派だ。
何の本格派かと言うと、この先に私が横浜美術館に習いに行ったシルクスクリーン印刷がある。
かと言って「Tシャツ君」もホントのシルクスクリーンとまったく同じで違うのは全てがダウンサイジングされており、キッチン・テーブルで出来てしまう手軽さが良い。
まずはPCで図柄をさがして画像ソフトで編集。それをインクジェット専用紙に印刷。
その紙の余白を切り取りスプレー糊を吹き付け、乾燥させる間にシルクスクリーンを用意する。本来ならアルミの枠に貼ってあるシルクに感光剤を塗り、専用の乾燥機に入れて乾燥させるのだが「Tシャツ君」は既に感光剤が塗ってあるシルクスクリーンが同梱されており、1回の使い切りのようだ。通常は版下さえあれば何回でも同じものを焼くことができるので印刷し終わったら専用の液で洗い流し、再度感光剤を塗り新しい絵柄のスクリーンを作ると行った具合だ。
「Tシャツ君」では専用のプラスチックの枠にスクリーンを載せ、もう一つの枠を上から被せ4箇所をネジ止めするだけで見事にスクリーンがピーンと張られる。当然この作業は感光させないため部屋のカーテンを閉めきった状態で行う。
そのスクリーンに先ほどスプレー糊を付けた紙を貼り、「Tシャツ君」本体に入れてスイッチを入れて感光させる。(ほんの90秒ほど)
印刷した黒い部分だけが感光されず、付属の刷毛に水を付けて優しく撫ぜると綺麗に落ちていく。
この部分だけインクが通り、下にあるTシャツに印刷されると言う仕組みだ。そのために机にスクリーンを固定し、固定したところを中心にそのまま上下に稼動できるような道具が付属しており、それをキッチン・テーブルに固定する。
ここまでくれば後はスクリーンにインクを図柄の幅分載せ窓ふきワイパーみたいな物、スキージと言う道具でインクを図柄の上を通過させる。
下の写真は車の中にあったエコバックに試し刷りしてみたもの。
上手く印刷できたので、早速ペンケースの材料となるレザーに印刷してみる。今回は初めて買った 1.3mm のキャメル色のレザーを選択。
あとはいつもと同様のペンケース作りが始まる。ここからの過程で新たに登場するのが「ネジ捻」。
この道具は菱目打ちをする際のガイドラインを引くもので、レザーを少し湿らし菱目打をする位置を決める為にネジを回して調節し、カッターで真っ直ぐ切り落としたへリに沿ってすべらせる。
そうすると真っ直ぐなガイドラインが付くので、それに従い菱目打をしていく。
今回の完成品、2色3色と多色刷りする場合は色数分のデータを印刷し、スクリーンを同じように作り1色目を印刷して乾いてから2色目を塗るスクリーンの位置をずれないように合わせ別の色のインクで同じように印刷する。
そろそろペンケースから卒業しなければ。
ブログ一覧 |
レザークラフト | 趣味
Posted at
2014/02/05 22:47:38