
以前から「4WD」の警告灯が点灯するときがあり、アテーサユニットが不調なんだろうと思っていました。
昨年の12月についに点灯しっぱなしになったので、アテーサコンピュータの自己診断LEDを見ると圧力スイッチ異常のコードを表示していた為、単純にスイッチの故障だと思い、ニ○モハイパフォーマンスセンターに入庫しました。
ところが!!
ニ○モからの回答は
「原因不明のため、ASSY交換で32万円になります」
「大変申し訳ないが、アテーサユニットのカバーを留めているボルトを捻じ切ってしまった」
という大変しみったれた内容でした。
もちろん修理は断りましたよ。
で、自分で治す事にしました。
先ずは捻じ切られたボルトを逆タップで摘出するところから。
ボルト径より小さいドリルを使用して穴を開け、逆タップをハンマーで打ち込む。
あっけなくボルトは摘出。こんなこともできずに何が「ハイパフォーマンス」なんだろうか・・・
ところが、この作業以来警告灯が点かなくなってしまった。
ハンマーでショックを与えたことが原因かわからないが、症状が出なくなってしまった。
ニ○モではASSY交換しか無いと言われたが、整備書をじっくりと読むとありました。
サービステクニカルインフォメーションという追補版に油圧ユニットの不具合があると記載があります。なんでもR32では非分解の設計だったE-TSユニットですが、アキュームレーターの不具合が多いので単品交換が可能になったそうです。
こんなこともわからずに何が「ハイパフォー・・(以下略
要するにアキュームレーターを交換すれば治るみたい。
症状は出ていないが、いつ再発するかわからないので早速部品を注文しに行った。
アキュームレーターとホース類、フルードで2万くらい。
部品がそろったので後は症状が出るのを待っていたわけですが、ついに先日警告灯が点きました。
整備書どおりに組み付けて作業終了。
写真のユニットに組みつけられている新しい筒状のものが新品のアキュームレーターです。
作業後はいたって快調です。
しかし今回の件でのニ○モの対応には疑問が残りました。
私を含め、GT-Rのオーナーさんは「ニ○モハイパフォーマンスセンター」に対してはある程度の信頼を寄せていると思います。
GT-Rが好きでこの車に乗っている方がほとんどだと思います。私はたまたま自動車業界勤務という立場なので解決できましたが、中には整備が苦手なオーナーさんもいるでしょう。
愛車の調子が悪い。しかもGT-Rの特徴的機能であるトルクスプリット4WDが機能しないとなれば、30万を超える修理代金も払ってしまうのではないでしょうか?
そりゃASSY交換すれば直るでしょう。疑わしきもの全部交換するんですから。
でもそれは誰でもできるでしょう?
捻じ切ったボルトをそのままにして、カバーをタイラップで留めて納車って・・・私だったら絶対にできません。走行中に飛んでいったらどうするんでしょう?彼らは自分の車でもそうするのでしょうか?
整備士に一番必要なのは、「部品交換の技術」じゃなくて「トラブルシューティング能力」です。
この日記を公開することで、同じような症状に悩むオーナーさんのヒントになればいいなと思います。
Posted at 2010/02/25 21:57:48 | |
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