突発性難聴とは ある日、目を覚ますと片側の耳が聞こえなくなっていたり、つまる感じがしたり、耳鳴りを感じたりする病気です。また昼間はどうもなかったのに、夕方になって急に眩暈(めまい)とともに難聴を感じたりすることで始まることもあります。これは突発性難聴と言って、昨日までどうもなかった、あるいは今さっきまでなんともなかったのに、突然急に発症するタ イプの内耳の病気です。
この病気は誰でもかかる可能性があります。程度も片耳がまったく聞こえず、めまいがひどくて起きられないような重症型から、少し耳鳴りがして、耳がふさがった感じ程度の軽いものまでさまざまです。特に軽症の場合、「そのうち良くなるだろう」と様子をみている人が少なくありません。早期治療が非常 に大切ですので特に注意する必要があります。
突発難聴は内耳の神経系がおかしくなるため
一旦内耳の神経系統がやられると殆どは治りにくいので す。ただし、この突発難聴は早期治療によって治る可能性があります。
突発難聴の原因 ですが、時には寝不足が続いたり、風邪が引き金になることもありますが、前日まで特別これといった原因がなかったことの方が多いです。
内耳のウイルス感染や、内耳を栄養する血管系の 異常、血流の障害、ストレスなどが考えられていますが、原因ははっきりしていません。
治療法は 病気の原因がもう一つはっきりしないので、手探りの部分もありますが、ストレスを避け、安静にしながら、薬物 療法を行います。経験的に副腎皮質ホルモンが現在最も頼りにな る薬で、補助的にビタミンB剤、内耳循環改善剤、血管拡張剤な どを内服したり、点滴したりするのが一般的です。
難聴の程度が軽ければ軽いほど、また治療は早ければ早いほど当然治る確率は高くなります。できれば48時間以内、遅くても1週間以内だと治る率がかなり、高まります。
早期からきちんと治療しても不幸にして治らないこともありますが、発症して1ヶ月を越えますとほとんど病状が固定してしまうので、悔いを残さないためにも、なるべく早期治療を心がける必要があります。