質問 : アルミ(ジュラルミン)ナットってどうよ?
オレの答え : サーキット走る人だったら使い捨て感覚じゃない?街乗りオンリーでも一年くらいで交換じゃね?
答えに至る思考
※オレの考え方なので間違っている可能性もあるよ!
↓
まずはアルミの特徴を勉強しましょう。
ホイールナットに使われるアルミってのは、ほぼ100%アルミ合金でしょう。
たぶんジュラルミンです。
ジュラルミンってのは、アルミに銅・マグネシウムなどを混ぜたものだと思っていてください。
純アルミは柔らかすぎるので、合金にして使うんです。
で、このジュラルミンなんですが、wikipediaの『アルミ』の項にはこう記されています。
≪有名な合金としてはジュラルミンが挙げられる。ジュラルミンは航空機材料などに用いられているが、
金属疲労に弱く、腐食もしやすいという欠点を持つため、航空機などでは十分な点検体制を取ることが求められている。≫
金属疲労に弱く、腐食もしやすい・・・、コレどうなのよ?
次に、アルミの高温特性について。
≪高温では
温度の上昇に伴い、引張強さ、耐力の低下および伸びの増大が生じる。この傾向は鉄と同じであるが、
鉄の場合よりはるかに低温側からこれらの変化が生じ、たとえば100℃ではすでにクリープ現象が認められ、また300℃では完全焼なましの状態に近づく。≫
”温度の上昇に伴い、引張強さ、耐力が低下”ですよ?
サーキット走行するとブレーキからの熱が伝わりますよね。
温度が上昇すると、引張強さ、耐力の低下するってどうなんでしょう?
100℃でクリープ現象≪材料に荷重を加えたときに、時間とともに変形が増大していく現象のこと≫、300℃で完全焼きなまし≪加工硬化による内部のひずみを取り除き、組織を軟化させ、展延性を向上させる熱処理≫の状態ですよ。
変形が増大・・・、組織を軟化・・・。どうすか?
最後に腐食って何よ?アルミって錆びないじゃん?
て思っている方も居るかもしれませんが、アルミも錆びます。腐食するんです。
通常は表面に酸化皮膜が形成されているため、それ以上腐食が進まなくなっています。
しかし、異種金属が接触した場合には別の反応が起こります。
金属間の電位差によりアルミがイオン化して腐食が進みます。
これを
電食と言います。
鉄とアルミに水が介在すると電食ってよく進むんですよね~。
ホイールナット :アルミ
スタットボルト :一般構造用圧延鋼材(SS400)など、つまり鉄
水 :雨、洗車、結露などなど
ちなみに、アルミニウムは両性金属なので、酸、塩基両方に溶けます。
あぁ、酸性雨・・・。
以上がアルミナットは使い捨て感覚と考えている理由です。
軽さの代償でかすぎじゃない?
一万円くらいするホイールナットを消耗品扱いするほど高収入じゃないんです(涙)
それに、700kg台のシビックを作ろうとしているならまだしも、980kgもある青竹号は他に削るところありますよ。
同じアルミナット/ジュラルミンナットを使い続けている方っても居ると思いますが、まだまだ使い続けますか~??
Posted at 2012/11/27 01:19:14 | |
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