6/28(土)
朝7時に自宅を出発して向かった先は…
そう、M。
富士山の麓にあるFSWのMです。
え?
Mって言ったらモビリタのことぢゃないの?w
そう、私が行ってきたMとはFSWのショートコースのすぐ隣にあるトヨタ交通安全センター モビリタなのです。
というのも、ここで行われているプログラムのひとつ、総合トレーニングに参加するためです。
実は2月に申し込んでいたのですが、ちょうど大雪の日に当たってしまい行き帰りの安全が確保できないということで中止になったのです。
それから再度申し込んでようやく参加することができました。
モビリタに着いたらまずは受付。
定刻になったところで講習の概要説明と講師陣の紹介。
ちなみに参加者の顔ぶれは20代~50・60代と思しき方で24名。
中には夫婦で参加していると思われる方もいて幅広い世代の方が利用していることが伺えます。
お次は車の死角を確認。
ちなみに講習車両はマークXの3.5Lモデル。
車両の周りに置かれた20個程度のパイロンはほとんど死角。
頭を振ってようやく確認できるものが数個あるかどうかというレベル。
クルマの周りにはこんなにも死角がありますよ、ということを頭に入れて講習を進めていきます。
続いては始業点検。
タイヤの点検・ブレーキの点検、クーラントの点検、エンジンオイルの点検方法などを教えてくれます。
目新しいことは特にないので割愛。
ここからはクルマを使った走行に入ります。
簡単なコクピットドリルを受けたら、午前中は環境とクルマに慣れるよう慣熟走行をします。
だだっ広いコースにパイロンが並べてあります。
簡単なパイロンスラロームで車両感覚をつかんだり、右が赤、左が青のパイロンの間を通過するように走行し、次のパイロンを探しながら先を読んだ運転を心がけるようにトレーニングします。
それから運転の姿勢に対してのチェック。
35°のバンクがあるのですが、そこで止まって体がずれないように踏ん張る。つまり、踏ん張っている際の姿勢がコーナーで正しい姿勢をとれるようになるということですね。
更に35°バンクで緊急時、ここで言うのは事故で横転してしまった時に脱出するイメージです。
車両が傾いた際にドアを開けるのにどのような力が働いているか。また、車両が傾いている状態でもシートベルトのリミッターが効いていることを体感。
ここまでやって、運転姿勢をチェックしてもらい、同じようにパイロンスラロームと赤と青のパイロンを探しながらの走行をやって午前中は終了。
ね?けっこうマジメな内容でしょ?w
午後からは高速フルブレーキングと、低μ路でのブレーキングになります。
高速フルブレーキングでは60km/h、80km/h、100km/hでの直線フル制動と80km/h、100km/hで障害物を避けながらのフル制動。イメージとしては走行車線から追い越し車線への回避ってとこです。
ここではしっかりとABSが効くようにブレーキが踏めているか、また、制動時の姿勢や視点についてのチェックが入ります。
私が指摘されたのは制動時に体が丸まってしまうこと、つまり頭の位置が下がる=視野が近くなってしまうということを指摘されました。
背筋が伸びていれば視野が遠くなるんですよね。
制動力に関しては特に問題なしです。
続いては低μ路でのブレーキング。
トヨタで言うところのVSC無しで50km/h進入からのフル制動と、VSC有りで50km/h進入からのフル制動、VSC有りで65km/h進入からのフル制動の3パターンです。
まずは50km/h進入のVSC無し。
低μ路進入と共にフル制動を開始して前方のバルーンを避けたいのですが、完全にホイールがロックして舵を与えても真っすぐ進んでバルーンにHit!
これがVSC有りだとホイールがロックせずにバルーンを回避することができます。
65km/hでもなんとか避けることができます。
低μ路の次には雪道を想定したμの低いワインディングを先ほどのVSC無しと有りで体感。
VSC無しだとアクセルを少し多めに踏んだだけでリヤがスライドしますが、VSC有りだとリヤがスライドする前に姿勢を安定させるよう制御が介入します。
VSC有りでもうまくアクセルコントロールするとVSCの介入を感じることなくワインディングを走れますが、若干流し気味に走った方が楽しいww
最後はただのスラロームですが、飲酒運転を疑似体験できるゴーグルを装着してのスラロームもやります。
このゴーグルをかけると距離感が全くもっておかしくなります。
前走者の方は完全に止まってしまいましたが、私はなんとかパイロンタッチすることなくクリアすることができました。
もちろん、これができたからと言って飲酒運転を励行するものではありませんよ?w
最後はここまでのトレーニングを総まとめ。
低μ路走行、雪道想定の低μワインディング、赤・青パイロンを探しながらの走行、パイロンスラロームを行います。
計3本走るのですが、3本目はモビリタが開発した最新型のGセンサー「PAIRON」をトランクの上に設置して走行w
結局、参加者全員がPAIRONを落下させることなく走行終了しました。
最後のPAIRONを気にしながらの走行では後ろを見ることの重要さを改めて実感することができました。
参加者全員がスキルアップを実感できたことかと思います。
ちなみにここモビリタはコース全体にカントがついていて、上流から下流に流れた水を回収して再利用しているそうです。
うーん、エコだw
講習の中でも講師の方が言っていましたが
「一般道に出れば、ちょっと危ない運転をする人もいるけど、自分が一歩引けば自分も相手も安全である」
ということを仰られていました。
これはまさに先日のブログでも書いた山路慎一さんの教えそのものだと思います。
山路さんの魂はモビリタでも確実に息づいているな、と実感できました。
皆さんも機会があれば参加されてみてはいかがでしょうか。
今回紹介した総合トレーニング以外にもスポーツドライビングを目的としたトレーニングも開催していますよ。
クルマを運転するうえでスキルはいくらでもあるに越したことはない、と私は思います。