先日、カローラの「GTほどではないけど、スポーティなモデル」というニッチなグレードを取り上げましたが、今回はスカイラインの廉価モデル…つまり、各世代で一番排気量の小さなグレードを取り上げてみました♪
初代スカイラインの場合、「デラックス」と「スタンダード」があり、どちらも1500ccでした。これは5ナンバー枠が1500ccと決められていたからで、後期モデルになると5ナンバ-枠が2000ccと決められ、それに対応する為に1900ccが出て、必然的に1500が廉価モデルとなりました。
2代目になると、初代ではグロリアの兄弟車となっていたのをコロナやブルーバードなどのファミリーカーに対応出来るモデルにダウンサイジングされ、再び1500ccのみになりました(2000GTは後日追加)。
3代目…つまり「ハコスカ」も1500スタンダードが一番廉価版になるモデルで、今度は2000GTはそのままに、1800ccを追加しました。
4代目…「ケンメリ」ではボディが大型化されたからか、1500ccをやめ、1600ccをボトムラインとしました(1800、2000の存在は変わらず)。最廉価モデルは「1600スポーティデラックス」というモデルだったんですが、単に「デラックス」ではなく、「スポーティデラックス」というのがスカイラインらしいですねw
5代目…「ジャパン」もケンメリ時代とそのまま排気量は変わりませんでした。その代わり、4気筒モデルは新たに「TI(ツーリング・インターナショナル)」の名が与えられました。一番ベーシックなのは「1600TI」でした。
6代目では1600をやめ、1800cc以上に格上げ、2000ccはそのまま、そして先代の途中から追加された2800ccディーゼルとなりました。その為、「1800TI」が一番ベーシックなモデルでした。
7代目…「7th(セブンス)」では、「TI」のネーミングをやめ、単に「1800なんとか」というグレード名に変更されました。一番ベーシックなのは「1800G」という、タコメーターもパワーウィンドーも無いモデルでした。
8代目では1800ccのいくつかあったモデルを1つにまとめ、「1800GXi」のみに… この頃にはベーシックモデルといえどもキャブレターではなくインジェクション、リヤサスペンションもGT系と同じマルチリンク式が採用されました。
ちなみにスカイラインでは初となる3ナンバーの2500ccモデルも追加されています。
9代目になると、4気筒モデルは廃止、つまり2000ccがボトムラインとなり、しかもSOHCの「RB20E」エンジン搭載のGTSがベーシックなモデルでした。
10代目はSOHCだったエンジンをDOHCに格上げ、しかもリーンバーンエンジンとした「RB20DE」の「GT」がベーシックモデルとなりました(この辺りになると209万円という、200万円オーバーの値段に…)。
それから、この11代目…V35からは「これはスカイラインではない!!」と主張する人も多いんですが、それまで最大排気量だった2500ccがボトムラインとされ、上には3000cc、3500ccという、それまでのスカイラインでは考えられない排気量が採用されました。
その為、ベーシックな「250GTe」でも265万円という値段…
この12代目でも2500ccが最小排気量で、300万円を超えない程度でしたが、上は3500cc⇒3700ccという、今の所歴代では最大の排気量を採用する様になってしまいました。これはアメリカで売る為の対策だったんでしょうね…
そして現行の13代目…ついに3500ccハイブリッドだけになったかと思いきや、スカイラインファンからはまた反対を食らうメルセデス・ベンツの2000ccエンジン、しかも「GT」でありながらも4気筒エンジンを追加する事となってしまいました。
その為、ついに一番廉価モデルとなる「200GT-t」でも300万円を大きく超え、(装備を色々と盛り込んだ為か)現在では416万円という、R34時代だと「GT」が2台分という高価格車になってしまいました。
ただ、最小排気量が2000ccに戻ったのだけは良かったと思います。これも「ダウンサイジングターボ」の影響ですね。
次期モデルからはその存在すら分からない「スカイライン」ですが、「売れないから売らない」とかじゃなく、クルマ好きのファンを離さない様なクルマであって欲しいですね…
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スカイライン | 日記
Posted at
2018/02/16 20:04:36