書架にあった
「モーターマガジン昭和62年12月号」をひっぱり出してきて、再び読んでみました。
すると、
色々な記事が載っていました。
・日独激突in菅生
これは宮城県にあるSUGOサーキットで、当時発売されたばかりのホモロゲーションモデル(7th)スカイラインGTS-Rを、西ドイツ(当時)のメルセデス190E2.3-16や、ポルシェ944S、それからBMWM3と対決させた特集です。
約3.7kmのコースのラップタイムは
1位、スカイライン 1分59秒24
2位、M3 2分1秒17
3位、190E 2分2秒10
4位、944 2分4秒51
となりました。ウェット路面という事もあり、タイヤが6分山の944にとってハンデだった様です。ちなみに190EだけはAT、あとはMTとなっています。
あとゼロヨンは
1位、スカイライン 15秒9
2位、M3 15秒55
3位、190E 15秒65
4位、944 15秒84
と、ラップタイムと全く同じ順番となりました。しかしスカイラインがこれだけ速いのは、唯一ターボ車だからでしょう。パワーも一番あるし(210PS)、値段も一番安いし(340万円)、ちょっと不公平じゃないかなと思いました。
・シビック、CR-X VS カローラ、スプリンター
これは当時発売されたばかりの(グランド)シビック&(サイバー)CR-Xを、同じ年の5月に発売されたAE90系カローラ&スプリンターと対決させたものです。
ライバルとなる、CR-XSiとレビンGT-Z、それからシビック3ドアSiとカローラFX-GT、シビック4ドア36iとスプリンターセダンGTとを対決させています。
よく考えると、この中で現在生き残っているのはシビック4ドアだけなんですよね。近日CR-Xの精神を受け継ぐCR-Zは出ますが、ハイブリッドだし…。
・ニュー・ブルーバード全科
U12型となるブルーバードを特集しています。当時のブルーバードは新しい4WDシステム「アテーサ」が目玉でした。
トップモデルはCA18DET型エンジンを積む「SSSアテーサ・リミテッド」でしたが、現在のブルーバード・シルフィはSSS系はおろか、アテーサの4WDシステムを積まず、「E-4WD」なる簡易モーター式になってしまったのが寂しいですね。
・27th東京モーターショープレビュー
晴海ふ頭では最後となる第27回東京モーターショーの特集です。セラの前身となるコンセプトカー「AXV-Ⅱ」や、2年後に発売となる「ソアラ・エアロキャビン」、ブームを作った「シ-マ」や「パオ」、三菱が技術を結集して作ったコンセプトカー「HSR」などが目玉でしたね。それから、今と違って「エコ」なる言葉は一字一句も出てこない時代でした。
コンセプトカーのうち、特に日産MID4などは、完成度が高かったのですが、市販されなかったのが残念でしたね。
・ニューモデルトピックス
この頃はフルタイム4WDが目玉の技術でした。
新技術に対して慎重なトヨタでさえもがカローラやビスタなどの主力車種に4WDシステムを展開していきましたし、三菱も「ギャランVR4」など、走りの4駆を確立していきました。思えばこの年にマツダやホンダが4WSシステムを市販に移しているので、新技術が芽生えた年でもあったワケですね。
Posted at 2010/01/04 20:07:47 | |
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