
夏の耐久レースが続きます。次はK4GP。
4輪は長年このブログタイトル名でもある「まっくろ号」(ロータスエリーゼ)のシリーズ戦に出てましたが、最近そちらは一旦お休みして、ケロヨン号の耐久レースに参加してます。
HulaRacingとして去年からケロヨン号に乗って5戦目のレース。もうそんなになるんですね。なんかあっという間。
今回のドライバーはT監督、Iさん、前回の袖ケ浦KSports8耐から引き続き ふるっちと響太さん、そして私の5人
ここのところお疲れ気味のケロヨン号をT監督(とメカさん)がコツコツとリフレッシュ。元からのケロヨンのポテンシャルもあり勝てるマシンに仕上がってます。加えてサポーターのレベルが高いHulaRacing、あとは走るだけ!
【前日】
練習走行開始時ちょっとしたトラブルがあったけど順調に走行、マシンも特に問題なし。車検も一発合格!
恒例の焼肉前夜祭で明日への英気を養います。
ただ、その間もサポートメンバーは車載モニターのシステム調整で夜遅くまでピットで作業して頂いたようです。本当に感謝しかないです。
それに報いるためにもドライバーは走りで恩返しです!
【グリッド整列】
予選は今回なくなり指定の18番グリッド。いつも速いクラスほど後方のいわゆるリバースグリッドが順グリッドとなったことでスタート直後の混乱が少なくなりそう。
ローテーションは2時間弱走行を5名で回す予定で状況により走行時間は臨機応変に前後させる作戦。
私はスタートドライバー。まぁ2時間くらいは走る心構えでいました。
変則ルマンスタートで走る人に仮装義務があるルールで、私のチームはこんな華やかな2人が駆けつけてくれました。
なんと陸上部だったみたいであまりの速さにそのままスタートして良いものか一瞬ためらってワンテンポ遅れた笑
【スタート】
SC先導後いよいよスタート!
スタートしてしばらくはエコランなしの通常走行。グリッドが前だったので走りやすいのもつかの間、ほどなく最後尾に追いつき、ひたすら抜いていくという耐久走行の開始。
パッシングが耐久レースは要。相手の死角に入ったりライン妨害しないよう、なるべく余裕持ってマナー良く、譲ってもらったりちょっと無理あった時は手を上げたり、長時間同じコースを走る耐久では周りはライバルでもあり10時間後のゴールを目指す仲間という意識も大事。
【エコラン】
しばらく走ると時間燃費を使い果たしたようでピットからエコラン指示。
1レース80Lの燃料制限があるのでドライの場合ずっと全開は不可能。
マシンの燃料消費計の数値をターゲット数値と比較して燃費をコントロール。その際、回転数やアクセル開度だけでなく、アクセルの踏み方、その時の渋滞具合、などで結構変わるので奥深いです。
あとエコラン言ってもコーナーはそこそこ頑張らないといけないので、普段の1速高いギアで回転抑えつつもトラクションは抜けないようにスムーズかつ最速に抜ける必要があります。
【最初のSC】
1時間半経過した頃、1度目の大き目のクラッシュでSC(セーフティカー)が介入。コース上がクリアになるまで、2列の隊列になりながらスロー走行します。
SCが入ると多少休憩にはなるけど、走行風が当たらなくなるので暑くて体力が削られる感じがあります。
【無線トラブル】
2時間経過した辺りで無線が少し聞こえにくくなり、何度か聞き直すように。この時は電波干渉かと思っていたけど・・
そして2回目のSC介入。この辺りで無線が全く音信不通に・・。
スイッチも入っている。コネクタも抜けてない、断線もなさそう。
こちらの声は届いてる可能性もあるので、次ピット前を通る時に聞こえてたらジェスチャーをしてもらうようにリクエスト。
すると赤旗となりホームストレート待機になるため更にスロー走行に。
ピットの皆が見えたので「聞こえてますか?」と聞くと〇のジェスチャー。やはりイヤホンだ!
【赤旗中断】
そのままコースで停車待機となり、T監督が駆けつけてくれました。Iさんに替えのイヤホンを持ってきてもらい交換するとちゃんと聞こえる!やはり今回新調したイヤホンのトラブルでした。
程なく赤旗解除で再スタート。
通話ができないとシビアな給油タイミングのコミュニケーションが取れないので命とりなので奇跡的に赤旗に救われました。。
【ラストスパート 〜 最初の給油】
2周してまたSC・・ちょっと多いなぁ
SCが多くなると燃費貯金が貯まるので、全開走行して少しでも順位を上げていきます。SC続きだったので解除後は気持ち良く走らせてもらってピットイン指示。この時点で総合2位クラス2位まで上げたとのこと。
結局スタートしてから約3時間走行。SC休憩やエコランもあるとは言え、こんなロングスティントは初めての経験でした。
肝心の給油タイミングもばっちり待ちなしでスムーズに最初の給油完了。ピットへ帰還。私のドライバーとしての役割はここまで。
【ふるっちへバトンタッチ】
ふるっちに交代!
順調に走行。前日の練習ではまだ不安があったようですが、マシンにもすっかり慣れたようでコンスタントに良いラップを刻んでいました。
最後の最後でちょっとしたトラブルがあったけど、2時間の走行を終えて無事ピットへ帰還。
ふるっち走行後のお疲れ様写真が素敵
【5時間経過 Iさんへ】
そしてIさん
耐久も折り返し地点。13時になり気温も上昇。
そんな中またSCや赤旗中断もとても順調に周回を重ね、給油もばっちりタイミングで走行終了。
過酷な時間帯、無事走行が終わりホッとした様子でとても爽やかな笑顔が印象的でした。
【響太さんへ】
次はチーム一番の若手であり、
レーシングドライバーの響太さん。
燃料も余っているので全開指示でグングンと追い上げ、クラス4位に。
すると3位を走行中のマシンが何故かピットへ。どうやら燃費が厳しくなり完走するためにピットストップを選択したらしい。
ほどなく我々はクラス3位の入賞圏内へ!
響太さん私の時と違いSC介入なしエコランほぼなしの3時間強のロングスティントでも良いペースをキープした走りは流石でした。
2位との差は厳しいので追い上げは断念も追われる心配はなくなったので、予定通りアンカーのT監督にバトンタッチ。
【T監督走行 〜 チェッカー】
T監督、噛みしめるように残りの時間を走行。
スタートは朝だったのがすっかり夕日がコースを照らす時間帯になり、ドラマチックな絵をモニターが映します。
そしてそして、、ついに10時間のチェッカー!
ウォールに張り付いてケロヨン号を迎えます。
T監督、満面の笑み。無線からも歓喜の声。
やはりポディウムは格別ですね。チームオーナー・監督として長い歴史の中でこれまでも何度か入賞はあったと思いますが、今回は特に色々な思いがあったと喜び具合から想像できます。もちろん私も本命のK4GPでようやく結果が出て嬉しい!
【最後に】
夜遅くまでシステム調整して下さったサポートチーム、応援して下さった方々、走行後に最高の涼を提供して下さるキノアンさん
そしてマシン整備や準備、戦略など入念に計画して下さったT監督、メカさん、ドライバーの皆さん、どなたが欠けても成し遂げられなかったポディウムだったと思います。
ありがとうございました!!